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2013年10月17日木曜日

ロボットカミイ

ロボットカミイがいっぱい


靴屋さんのウィンドウ・ディスプレイ。


小さな頃に大好きだった物語『ロボットカミイ』を思い出した。




名作絵本
ふるた たるひ さく
ほりうち せいいち え



名作中の名作。大人も読んで間違いなしな絵本です。


2013年2月5日火曜日

ミステリー本『HYPOTHERMIA』 :低体温症




本屋のクライム・セクションをぶらぶらしてたらこの青い表紙が目に入ってきたので手にとった。


すると大きく書いてある作者の名前からして北欧っぽい。


翻訳モノは誰が翻訳しているかによるからちょっとなぁ、、、、と思いながら1ページ目を読んでみたところ、思いがけずなかなか良い出だしだった。


そしてそのままレジに直行して買ったのがこの本、『HYPOTHERMIA』、日本語で言ったら『低体温症』となるのか?


さっそく読み始めたら舞台はアイスランドだと分かり、話が面白そうだが、やはりアイスランドの土地や人の名前が頭に入りにくくて読みづらく、引き込まれるのに時間がかかる。


そんなわけで放置する事に決めてから数ヶ月が経ち、その間も既に読んだたった数ページが頭を離れなかったので、今回再び手にとって読んでみた。


そしたら今度はすんなりとストーリーに入り込めてとっても面白く完読した。



適当に手に取って気まぐれのように買ったミステリ本で成功したのは久しぶりだったからとても嬉しい。



英語だけど英訳ということであくまで翻訳英語なのだし簡単で、それが逆にネイティブ英語圏じゃない私には読みやすかったのかもしれない。



とにかくこの主人公の刑事Erlendur、暗さを引きずりながらも魅力的で、最終ページにさしかかる時は別れ難さを感じたほど、愛着を湧かせてくれたキャラだった。


私には、面白い本はなるべくゆっくりゆっくり読もうとすることにかなりの力を入れ、

それでもうっかり中盤まで読んでしまっていることに気づいてはまた前に戻って読みなおし、

そうやって伸ばすその数日間は本をいつでもどこへでも持ち歩くというクセがあるのだが、


今回もそのクセが出たということはかなり気に入った本ということなのだと思う。

  

アイスランドミステリも頑張ってるんだね~と思ってこの作者、Arnaldur Indridasonのことを調べてみたら、

既にもう結構な数の本を出している作家で、その一つは映画にもなっていて、アメリカ版にリメイクもされていて、そのタイトルは『Jar City』だという。




ジャー・シティ?




聞いたことあるある!!


なんか気持ち悪そうなヤツだったんじゃなかったっけ?


そうしてもっと分かったのが、この刑事Erlendurはシリーズになっていること!



嬉しい!! 読むものが増えたぞ!


さっそく本屋に行って買い漁ろうと思う。


2013年1月28日月曜日

大英図書館と島田荘司



キングスクロス駅までヒューとクレアの見送りにやってきて、いつも通りついでで寄った大英図書館。



するとこんなことに!!







心臓がズッきゅーーーーーーーーーん!!!



普段からMURDERとかCRIMEとかいう本を見るとワクワクする私なのだが、




それが、偶然にも寄った場所でこんな展示会にブチ当たるなんて、心臓どころか五臓六腑が跳ね上がるじゃあないか。。。




どきどきしながらその小さいスペースを回ると、ミステリーファンにはたまらないことになっていた。





こんなことやっていたのか、、いつの間に、、、という、焦りが途端に襲ってくる。


世界からいきなり取り残されたような、荷物だけ乗せたまま去っていく列車を追いかける無駄な努力というか、そんな焦燥感のようなフツフツとした泡が発生、ついには呼吸困難に!!なんて独り言をぶつぶつと。。。




この偶然に単純に喜べばいいのだけど、


普段あんまりにも情報通ではないことに思い知らされてうちのめされるのであった。



だってさ、これ、見逃してることになったかもしれないんだぜ、


いつもきっと色々見逃してるんだぜ、



とまたぶつぶつ。。。
















コナン・ドイル直筆のものがあって、見た時は感無量だった。


次はニックがいない時に出かけてきて長時間過ごしたいものだ、、、などと考えていると、奥の方に、


なんと!!



島田荘司さんの『占星術殺人事件』の英語版、


『TOKYO ZODIAC MURDERS』


があるではないか!!!!!!!



素晴らしい!!!!!!


日本が誇る、ミステリー作家、こんなところに、コナンドイルの目と鼻の先に、一緒に展示されちゃってるよ~~~~~~~~っっ!!!!!!!!



狂喜乱舞。



がはははは!!!!!




とうとう分かり始めたか!!!!!



日本のミステリーの素晴らしさを!!!!!



島田荘司の偉大さを!!!!!




と、やっと落ち着いて見始めたら、



なんと!!!!!!!!





ネタ明かしがされちゃってるよ~~~~~っっ!!!!!!!




絶句。




この本を読んだ人は分かると思うけれど、


あの、強烈なページが、そのままバーンと開かれて展示されちゃっているんだよ。




ダメだよ、ネタは明かしちゃ。ミステリーファンへの裏切り行為だよ、



これから読む人、どうすりゃ~いいんだ。。。



どうしよう、どうしよう、、本当にどうしよう。。。。。。



私は悪くないぞ、なのにどうしよう、悪いことをしている気分だ。。。。。




それもこれも、勇気を振り絞って係員に言ってみればよかった、、という罪悪感にさいなまれているのが理由で、



今もとても嫌な気分のままでいる。



あの展示会、いつ終わるのかな、



もう終わるかな、



島田荘司さんの本をここイギリスでも知っては欲しいけれど、



でも、あの展示はどう考えても頂けない。。。



こんなに厭な気分になるならきちんと大英図書館のその係の人に掛け合ってもらえば良かった。。。


でも、「お前に何が分かるんだ」とか言われたらそれはその通りで、


そこをしっかり分かってもらえる英語力が私にあるかといったらそれもなし、


ただ単にロンドンに住んでいる一ファンがその作家の本の展示がどうのこうの言ってすんなりあぁそーですか、という流れではないだろうし。。。






ああ、島田荘司さんはあのページを展示するのにOK出すのか凄く疑問だ。。




いやいやでももしかして、きちんとそこまで知った上で展示OKしたんだよね、きっと?



