ニックは朝から英会話レッスンに行ってしまったから、私だけでも朝ちょこっと顔だそうと急いでる時に引っ越しの手続きに問題が出て来て、それを急いで片づけてからタクシーを捕まえてキンリン小学校に向かった。
うまく行けば、午前の部の終わりの方にあるケインくんのハードル競技が見れるかもしれない!!
と思ったのも空しく、着いたとたん、
「予定より早く午前の部が終わりましたが、午後の部は予定通り1時からですので、、、」と放送が流れているのが聞こえた。
ガッカリ★
また家に引き返してニックが帰ってくるのを待って、ランチを一緒に食べて、そしてまたキンリン小学校へ。
何組か分からずにウロウロしてたら、ケイン君が私達を見つけて声をかけて来てくれて、次の出番の100メートル走を見るのはどこが一番良い場所か教えてくれた。
そして始まった100メートル走、親戚のおばちゃんみたいにモノッすごくこっちの方がドキドキしてしまった。
これでもし自分の子供の運動会だったらそりゃ必死にもなるわな!!と思うくらい、食いつくように見ちゃった。
ケイン君、かわいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!
大好きーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
早く帰って荷造りをせねば、、、と小学校を出て家に向かって歩いていると、有名なタルトタタンのお店が見えた。ニックが食べよう食べようと言うのを振り切って、「ダメッ!! 荷造りも済んでいないのに、そんなんじゃリラックスしてお茶なんて出来ないよ!!」って叫んでまたスタスタ歩く。
すると『だる満』の前に来た。
「ミキ。今しかないよ、蕎麦なんてもう食べれなくなるんだよ、チャンスだよ、ロンドンには蕎麦なんてないからね、しかも蕎麦だし、ササッと食べて帰ればいいじゃないか、すぐだよ、すぐ。僕は絶対ざるがいいなぁ、ザルだったらシンプルで、早く食べれるしね」
と一気にまくし立てるニックの誘惑にあっさり負けてしまった私。。。
店に入ってざるそばを食べてしまった★
しかも大盛り。
何故だ?
店を出ると、綺麗な紫色のつぶつぶの実がなった木の蔓が戸口に柔らかなアーチを作っているのが見えた。
聞いてみると、紫式部という。
淡く、透明感のある紫色の実で、時期的にも、なんてぴったりな名前!
ところでせっかく『だる満』に来たのにここのおばんざいを食べないのはちょっと辛い★と思った。