2010年8月18日水曜日

Book Off!!

今日、2日間悩んだ末に、2冊の本を手に入れた。

1000円と800円。 

そーです、なんとブックオフで、たった2冊にそんなに使ってしまったのです!!



お~マイマイ☆


だけどネ、それだけ、とっても良い本なんだよ!!!!!!




1冊目は『トンボの眼玉』 北原白秋著。



大正8年に出版された物をアルス出版社が名著復刻版・日本児童文学館 第一集として昭和50年に出版したもの。







こんなに綺麗な表紙。
昔の本は丁寧に作られてたんだなぁ、、と驚いてしまう。



ニックの大好きな『雨』もある。



そして『金魚』。
童謡とはいえ、モノッすごく怖い。


母さん、母さん 
どこへ行た。
赤い金魚と遊びませう。

母さん、帰らぬ、
さびしいな。
金魚を一匹突き殺す。

まだまだ、帰らぬ、
くやしいな。
金魚を二匹締め殺す。


なぜなぜ、帰らぬ、
ひもじいな。
金魚を三匹捻ち”殺す。


涙がこぼれる、
日は暮れる。
赤い金魚も死(しィ)ぬ、死ぬ。


母さん怖いよ、
眼が光る、
ピカピカ、金魚の眼が光る。


怖い。。。。。。。。☆
何故に童謡はそんなに怖いのか。。
マザーグースしかり。。





これは白秋の”はしがき”。


白秋なんてあんまりにも偉大な詩人過ぎて、

「相州小田原木兎の家にて」なんて最後に書かれてるのを見ると、なんだか不思議な気がする、

ちゃんと本当に生きていたの?!!って。








そして可笑しいのが、大正時代の大人は大正時代の子供を嘆き、その行く末を心配していたんだな、、と分かること。

どの時代も、自分達の子供時代が良く見えるんだろうね。。。








2冊目の『木馬のゆめ』、酒井朝彦著。

”きんらんえばなし”とある。







すごく綺麗な表紙で、これだけ見ててもわくわくする。










いろんなお話が入っていて、挿し絵もものすごく味がある。











「おきのどくですが ぼっちゃんは おいのちが あぶないかも しれません。」


ひらがなと、この絵の飄々とした雰囲気がぴったり。

どことなくユーモラスで思わず笑ってしまう。




それにしても、とても良い買い物をした。

ブックオフの一画に最近になって設けられた棚に紛れ込むようにしてあったこの2冊。

状態がとても良く、さぞかし前の持ち主は本を大切にしていた人なんだろうな、と思わせられる。


多分その人は亡くなって、家の人が蔵書を一斉処分したのではないかしら?

その新しい棚はそれで設けられたのではないかしら??

まるで一人の持ち主を失った風な感じの本達だったし、そんな棚だった。。。



こんな良い本をブックオフに持って行くなんて、本当にもったいない☆

けどそのおかげで巡り会えたこの2冊、ずっと大切にしようと思う。


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