そう願っている。










2012年9月3日月曜日

カムデン・マーケットにある古本屋さん


今日はカムデン・マーケットの古本屋さんに長い散歩も兼ねて歩いて出かけた。


目的の古本屋さんはマーケット内にあって、『The Black gull bookshop&bindery』という名前。

小さいながらもミステリー本もあるし、リンカーンの政治本もロアルドダールもコクトーも、三島も村上春樹もあれば、リックスタインの料理本やらマイルスの伝記本まであって、何回寄っても私好みとしか言いようがない本屋だ。











店内は本当に狭いし、普段だったら狭いところ大嫌いな私だけれど、ここは何故か落ち着く場所で、エクスキューズミーを言い合いながら本を眺めるのはとてもとても楽しい。


運が良ければずっと探していた本がほんの2,3ポンドで買えることもある!



今回はアガサ・クリスティーの『Crooked House』とウィルキー・コリンズの『Moonstone』を合わせて6ポンドで購入した。


今さら珍しい本ではないのだけれど、2冊6ポンドなんて嬉しいわ~!!





運河が汚すぎて。。。。。。。。。






すごい、


ムリ。。。





そんな中でボートパーティーも行われていて、ゴミがどんどんボート方向に流れて行って、


まったく関係ない私が、


き”ゃ~~~~~☆


であった。


こんな水面に近いボートに乗りたくない。。。。。。。


おしっこしている男の人も多いしな。。。。。。。。



さすがカムデンだ、なんでもアリ。みんな若い。





がおーーーーーーーーーっっ!!!!!!!!





世界のワイルド・ミート・バーガーショップもあって、


カンガルー肉やらクロコダイル肉やら、しまいにはラクダ肉をバーガーにしていた。


この男の人はむちゃくちゃ真剣に作業をしていて、その前で並んでいる人も多かったし、美味しそうに食べている人も見たから、もしかして旨いのかも??!!!








マーケットを出て、そのすぐ近くにあるネロのコーヒーショップでさっき買った本をコーヒーとマフィンと一緒に読み始めるのはなんと至福の時なのか。。。

2012年8月29日水曜日

石持浅海『水の迷宮』 





今読み終わったばかり。


ページ数が残り僅かになるにつれ、


まさかまさかまさか、そーゆー終わり方しちゃうのか????!!!



と思いながら読み進めたら、



本当にそーゆー終わり方だった。。。。。。



という物語だった。




感想は一言で言うと、”コワい”。




ミステリーとしてということではなく、

登場人物全ての思考回路がおそろしかった、ということ。


言ってみれば、日本人社会がコワいよ~。。。と思わせられる終わり方で、


終章ではゾゾゾとなるから。





イギリス社会では絶対に成り立たないな~、

エルキュール・ポワロも怒っちゃうよ、絶対。






そうしてそれを美しい感動話としてまとめているのか、それともこの作者は私のように怖がることを意図してこんな終わり方にしたのか、


そこがまた恐怖だ。








石持浅海のものは、『扉は閉ざされたまま』を読んだだけなのだけれど、とても好きだった。

なによりも、彼の書き方には赤川次郎バリの読みやすさがあって、それこそあんまり色々考えたくない時や疲れて何かに集中したい時にはサラッと一気読み出来る面白さがある。


なので他にも読んでみたいとはずっと思っていながらも、しかしこの人の本のタイトルには何故かカタカナが多く、カタカナじゃないものにもどことなく私の興味を削がせるものがあった。


そのせいでなんとなく敬遠しながら、


もしかしたら、『扉は閉ざされたまま』よりも面白いものはこの人は書いていないんじゃないかという気もしていた。



それが今年4月の日本帰り、体調を崩しまくっていた私はロンドンに戻る日が近づくにつれてまだ何の本も買っていないことに焦りを感じ、熱に浮かされたまま家の近くのブックオフでせいぜい10分を自分に与えてミステリーものを漁ったときに、手に取ったのがこの『水の迷宮』。



以前から本屋で見かけてはいたけれど、必ずといってその横に並んでいるのが『月の扉』なのでそこでまたなんとなく買わないでいたのがこの本だった。



しかし39度近くの熱がある私には躊躇しているヒマなどない!


やはりそこでも隣にしっかり並んでいた『月の扉』と共にサッと買ったのだった。







そんな経緯で読んだので、やっと、、、という感もあるが、


やっぱり嗅覚が当たっていたと言うべきか当たり前というべきか、『扉は閉ざされたまま』よりは私向けではない。


が、水族館が舞台というちょっと苦手な感がある舞台もすんなり入り込めたし思ってたよりは全然イケた。


推理の展開の流れもまずまずで、ミステリーとしても普通に娯楽的に楽しめたし、


ブックオフで350円払って良かった! 笑




そしてなんといっても、あと2,3冊はこの人の本を読みたいなと思ったから、私の好きな作家にちゃんとランクインしたのだと思うと嬉しい。


読む作家が増えるのはとても嬉しい。


カタカナもんも、読むぞ、読んでやるぞ。










ところで、私が買ったのは光文社文庫のもので、こんな感じで表紙も綺麗なのだけど、



裏表紙のストーリー略には、



「全ての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。ミステリー界の旗手が放つ奇跡の傑作!」




とあった。


しかし”胸を打つ感動”ではなく、あくまでも”胸を打つ恐怖”であり、

そして”奇跡の傑作”ではないのであしからず。








それにしてもこうしていちいち書き出してみると、素人じゃないのにこういう所に使うボキャブラリーやばいね。




”胸を打つ感動”に”奇跡の傑作”だって。



うぷぷ。



作者はイヤじゃないのかね??????





さて、次は『月の扉』にいくとしよう。





2011年11月14日月曜日

Yoko Tsuno ;ツノ・ヨーコさん

あなたは一体、誰?!!




