2014年3月3日月曜日

フラメンコ・バレイ Sara Baras

''A woman who can dance up not just a flamenco storm, but a hurricane''だって。


フラメンコフェスティバルがまたロンドンにやってきた。

どれかに行きたいな〜と思って色々調べて今回は彼女のにしてみた。


なんと席は一番前!


舞台全体を同時に見渡すことは出来ないけれど、その代わりダンサー達の動きが間近に見れるということでかなりワクワクして席に着いた。


うわ〜、近いね近いね、これじゃ汗までかかっちゃうかも〜!と、開演前に一人で舞い上がって隣のニックに話しまくっていたら、いきなり放送が流れた。


「もう始まるんだね! すっごく楽しみだね!」


スペイン語の放送を聞きながら、私の舞い上がりも最高潮に達したその時、放送終わりの方で、


「〜〜ナントカ、ナントカ、メモリーオブ、パコデルシア」


と、英語が聞こえた。



へっ?



はっ?



パコデルシア?



メモリーオブ、パコデルシア???



え?



ええぇっっ?!


もしかして、、、、、


もしかしたら、、、、、



死んじゃったの???????



何があったの??????



「ニックーー! 今、メモリーオブ、パコデルシアって言ったよね? それってさ、それってさ、、パコに何か起こったってことだよね? だよね?!! それって、、、」



と、しどろもどろで動揺しまくった。


ニックが、「うん、聞こえた。。。」と言いながら、申し訳なさそうに私を眺めていたから、


マジで?まじで? なんでそんなことが起こったの? 何があったの? なんでそんな顔で見るの? でもスペイン人、メモリーオブを違う風に使っているンじゃない?


と、あがきながら更に動揺。


それから幕が上がったけれど、ボーーーーッとしてしまって、実は前半ほとんど記憶ゼロ。
彼女の素晴らしいダンスやダンサー達の汗がスポットライトの下でスプラッシュしているのを目のすぐ前で見てたけれど、なんだか遠くで起こっていることみたいでぼんやりしていた。


そうか、パコデルシア、死んでしまったんだな、、、と諦め始めたのがステージも終わりになってからだった。




そして今、家に帰ってネットで調べて、パコが1週間も前に心臓発作で亡くなったことを知った。



それにしても、なにもフラメンコフェスのステージ開演直前にそんな衝撃を受けることにならなくてもいいじゃないか。。。おかげで今回のこのステージに関しては、素晴らしいダンサー達だった、確かにハリケーンみたいな踊りだった、ってことしか覚えていない。




パコデルシア、この世界からいなくなっちゃったんだねぇ。。。


0 件のコメント: