2012年11月23日金曜日

感謝祭なのだ!!



毎年この時期になると、


あぁ~アメリカ人だったらよかったことだよ。。。と思う私。


理由はサンクスギビング!!



クランベリーソースたっぷりとかかったローストターキーやら、シナモンの匂いのするアップルパイやら、地元特有でありながらママ独自のレシピになっているスープやら、


とにかく美味しそうなものがテンコ盛り、、


というサンクスギビングはその一ヶ月後に来るクリスマスよりも格段に落ち着いていて楽しそうなのだ。




なのに!!!



感謝祭と訳されるように感謝する日であるからしてとても意義があるお祭りなのに、


哀しいかな、イギリスにはないのである。




なんでよ?!




不思議だ。。。。



イギリス人は食べ物なんてもともと気にしない。



というか、



人間たるもの、そんな、食べることなんかを気にしてはいけないのだ!


そんな、小さい事を言っているようではこの大英帝国が終わりを迎えてしまうのだ!!



という感覚の国民なので、このお祭りがないのは納得できるが、


なぜ日本には浸透していないのだ??



日本はお祭り大好きじゃない?


何でも取り入れて楽しむじゃない?


なのに、何故ないの??



考えてみるに、これは金を生むお祭りだと思われていないということじゃないか?



バレンタインもクリスマスも,

最近ではグッズの売り上げも伸びているというハロウィンもお金儲けに役立っているけれど、


サンクスギビングは役に立たないと思われて日本の企業が必死になって取り込もうとしていないのではないか?





そんなことないよ、


ものすっごくアメリカ人の購買意欲を盛り立てているお祭りなのよ。


今日なんて今頃デパートに走っているアメリカ人たくさんよ、真夜中なのよ。




やろうよ、



感謝祭やろーよ。





神様に感謝したり食べ物の恵みに感謝したり、っていうのは日本人には奥深いところでとっくに根付いている精神なんだし、ぴったりじゃないか!!




だったらそんなお祭りなんてわざわざしなくても、、なんて言わずに、



日本人は食べ物大好きだから、とっても楽しめるお祭りになるはず!!




、、、という前置きはともかく、



ニックが私の大好物の鴨のオレンジソースを作ってくれた!


実はコレ、2年前に初お目見えしたもののその後はとんと顔を出さず、


幻となっていた一皿だったのだけど、


私があんまりにうるさかったのか、じゃ~作るよ、とその重い腰というか重い腕を上げてくれたのだった。


なんてったってやはりチキンストックから作るからさ、面倒くさいんだろうね。


分かるわ~!(←完全にひとごと)










ということで、手軽にテスコで買うと2切れ入りのパックの鴨、

その一切れを半分ずつにして食べる私達は必然的に2日続けて夕食は鴨のオレンジソースというメニューになって、私にはとっても嬉しい2日間になるのだった。





盛りつけに苦心しているニックだけれど、皿にのっける量が多いんだから上出来だよね!





ここでニックのレシピ披露。


<チキンストック>

材料: チキンの骨、大きく切ったタマネギ、ネギ、ニンジン、ニンニク、ローリエ

チキンのちょっと肉つき骨に大きく切った玉ねぎ、ネギ、ニンジン、ニンニク、そしてローリエを全部一緒に鍋に入れてオリーブオイルでさっと焼く。


水を入れて煮込む。



<鴨の下ごしらえ>

材料: 鴨の切り身

鴨の皮の面に切れ目を3筋ほど入れて、塩と粒コショウをふる。
(この時、塩も粒シーソルトがあったら、それを使った方が焼いた後にも塩の粒が残って、食べる時にとても美味だからお勧め!)



<オレンジソース下ごしらえ>

材料: オレンジ3個、オレンジの皮一個分、レモン汁半個分、スターアニス2個ほど
 
オレンジ3個分のオレンジからジュースを絞り出し、そこに皮を加え、レモン半個分のジュースを加え、スターアニスを放り込む。



<ガーニッシュの下ごしらえ>
材料: オレンジ1個

オレンジ1個の皮をナイフで剥き、房からオレンジの綺麗に切り取る。






さぁ、下ごしらえが終わって、これから作ります。


1: 赤ワインビネガー大さじ3杯、砂糖20gを合わせてかき混ぜながらフライパンで中火でとろっとするまで火を入れる。 オレンジソース全部とチキンストック300mlを加え弱火で5分の1ほどになるまで煮つめる。



2: 油を入れずに熱したフライパンで鴨を皮を下にして3分焼き、色を付ける。そのあとは1分ほどの時間で他の表面を焼く。


3: 200℃のオーブンでの鴨をローストパンに移し替え7分焼く。この時、で鴨から出た油は一緒に入れないで残しておく。

オーブンから取り出した鴨を取り出し、皿の上で10分休ませておく。(これが大切らしく、休ませないと肉が落ち着かずに味が落ちるという!)

この時にローストパンに残った油はと一緒にしておく。



4: 1のソースをまた火にかけ、鴨の油を半分ほど加え、コアントローを大さじ1杯加え、1分ほど火にかけ、塩コショウして味を整える。


5: 鴨を切って、皿に飾る。(この時に茹でて固く絞って適当な長さに切ったホウレンソウを皿の中央に置いて、その上に鴨を飾ると、あら、とってもフレンチ!!笑) オレンジをその周りに飾る。ソースをかけて出来上がり!






<おまけの付け合せ>せっかく鴨から出た油がもったいないからさ!


皮を剥いてざく切りにして塩水でかために茹でたニンジンとジャガイモを、残っていた半分の油で炒め、マスタードと蜂蜜を好みの味に絡ませる。とってもおいしいんだ、これが!

私、この付け合せとパンで延々と食べ続けることができる!!


これ読んでしまうと引くかもしれないけど、でも慣れると(ニックが言うには、あくまで)簡単だということです。感動の味だからとにかく食べるべし! 秋だし!!




<おまけおまけ>


あまりに鴨好き、でも横着もんの私が考えているのは缶詰のアプリコットをレモンで煮ても、今が旬の柿をブランデーでソテーしてでもなんでもいいからフルーツ系のソースを作って食べれないか、ということ。


やってみる価値ありそう。

でもコンソメキューブだと出来に雲泥の差が出てしまうから、チキンストックは避けられないな、きっと。




Happy Thanksgiving!!!

楽しい感謝祭の週末を!





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