マキから聞いてはいたけれど、パリの書店で見付けた時は大爆笑してしまった☆

誰ですか????????? 


さらに、

爆笑。



大爆笑。



すごすぎる。。。。







2011年5月20日金曜日

村上春樹のノルウェイの森の映画化にビクともしなかった私。


アダムの家で金曜のディナーを頂いている時、皆がワイワイと話している中、隣合わせの私とアダムは無言のまま黙々と食べていた。


なんとなく気まづく、つい、

「この週末、『ノルウェイの森』でも見る?」と言ってしまった私。


ロンドンの街中をウロウロしていた先日に見かけた、このポスターのせいだと思う。


まぁ、でも、忙しいかもしれないし忘れてるかもしれないし、と思ってると、次の日に電話がかかって来て、しどろもどろに対応してるうちに、映画を見る手はずが整っていた。                               


観ないでおこうとも決めてなかったほど、全く観る気がなかったのに、つい、成行きのような感じで観ることになった映画はこれが初めてだと思う。


結果、観て良かった。


しかも、ビデオまで借りてわざわざ見ようとは思わなかっただろうという点で、映画館で観て良かった。


この本が出た時は高校生で、担任の先生が、この本読んだんだけど、なかなか良かったよ、、と授業中にぼそぼそっと紹介したのが原因だった。


早速読んで以来、多分他の読者と同じようにその世界にどっぷり浸かった。


何回も繰り返し読んで、その時期も過ぎると、今度は適当にページを開いてはその個所を読むという、まるでバイブルかなんかみたいな使い方をしていた。



そして22年後、それが映画になると聞いた時は、「だいじょうーぶか、村上春樹さん??」、とは思ったけど、嫌だ、止めてくれ!!と思うほどにはショックではなかった。

多分、あの頃から、長い時間が経っているせいだと思う。
22年という、ものすごい長い時の間に、ノルウェイの森は私の中でしっかりと一つの世界を作り上げてしまっていて、映画のそれは、もう私の知っているノルウェイの森とは全く関係のないものだと最初から決めてかかっていたせいだと思う。

だからまるで、タイトルが同じというだけの全くの別物という感があって、映画に関しては全くのノーチェックだった。

本当に気にもしていなかった。

ポスターを見かけた時も、あぁ、映画ちゃんと本当に作られていたんだな、って思っただけだった。



だから、映画が始まってすぐにびっくり!!
松山ケンイチ?!!!!!
菊池凛子??!!!!!!

マジで?!!!!!!!!


ってことばっかりに気を取られて、なかなかストーリーに入りこめずにいた私も私、
少しぐらい下調べないのかよっ??!と自分でツッコミながらなんとか話に追いつこうとする自分も哀れな感ありだった。




感想から言う。


直子もワタナベ君もレイコさんも緑も、泣き方が私の頭の中の彼らの泣き方とはあんまりにも違っていたということ。

そしてワタナベ君と直子、ワタナベ君とレイコさんのセックスも、私の頭の中の彼らのセックスとは大分かけ離れていたということ。

要するに、やっぱり映画化だもんね、、、ということ。



まず、ワタナベ君。
松山ケンイチしか俳優業界では見当たらないのも確か、
しかしそれにしても、後半のセリフがみんな嫌味っぽく聞こえて来て、この、ワタナベのへそ曲がり野郎!! なんなの、その態度は!!としか思えなかった。しかも、嘘つき男にだんだん思えてきて、この、ワタナベのダーティー野郎!!と悪態まで付く始末に陥ってしまった。

確かに難しいセリフ回しばかりなんだけど、だったらもっと明るくサラッと言った方がワタナベ君だよね。
多分、長セリフをゆっくりはっきり言うように気を付けたせいで、更に嫌味感が増したんだと思う。




菊地凛子の直子。

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむjむむむむむむむむむ。

そーか、そう来たか。。。

それにしても、バベルと同じだろ?と思う、直子像だった。
しかも、途中、直子が、うオーーーーーーーーーっと唸りだして泣き出した時はもうべっくらこいた。

そういう直子なの?と。


菊地凛子使ったのはやっぱり既に世界で少しでも名が知られている役者を一人くらいは使わなきゃ、、っていうのが理由だったのかもしれないけど、どうしてもこのキャスティングには無理がある。だったらいっそのこと、一貫して無言の直子にした方が観てる方には良かったかも。プレゼントもらって、これ私に? とか、開けていい? とか、か弱い声色を作るんだったら、いっそのこと。


決して菊地凛子のせいではなく、あくまで、製作過程の問題で。

レイコさん。
誰か分からない、初めて見る役者だけど、こんなミスキャストも前代未聞だと思った。
途中、何回も、「で、あんたって一体誰よ??」って問いかけなしにはいられない程のミスキャスト。
あのエプロン、なんで? どうして?
歌がひどいのは御愛嬌としても。


最後、ワタナベの部屋にヌボーーーッて現れるとこなんか、まさにヌボーーーー―ッで恐かった。
え、SEX狙い?!ってびっくり。
電気をどんどん消していくところなんか、本当に気持ち悪くて可笑しくて笑えた。
”間”的にトム・ハンクスの映画『ビッグ』を思い出して、ここでワタナベが電気付けたら笑うわ!って考えたくらい、気がそがれたシーンでもあった。


大体、私が男で、あんな風に女に電気消されていったら、恐いと思う。

で、ワタナベのセリフ、「本当にするんですか?」がきて、だろ?だろ?恐いだろ、ワタナベ、やめておけーーーーっ!!と思わず止めに入ってしまった。


でも、本のレイコさんとは全く関係ないです、ごめんね、レイコさん。




しかも、なんで顔がつるっとしてるんだ?
そーか、日本では顔が綺麗な役者しかいないってことか。。。
こうなったら倍賞美津子でも智恵子でも、使えば良かったのに。
大丈夫、どんなに年は取ったと入ってもそこは日本人、まだ若く見えるハズ。
レイコさんはもっと土臭い、静かにギターを奏でてブドウをつまむ人であって欲しかった。。。


