今回のハイドパークライブは2回ともどうしても行きたかったから、それこそ、ええい! という半ば投げやりな気持ちでゲットしたチケットだったのだけど。。。
先週の1回目より高いっ!!
おいミックなんとかしろ!!!とぶちぶち言いながら出かけて行ったこの日はとんでもなく暑かった。 ロンドンがこんなに暑くなるなんてな。
嬉しいけれど、今日みたいな野外ライブの日にここまで暑くならんでもいいじゃないか。。。とまたぶちぶち。
なにせ、年なんでね、この太陽の下で何時間も立ちっぱなしなんて不可能なんですよね。。。
ましてや良い場所を確保しようとしたらすごく早い時間に行かなければならず、すると、場所キープのためにそこから動けないから前座を延々と聴く事になるのもツラい。
そんなんで適当にやる気のない私は結構遅くにヒョコヒョコとハイドパークに向かった訳であったが、5時過ぎてもまだ暑い!!
どーなってんだロンドン?!!
そんな、しっかりとストーンズパワーを感じる一日だった。
前回より高くても、大して良くない場所。でもこんな時間にやって来たんだし文句は言えない。
そして前座が始まった。
このバンド、全く名前も覚えてないが、なんと彼らは出演するはずだったトム・オデルが具合が悪くなって急遽キャンセルになったせいで、(というか、おかげで、だな)、いきなりステージに立つ事になったのだった。
トム・オデル、、、なんと不憫なヤツじゃ。。。。。
天下のストーンズの前座するチャンスを逃すなんて、可哀想過ぎて、心が痛いよ。
腹痛か? ロンドンにありがちな腹痛か??
何食ったんだトムーーーーーっ!!!
ケバブだろ?!
だからケバブなんて食べるなよ!(← すっかりケバブと確定) とくにこんなに暑い夏なんだ、ロンドンでそこら編のもの食べたら腹を壊すのは確実なのが分からないのかーーっ!! 何年イギリス人やってんダーーーっっ!!
いや、しかし、こんなに暑いのには慣れてないからな、イギリス人。食べ物屋なんて対処方が分からないんだろうな。(単に冷蔵庫を使えばいいだけの話だがな)
と、既に私の頭の中では勝手に腹痛にされていたトム・オデルだった。
しかし不憫じゃ。。。
まだとっても若い子達もこうして来ていた。
いい音楽の趣味だな。讃えたい。私に息子がいたとして、彼がストーンズの良さが分からなかったらちょっと困るな。いや、叩き込もう。
この、配線ガードかなんかがちょっと、ほんのちょびっとだけ、地面より高いので、こうして立っているニック。
君は187センチあるだろう? 私に立たせなさい、と言って私もそこにずっと立っていた。
おお〜〜〜、集まってきた集まってきた。
最後にストーンズがハイドパークでやったのは1969年。なんと44年前。
ほら、そこの右角に写っている上半身裸の男の子を見たとたん、60’sに戻った気分になれるでしょう?
お次のステージは、Jake Bugg。好きだ好きだ、実はエディンバラでちょっと前にライブやった時に行こうかなと思ってたから、今回の前座は嬉しかった。
キャッチーな『Lighting Bolt』ももちろん歌ってくれた。
そのままの声だった。やはりボブ・ディランを彷彿とさせるなあ。
やっぱりね、いいギター使ってるね、、とか、あ〜そんなコードも弾いちゃってるね、とか、ギター習いたて人間丸出しでじっくり見た。
今回は彼も前座だったし、トム・オデルもいるはずだったし、としたら、チケット高いとは言えないかもな、、、と思い直した。
とうとう!!
これ、ボケボケだけど、気に入っている写真なのだ。
いい感じだよね? やっぱり結婚したてだからかな? すごいよな、30代の女性をゲットしちゃうんだから、さすがはロックンローラーだよな!
今回は彼への声援が一番大きかった気がする。
キース、いいよいいよ、いい感じだよ。一時期より盛り返してるね、嬉しいよ!!
