あんまり盛況とは言えないマーケットに行くと、
ニックがリンゴと梨の前で足をとめた。
1キロの袋が1ポンド。
悪くない。
しかも違う種類のものでも同じ袋に入れていいという。
私は他に見たいものがあったので、「味見してから買ってね」とだけニックに頼んでそこを離れた。
チラと後ろを振り向いてみると、「うん!」と元気に答えながら彼はすでに種類選びに没頭していた。
再びニックの所へ戻ると、まだ迷っていたニック。
こんなにたっぷりあっても仕方ないよね~と言う彼に、今日は寒いし豚か鳥と一緒に煮込んでキャセロールにしようよ、と提案すると、じゃぁ、と3袋購入することに決定。
そこでまた「味見はしたんだよね?」と聞くと、
うんもちろん!と言って、店の前に並んだ箱を指差した。
見ると、そこにはプラスチックの箱が5個ほど並べてあって、薄く切られた味見用が種類別にされていた。
あぁそう、と答えながらもちょっと不安になったところへニックがその箱の1つに手を延ばし、
この梨美味しいと思うんだけど と差し出してきた。
食べたら美味しかったので、まぁ美味しいよね大丈夫だよね、と思っている間にニックが支払いを済ませた。
そしていざ家に帰って食べてみると。。。
リンゴはともかく、梨はまぁまぁか味が全くしないか、という代物だった。
ガッカリ☆
見事に不安的中、
味見用でやられてしまったのである。
そりゃーそうだよな、
味見用に切って、自分達が食べて、マズかったらそれは味見用の箱に入れないもんな。
まぁでも彼らも騙すとかのつもりでやったわけじゃなくて、
実際問題、
あんまり美味しい果物がイギリスでは採れないし、
3個に1個当たりがあればそれで良し、
それどころか大当たり!みたいな文化だから文句も言えないよな。
それにしてもこのAngelにあるマーケットはなかなかショボイにもかかわらず、
つい私の足を運ばせてしまう魅力があるのは何故かしら??
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