緑。
なんていう役者かは分からないけど、この人の顔は日本を出る前に雑誌の表紙を飾っているのを見て、あぁ、この子が緑するんだ、ってことは知っていた。
彼女は新人らしく丸きりのセリフ棒読みだったけど、それが功を奏して、なかなか緑だった。
足が綺麗なとこにオーディションで重点を置いたのがはっきり分かる美脚の持ち主で、ミニスカもサングラスも似合っていたし、毛糸の帽子も。
ただ、やっぱりもうちょっと明るくてもいいんでないか? ポルノの話なんかするんだから、カラッとした明るさが欲しかったところにヌメッとしたセリフ回しが恐かった。


永沢さん。
まぁ、 外見とかは良いとして、この永沢さん、どこかで自分のやっていることを悪いと思っているような人間臭さがあったなぁ。芝居するにはちと難しい役だよね。ただのカッコつけのシニカルさや冷たさじゃないもんなぁ。。。


ところで小説の中で私が一番影響を受けたのがこの人かな。


永沢さんが自分がどんなに努力しているかということを話していた箇所で、

高校生の私は“本当だな、私がしてるのは努力じゃないな”と思って、以来、ことある度に、永沢さんを思い出す。

でも、だからといって現在に至るまでに私が努力する人間になったかといえばそうではないんだけれど。
それでも、この人の強さとか、独自の哲学とかは結構私の役に立ったような気がする。




ハツミさん、ミッドナイトブルーの服を着たハツミさん、キューを握って髪の毛をクルンと耳にかけるハツミさん。
映画の中の彼女、ルックスはハツミなのかな。
でも、「私、渡辺君に聞いてるの」のレストランのシーンでは、やっぱり彼女も怖い。
純粋な質問と言うよりは、永沢さんに当てつけた詰問口調なとこなんか、やっぱりもっともの哀しげに静かに質問した方が、ハツミさんだよな、、と思った。


キズキ君。
顔的にキズキくん。
だから尚更、菊地凛子の直子とは合わないような。。。


と、こんなかな。


突撃隊もなんとか出してあげました程度だし、

大学教授の糸井重里も「ギリシャ悲劇より~、、、」と言うセリフが何とも大変そうだったし。


そりゃーあんな、登場人物全員が実はみんな主役ですみたいな物語を2時間映画になんてムリだよな、、と同情はするけど、

それにしては結構ロングショットも無駄に多かったような。。。


すると、一体全体もっと何とかならんかったのか!☆!☆という感がどうしてもしきて、

そう思うと、演技の前に、ストーリー構成とか、編集とか、演技以外の所で何かもっと違ったら、2時間という枠の中でももうちょっと何とかなったんじゃないかなぁ。綺麗なシーンで雰囲気作りというよりはディテイルで雰囲気作るとか。

フランス映画というよりはウッディ・アレン映画のような。



準備期間が短かったのかな?
脚本づくりと、キャラ作りに時間かけなかったとか?



例えばタランティーノ監督みたいに映画を撮る前からもう頭の中では全ての絵が決まっていて、脇役に喋らせるセリフも一字一句決まっているようなのは極端だとしても、最初から最後までの流れがある程度映画作る前から来上がっていない映画はぎこちなさがどうしても出てしまうよなぁと思う。


そう、簡単に言うと、この映画の流れ全体がとてもぎこちない。
編集で切ったり貼ったりを繰り返しされたテープのような感じ。




あれれ、なんだか否定的なことばかり書いてしまったけど、でも、結論は最初に言ったのと変わらず、やっぱり観て良かったと思っている。

こんな風にあの小説を捉える人もいるんだと思うと、改めて人間それぞれだよね、と思うし。


もともと村上春樹さんもよく言ってるように、言ったん書き手を離れた小説は読み手の物で、解釈なんてそれこそ人の数ほどあるはずだしね。

ただ、人とノルウェイの森のことを話す機会がある度に、この人もあのシーンで同じように感じたんだな、と思っては”やっぱり?!”と嬉しくなって、もちろんそれは全ての小説がそうなんだけど、でもノルウェイの森に関しては、その人物像に対して持つイメージっていうのが結構ぴったり同じだったりした。

だから、今回の映画では、あれれ、こういう風に解釈してる人もいたんだ??って、ちょっとびっくリしたんだと思う。

あれれ、こんなセックスとこんな泣き方の解釈なんだ??って。




うん、それでもやっぱり、私の中のノルウェイの森はビクともしていないぞ!!


年取ったなぁ、私。








こんなポスターも作ってたんだ?!

まさにこれが私が持っていた本の表紙の上下巻。

高校生の心をくすぐったよなぁ!!



ホントだ、松山ケンイチ、菊地凛子って書いてある。そうか、あの緑は水原希子っていうのか。あぁ、こうやって少しでも下調べしていたら少しは違ったかも。。。


しかし、どうせだったら、監督だけでなく、役者も日本人以外使えば良かったんじゃないか?


面白いと思う。




そしたら日本人は字幕読むわけだし、違和感はその方が少ないんじゃないかな?

それか、ファン全員で作るの!


あぁ、エライことになるわ!!!


でも面白そう。。。




だって今回のこの、トラン・アン・ユン監督のバージョンでもすごい嫌いっていうワケではなかった理由はたった一つ、



たっくさんのノルウェイの森の映画を観てみたいと思ったから!!


例えば、ファン1人1人が作ったノルウェイの森を観れたら面白いだろうなぁ。

あ、この人そういう解釈!!とか、あれ、この人はそのシーン入れたんだ?とか、お、こいつ、なかなかいいラインを抜粋したね!とか、あぁ、私が大好きなエピソードこの人も使ったな!とかね。


ところでこの監督、昭和が舞台なところから、その当時の昭和の日本映画でも観て研究したのかしら?俳優陣の昭和的なセリフ回しは監督の意図?



あと、あのブラックアウトの多さはなんだったんだろう?




あ、気が付けばまた否定的な響きが。。。☆

でも、でも、決して嫌いではなかったのだよ。


多分また小説を読み直す時に映画のシーンが頭に浮かんでくるんだろうけど、それを考えても嫌悪感はないし。
これが本を読んで数年しか経っていなかったとしたら結構ムシャクシャしたんじゃないかと思う。。



やっぱり、それだけの年数が経ったってことで、年を取ったんだなぁ、私!!



そして今回ばかりは年を取ったことに感謝。


時間てすごいねぇ。。。



で、この映画はヒットしたのかしら?


追記:
ところで全く映画と関係ないところの話だけど、村上春樹さんの英語版のカバーには、ルックスがとてもアジアンな女性の半裸の表紙が多くて、ちょっとイヤだなぁ、、、と思う。

村上春樹さんのせいでは決してないんだけど。

2011年2月4日金曜日

Stratford: MATILDA

ロアルド・ダールのミュージカルを見に、一泊二日でストラットフォードへ行ってきた。

ニックのクリスマスプレゼントでクリスマス以来ずーーーーっと楽しみにしていたから、これが終わってやっとクリスマスも終わる感じ。



子供達も学校の観劇日でいっぱい来ていたけど、一番テンションが高いのは私?!!




劇終わってからの舞台。

舞台そのものよりも、こんなに小さなステージ上での大道具の使い回しがものすごく面白かった。
さすがRSC!





マチルダと一緒に記念撮影。





2010年10月5日火曜日

ジャックと豆の木



チビ達が静かだ、、、、と思って隣の部屋を覗いてみると、、、
ニックがお話しているのを真剣に聴いている2人の姿があった。



かーーーわーーーいーーーいーーー。。。。。。



なんて可愛いんだろう。。。。。。。。。。。。

ハッと我に返って、何のお話?って聞くと、「ジャック!」と二人の声。

そ~か~、ジャックかぁ!!


私の一番好きな話で、何回もニックにお話してもらっているからニックにはお手のものなんだよなぁ、、と思いながら私も聞き始めると、あれ??


なんだかいつもより全然話し方に熱が入っているんですけど?!!

なんで??

私の時は手を抜いてるの??!!!


どーゆーこと?????

2010年8月30日月曜日

The Borrowers 床下の小人たち

本屋でこのカバー絵に目を奪われて、じっと見ると、”映画化!!”とある。

へぇ~☆ 観たいな~。。。
この絵で物語がスクリーン上に展開されるのを想像したら、それだけで嬉しくなった。

よし、観に行こう!

と心に誓う。


けれど、全くその映画がやって来たと聞かない。

ポスターも見ない。

本に”映画化!!”なんて宣伝されていて、もうすぐですよ~的な感じだったのにな。
おかしいな。。。。。。。。


それでもずーーーっと待つ。

待つこと数カ月。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



ちょっとマイナー系だったのかな?

小さい映画館でザザッと上映されてサッと終わったのかも。。。

あんなに素敵な絵だったのに、残念☆



、、、と思ってまた数カ月。
 






ある日ジュンク本屋の絵本コーナーをぶらぶらして、いろんな子供向けの本を見ていた。

特に好きなのは『エルマーの冒険』、『大きなカブ』も好きだなぁ、挿絵がたまらん、

子供向けもクラシックはその良さがすたれないな~、アリスは相変わらずブサイクで嫌い、最近のは可愛く描かれたのもあるけど、あれはもうアリスとは呼べないし。



最近は絵本というより宮崎駿の映画が人気になって、それからその絵の本が売れて、グッズも、、、ってなる傾向だしね、


今年は『借りぐらしのアリエッティ』だけど、ニックの想像上の友”ハーモン”とは違って可愛い妖精だわな。。。これももんのすごく人気出るんだろうな。


そーいえばユミちゃんが、”その日暮らしのアリエッティ”って言ってたっけ、なんだかやさぐれてる感じだね、って大笑いしたんだった。。。


「タバコ、ぶっか~~~~吸ってんねん」って。



ユミちゃん。。。。。ものすごく美少女なのに発言に問題が。。。





そんなことを思い出し笑いしながら紹介文を読み始めると、



えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!


と、つい叫ぶことになった。






なんと、あの待ちわびていた『床下の小人たち』が映画化されたのが、『借りぐらしのアリエッティ』なんだって!!!!!!!!!




嘘だーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!!!



ショック☆




そーか、そっだったのか、、、とうなだれたのだった。。。





あれ? じゃ、アリエッティは小人なの?

妖精じゃないの??

2010年8月19日木曜日

連城三紀彦 『百光』 ネタバレなし



どんでん返しミステリーをネット検索してたらこの本が傑作とあって、

れんじょうみきひこ?

へ~、連城三紀彦って恋愛モノの作家だとすっかり長年思っていたけど、ミステリー書くの??!

とびっくりしてたらなんと同じ日に古本屋で巡り会った『白光』。

びゃっこう、と読む。



ふぅむ、とか、ほぉ、とか最初はいちいち唸りながら読み進めていったほど、私には馴染みのない文章で、慣れるまで時間がかかった。

が、一気読みできた本。



ネタばれは絶対嫌いだから、一文で説明すると、

「一人が殺されて、そこから登場人物の心の陰の部分がどくどく流れ出してそこに善意の嘘と悪意の嘘がたっぷり絡まって、さぁ、殺したのは誰だ?!」

っていう話。

登場人物が皆それぞれ主役で、それぞれが自分を中心に事件を語り、

だから事件はあらゆる方角に向かって突っ走っていく。



『百光』という額縁にぴったりと嵌まったストーリーだったと思う。



登場人物ひとりひとりの告白が中心となるその物語の構成は感情、心情だらけでやっぱり私のイメージしていた連城三紀彦だわ、と思いながら、そしてやっぱり心理的なものって私には合わないわ、と思いながら読んでいると、

それでも夏の暑い日差しの、失敗したネガのような白さを何度も感じ、

この本を読んで初めて“ノウゼンカズラ”だと分かった私の大好きな夏の花のそのオレンジ色や、

薄緑のテロンと下に落ちた蔓なんかの様子が目の前に迫ってきたりして、

この人はきっちりと物書きなんだな、、と思った。




どんでん返しがどんでんと返されてはいなかったことはさておき、

それにしても、本の中は幸福になりたくない人達で溢れ返っていて、そういうのって本当に疲れた。

皆が悪意を持っていて、それがまるで小学校の習字で使うプラスチックのボトルに入った安い墨汁が倒れて流れ出したみたいに薄黒く濁っていてすごく嫌だった。

まぁね、彼らも頑張ってるんだろうけどさぁ、、などと同情もしてみたりはしたけど。




でもまたこの人のミステリーを漁るだろうな、と思う。

連城三紀彦がなかなか読ませるミステリー書くなんて知っただけでも食わず嫌いの大発見!!







ポストにアマゾンから届け物。

いつの間に注文したのかしら?!

とても面白いんだってニックの推薦、ジョージ・オーウェルの『Down and Out in Paris and London』。 
あぁ、なんて嬉しいの!

本がどんどん増えていく☆


2010年8月18日水曜日

Book Off!!

今日、2日間悩んだ末に、2冊の本を手に入れた。

1000円と800円。 

そーです、なんとブックオフで、たった2冊にそんなに使ってしまったのです!!



お~マイマイ☆


だけどネ、それだけ、とっても良い本なんだよ!!!!!!




1冊目は『トンボの眼玉』 北原白秋著。



大正8年に出版された物をアルス出版社が名著復刻版・日本児童文学館 第一集として昭和50年に出版したもの。







こんなに綺麗な表紙。
昔の本は丁寧に作られてたんだなぁ、、と驚いてしまう。



ニックの大好きな『雨』もある。



そして『金魚』。
童謡とはいえ、モノッすごく怖い。


母さん、母さん 
どこへ行た。
赤い金魚と遊びませう。

母さん、帰らぬ、
さびしいな。
金魚を一匹突き殺す。

まだまだ、帰らぬ、
くやしいな。
金魚を二匹締め殺す。


なぜなぜ、帰らぬ、
ひもじいな。
金魚を三匹捻ち”殺す。


涙がこぼれる、
日は暮れる。
赤い金魚も死(しィ)ぬ、死ぬ。


母さん怖いよ、
眼が光る、
ピカピカ、金魚の眼が光る。


怖い。。。。。。。。☆
何故に童謡はそんなに怖いのか。。
マザーグースしかり。。





これは白秋の”はしがき”。


白秋なんてあんまりにも偉大な詩人過ぎて、

「相州小田原木兎の家にて」なんて最後に書かれてるのを見ると、なんだか不思議な気がする、

ちゃんと本当に生きていたの?!!って。








そして可笑しいのが、大正時代の大人は大正時代の子供を嘆き、その行く末を心配していたんだな、、と分かること。

どの時代も、自分達の子供時代が良く見えるんだろうね。。。








2冊目の『木馬のゆめ』、酒井朝彦著。

”きんらんえばなし”とある。







すごく綺麗な表紙で、これだけ見ててもわくわくする。










いろんなお話が入っていて、挿し絵もものすごく味がある。











「おきのどくですが ぼっちゃんは おいのちが あぶないかも しれません。」


ひらがなと、この絵の飄々とした雰囲気がぴったり。

どことなくユーモラスで思わず笑ってしまう。




それにしても、とても良い買い物をした。

ブックオフの一画に最近になって設けられた棚に紛れ込むようにしてあったこの2冊。

状態がとても良く、さぞかし前の持ち主は本を大切にしていた人なんだろうな、と思わせられる。


多分その人は亡くなって、家の人が蔵書を一斉処分したのではないかしら?

その新しい棚はそれで設けられたのではないかしら??

まるで一人の持ち主を失った風な感じの本達だったし、そんな棚だった。。。



こんな良い本をブックオフに持って行くなんて、本当にもったいない☆

けどそのおかげで巡り会えたこの2冊、ずっと大切にしようと思う。


2010年8月6日金曜日

いやぁ、まんまと騙されました。。。なワケ無いでしょ! 今邑彩の「ルームメイト」


ジュンクでぶらぶらいつも通りしていると、「ミステリー好きはぜひ! ミエミエな展開だなあと思っていたら、意外な方向に話は進んで、いやぁ、まんまとされました。」という帯が目に飛び込んできた。


タイトルは「ルームメイト」、作者は今邑彩。
ふうん、、、聞いたことないな、、と思いつつ、手にとってあちこち見た。

あちこち、というのは、裏、表、背表紙、厚さであって、決して中身(例えば目次)は開かないのが私の流儀、、、とゆーか、癖。
あちこち見るためにそれこそ本を逆さにしたりうらっ返したりを何回も何回も続けるのだけど、自分でもこの癖には相当呆れている。
傍から見たら、一体なんなんだ??!と思われてるに違いないその行動をひとしきり続けて、また元の場所に戻す。
そしてその本のことを当分考えて、買うか買わないか何日か迷うことになる。


で、買うと決めたら今度は新品を買うか、それともBOOK OFFで買うかを決めなければならない。
言ってみれば、私にとっての価値を見極める、、ということなんですね、正規の金を払いたいか、ブックオフで少しでも安い方がいいか。
あぁ、本を買うのになんて長い行程が必要なのかしら。。。
それもこれも、お金がないせいね。。。。。。。。。

とはチラと思うものの、結構楽しんでいるフシもある。



そしてこの「ルームメイト」もその行程を一通り終えた後、BOOK OFFで購入。
たった今読み終わった。


そしてつくづく、
BOOK OFFで買って良かった。。。と思う。
帯を使わせてもらうと、「ミエミエな展開のまま、意外な方向に話は全く進まず、いやぁ、一瞬でもまんまとされることなく終わりました。ミステリー好きはぜひ、避けましょう!」という感じかしら。


こういう結果を予測してたからBOOK OFFで買ったんだよな、でもそれでも450円もしたんだよな、頭くるよな、などとブツブツ言いながら、
本当に最近、こういう帯に騙されっぱなしの自分に腹が立つ。
見解の相違とはいえ、ここまできたら詐欺だろ!!と思うことがしばしば。



一体、どこからどこまでが詐欺なのか詐欺ではないのか、この年になっていうのもなんだけど、良く分からないな。
良心、の一言に尽きるのかな。

いやいや、とにもかくにもこの帯を製作した人に一度会って話を聞きたい、
一体全体、あなたに良心はあるのか、それとも脳みそがないのか、と。


いやいや、読者に買わせるだけの帯書いたんだし、脳みそはあるのかな。
いやいや、本当にこのスト―リで騙されちゃったのなら、やっぱり脳みそないんじゃないかな。
いやいや、、、と、私の心は千々に乱れ、、、。

しかし、”いやぁ、まんまとされました”の帯に、

いやぁ、まんまと騙されました!!!!!!!!

ちゃんちゃん。




追記1:
それにしても、”騙”ってとこだけ大きくする手腕に拍手だわ。。。と思う。
そして今邑彩さんには何の非もない。

帯がこんな風にしてあるの知ったら、作者として絶対嫌だと思う。
そんな小道具は無しで読ませたら、読者はもっと違う感想を持てるんじゃないかなぁ。

追記2:
カバー表紙の裏に”推理小説中心のホラーなどを手がける。”とあった。
ホラーね、ホラーとしてじゃ、ま、いいよ。
あぁ、だから、あのモノローグ4がヒドいのね。
今度から表紙の裏までは“あちこち”に入れようかな、と考え中。

追記3:
BOOK OFFの本の値段がどんどん高くなっていく。。。。。。。。☆

2010年7月22日木曜日

京はやしやの杏仁パフェと夢野久作と。


先日まるでぬるま湯に浸かっているみたいな、湿気というよりも既にお湯になってしまった空気の日があったけど、
今日は、しっかり風呂を沸かしたまま放っておいてちょっと冷めた、、、みたいな空気。

とにかく、あついぃぃぃ~~~~~~☆!☆!☆!、

日本の、京都の夏は、分かっちゃいたけど、、、

暑すぎるーーーーーーーーーっっっ☆★☆★☆


街を歩いていたら、ほとんど裸です、みたいなカッコしたギャルねーちゃんが友達と、「あづいぃぃ―☆!! 脳みそ溶けるぅーーーーっっっ!!!」と叫んでいて、なんとも可愛らしかった。

ほんとだよね、、、と心の中で相槌を打ちながら、向かった先は、




京はやしや。






必殺!!








、、、って、またぁ??と思うなかれ、


このキチガイじみた暑さからあの見晴らしの良い6階の広々とした空間に逃げ込み、一人静かに買ったばかりの本を読みながら甘味を食べるのって最高だから。


今日は杏仁パフェ。この前のリベンジ。



お伴は夢野久作。

あぁ、私もとうとう、この人に手を出しちゃったのね、、、、、、と思いながら、京はやしやの窓の外がすっかり暮れるまでゆっくり杏仁パフェを食べ、ゆっくり読書をした。



久し振りに食べたけど、やっぱりとても美味しいと思う。

あんまり甘くない、でもきっちりと杏仁の香りがするふるふるの杏仁豆腐の上にミカンの寒天ゼリーがかかっていて、真ん中に2つ季節のシャーベットがのせてあって、その脇にちょこんと白玉が置かれている。その上から中国茶のさらさらしたシロップがかかっている。

まさに全体のバランスが私好み。


今日の季節のシャーベットはパイナップル。中国茶は東方美人。




食べてすぐ、前回と味が違うことに気が付いて、帰りがけに聞いてみると、シロップになる中国茶は日によって違うらしい。私が最後に食べたのは大分前になるけど、その時はジャスミン茶だった。間違いない。口に入れた時にジャスミンの香りがツンと鼻に抜けて、とっても気に入ったから。

東方美人も美味しかったけど、次はまたジャスミン茶がいいな。


2010年6月4日金曜日

また鴨川へ


なんか面白そうな推理小説ないかなーってネットで色々調べ上げた。


ら!!

出てきた出てきた、まだ読んでいないのが、結構出てきた!
うきうきしながらその中でも面白そうなものをリストアップしてみた。

そして最近ではそのリストを持って本屋さんをうろうろうろうろ。
これはそのうちの一つ、乾くるみの『イニシエーション・ラブ』。

今まで聞いたこともない作家名、でも、ネットでも評判がいい。
帯にも ”評判通りの仰天作” とある。
普段から、帯ってどーなのよ??、と思ってる私、あんまり期待しすぎないようにしよう、、、と思いながらもついつい期待が高まる。。。


今日はこの本を持って鴨川で読書。ニックは仕事。

さて、ブログ用に写真でも一枚撮るか、、、と思ってジュンク堂書店の紙カバーを外すと、帯の左隅の方、本屋では全然目に入ってなかった所に、”ふかわりょうさんも絶賛 「人生で初めて人に薦めた本です!」”とあった。
途端、なんだかトホホな感いっぱいになってしまった、ふかわりょうさんには悪いけれども。


帯って、ホント、微妙です。。。

2009年8月26日水曜日

Shakespeare & Company



前回行った時は分からなかったけど、2階もあるらしいから上がってみた。
誰かの書斎だったらしいこの部屋。本がズラーーーーッとある。
グレイト・ギャッツビーーのポスターを見てちょっと興奮。



わーーーー!! たくさん売ってるんだな、この本屋!!と思ったのも束の間、ニック曰く、
「この本は売ってないって」。

??
「ここにきて座って、まるでこれらが自分のものであるかのように感じて欲しいっていうのがここのコンセプトらしいよ」。

???
それって、私はこんな良い部屋とこんなにたくさんの本を実際には持ってないって感じろってこと???
なんて、斜め下から物を見るように考えてしまうのほど、ゲロッ~☆となるようなコンセプトだわ。


まったく、そんなことだろうと思った!!と唸ってしまったほどカッコつけた本屋で、カッコつけた人種がわんさかいた。

横にいた男なんか、「これから何本か、ロゼと白ワインでも開けようか、、なんて話してるんだけどね、マイルスでも聴きながらさ、、、君もよかったらどうだい?」とか電話してるし。ゲロゲロッ★
ばかたれ~~~~~~~~~~~っ!!!
マイルスなんて、お前が言うなーーーーーーーーーーっっ!!!!!!
コホッ☆


カフェとか、本とか、ジャズとかを“カッコいい”と思う流れはやはりパリにもあるようで、”ジャズが流れるカフェで別に読むわけでもない本に囲まれながらお茶を飲む”ことがファッションにもなっていることに心底びっくり。
そういうのって、日本だけにあるものだと思っていたけど、、、違うのね。

2008年3月14日金曜日

スノーマンとレイモンド・ビッグズ


一挙に春らしくなってきているこの頃。


今日なんて一日雨!だったにもかかわらず、空気はしっかり春の匂いがしていて、ニックとくんくん嗅いでは、「春だねぇ!」を連発していた。



反して写真は白馬でオーストラリア人親子が作った雪だるま。

あ、この顔じゃ、雪だるまってよりスノーマンの方が合ってるか。

あの有名なレイモンド・ビッグズの『スノーマン』に出てくるスノーマンのようだわ。




そーいえば!!

あの話って嫌い~~~★☆★


むちゃくちゃ哀しくさせるエンディングで、「なんなの?! なんなの?! 泣かせたいワケ?!」と腹が立ってくるほど哀しくなる。

この童話作家は天才的にそういうのが上手い。

ある日、本屋の児童文学コーナーで彼の別の作品を彼のと知らずに立ち読みしていて、それがまたものっすごく哀しいエンディングで、なんと私は泣き出してしまったことがある。

ロンドンのお洒落なハムステッドにある本屋の2階、しかもキッズコーナーで、しかも子供たちの前で!


しくしく、なんてもんじゃなく、もうそれはおいおいと、涙が景気よくパーーーーッと出た。

そこで働いてるカッコいー兄ちゃんがびっくりして駆けつけてきて、「茶、飲むか?」って言ってるのは聞こえるんだけど、やめられない止まらない状態。


様子を聞きつけたアダムが走ってきて、私の手からその本をひったくると、「これはレイモンド・ビッグズだよ!」と叫んでそのまま私を引っ張って行った。


顔はもう涙と鼻水でぐちゃぐちゃ、一階に下りて店の出口まで歩いて行く時、

このアジア人なんなんだ、かなり汚ねーぞと思ったのか、周りの人が通り道を作ってくれていたのが分かった。


車に入るなりアダムが、「ったくさ、みんな、この最低男、一体何をしたんだ?!とか思ってるんだよ、ミキもミキだよ、僕の立場も考えずに泣いてさ、、、」って言ってるのを聞きながら、

まだずーーっと泣いていた。まるで泣き女のようだわ、、とか思いながら。


本当に、いま思い出してもへんてこな事件だった。



とにかく!

そーいったわけで、その作家には要注意!!なのです。

あ、でも、日本では”泣ける”ってのは、ポイントなんだっけかなぁ~~。

それでも、『スノーマン』読むと分かる通り、例えば日本によくある、○○が死んじゃって、、、っていうのじゃなくて、うわっ、そーくるか、ってなストーリーと挿絵で、胸のずっと下ら辺がざわざわするような感じかな。

だから、すぱっと泣いてすっきりするっていうようなのとはちょっと違う。

あ! こんなに長く、その作家の本のことなんて書いてしまった☆



白馬では毎日毎日こんこんと雪が降った。
それでその可愛いスノーマンも一夜明けたらこんな姿に。






今のところ、その本に再び会わずに済んでいる。
良かったことだよ。

2007年10月5日金曜日

彼岸花とスズラン

最高に天気のいい日。 


日差しはちょっとまだ暑いけど、風はひんやりしていてまさに秋晴れのお散歩日和、いー感じ~♪
と、てくてく川端通りを歩いてると彼岸花が目に入る。


普段は神社とか墓地の周りで見かける花だけど、こうして車がビュンビュン走ってる川端通りで頑張って咲いてるのを見ると、いつもの暗いイメージは感じない。




しかし実はこの花は全草有毒植物。

特に鱗茎という地下茎にアルカロイドを多く含み、誤まって食べたりしたら、下痢、嘔吐、ひどければ中枢神経の麻痺を起こして死に至る。 こわっ★



この花がお寺さんなんかに多いのは、ネズミや虫がそれを嫌って近寄らないようにと意図して植える場合が多いためらしい。



子供の時はこの彼岸花と、やはり同じ毒性を持つスズランで遊ばないようにときつーく言われていた。


遊んだのがバレたら、怒られた。

どちらも一人ママゴトのから揚げを作るのに、ものすごく重要な花だったから、哀しかった。

だから、食べたら、の話だってゆーのに。


私が花を根こそぎもぎ取ってむしゃむしゃ食べる遊びでもしてると思ってたのかね。




この毒は長時間水にさらせば抜くことが可能で、でん粉が多いため、非常食とされたこともあるらしい。

でも、毒抜きが不十分だったり、食べた毒が少しずつ体内に蓄積されたりで中毒を起こすケースが頻発した。(やはり、そこまで食べ物なかったか日本!て感じ。)





そーいえば、島田荘司さんの御手洗潔シリーズの短編に、スズランの毒を扱った事件があった。



ミステリを読む時、文章から手がかりを拾い集めながら、事件の真相を探ろうとして読み進んでいくのがミステリファンの醍醐味で、

それがあるから”よーし、読んでやる!”みたいな少々構えた気持ちになるのだけれど、

島田荘司さんのものは私には絶対無理と分かっているのでいつも最初から気楽に読んでいる。



けれど、その短編にスズランという言葉が出てきた途端、真っ先に毒を連想したおかげで初めて島田荘司さんの書いた事件を推理する事が出来た。


恐らく、最初で最後の一編だと思う。


小さい頃のスズランにまつわる悲しい思い出が返上できる程、とても嬉しかった。