可愛い。。。
勢揃い。ギター弾きって素敵。。。
いや〜、やっぱり、こういう見ちゃうと、そりゃ〜男の子達はロックしたくなるよね。
42のおばちゃんでさえ、「クラシック・ギターなんてやってられないわ! 明日デンマークストリートに戻ってギター買い直しよ!」なんて思っちゃったもんね。
ところで今久し振りに自分の年を数字で書いて目で見たら、衝撃的だった。
そーか、私、すごい年じゃん。
いつも口に出して、よんじゅーによんじゅーに言ってたからすっかり自分はこの年に慣れていると思っていたし、’’よんじゅーにですがそれがなにか??’’みたいな気分で強気だったけれど、書くとすごいね、迫力がなかなかあるね、この数字。
ちょっと今、グログと関係ないとこでショック受けちまった。
あ、でも実は41なんだっけ。私には一つ上で年を言うクセがあるあるからつい42だと言っているけれど、41だった。もうすぐで42だけどね。。。って全く変わらないか。。。
気を取り直して69歳のミックを見よう。
そう思うとなおさら、いまさらながら、このバンドはミラクルだ。あり得ないな。
やはりこの姿が肉眼で見れたというだけでも、前回より何万円も高い金を払った甲斐があった。
アダムってば、ごくわずかな人数でひっそりとこの人と飲むチャンスを逃したんだよな。バカだな。
というのはね、ストーンズが大阪公演出来てた時、キチガイのようにファンなアダムも大興奮してチケットをゲットしようとしたのだけれどあんまりいい席が取れないので困っていたら、そこへ私の友達が「じゃ、これあげるわ」と気前良くアダムにあげてしまった。だって、私、もらったけれど、そんなにファンじゃないのよね、と。それがなんとステージから近い席。アダムは彼女の事を大嫌いだったので、半信半疑で有り難く譲ってもらったのだった。
そのミック、公演前日に京都にやってきて、彼女が働いているバーに人に連れられてふらっとお忍びでやってきたのさ。
ボディガードもお付きもいない、その人とたった2人きりで現れたから、その友達が、「私のベストフレンドの付き合っているアダムという人があなたのとんでもないファンなのよ、誘ってもいいかしら?」と、聞いてくれたところ、もちろんいいよ、との返事。
そこで彼女は電話をくれた。
何回も何回も何回も何回も。
それこそ何回も。
なぜ知っているかと言うと、私は部屋にいて、その電話の音が聞こえていたのにもかかかわらず、アダムに「出ないで、お願いだから!!」と必死に止められて電話に出なかったから。
もちろん電話には出てないけれど、それが彼女という事は分かりすぎるくらい分かっていた。もちろんアダムもわかっていたから電話に出ないでと言っていたわけだ。
理由は、’’チケットを返してと言われてしまう’’というものだった。
結局大げんかに発展し、別れる別れないの騒ぎ。彼女には心で申し訳なく思うもヒートアップのケンカを続けているうちにようやく電話の音が絶えた。
翌日、外出していた私が部屋に戻るとケンカもそのままにそそくさと既に大阪に向かっていたアダム。まだライブが始まる何時間も前。腹が立ちまくったその時、電話が鳴った。彼女からだった。
「どこに行ってたのよーーーっ!!」とまず興奮した第一声。
正直に事の次第を話すと、待ちきれないように「昨夜ミックが私のバーに来たのよっ! 誘うためにそれこそ何回も電話したのに出ないんだものっっ!!」と彼女。
うわっ☆ やっちまったな、あいつ。。。とアダムの顔を一瞬にして思い浮かべたのだけど、
はい、認めます。
鬼のような私は、’’しょーもない考えしか出来ない上にケンカ放ってライブになんて行くからみすみす運を逃してしまうのだよっ!! ほっほっほっ!!!’’と、実は思ったのだった。
まさしく、ザマー見ろ感覚そのもの。 ふんっ!!て感じだ。
それでも時間が経つに連れて、可哀想に、、と思い始めたのだったが、なんと、アダム、連絡なしで遅くまで帰ってこない。
ようやっと帰ってきたアダムに、「で、どうだったライブは?」と冷たく聞くと、
「凄かったヨーーー!! サイコーーーっっ!」と。
そしてここからがいけなかった、私が「彼女から電話があったよ」と再び冷たく言ったその途端、アダムが、「良かった、電話に出なくて!!」と言ったのだ。
で、爆弾のスイッチ一つ。「ミック、昨日店に来たんだって」と言い放った。
え? とアダム。
「あのね、よく聞いてね。昨夜、ミックがお付きもガードもなしで、店に来たんだって。それで、心が優しい彼女はすぐにあなたの名前を出して、誘ってもいいか聞いてくれたんだって。そしたら、ミック、『アダムをすぐに呼びなよ!』と言ってくれて、で、彼女はあんなに何回も電話してくれたんだってさ」
と私。
はい認めます。残忍な心100パーセントでした。
え???????
とまた彼。
そして、’’ウソでしょ? 担ごうとしてるんでしょ? 怒っているからそんな事言ってるんでしょ? ミックが来たなんて、そんなわけないでしょ?’’と言うような事を一通り言った後、もう既に後悔していた私の顔からそれが本当の話だと分かった時の顔。
忘れられない。
こうしてライブでスーパースターすぎるミック・ジャガーを見ながら、またその時の事を思い出し、そりゃーツラかったよね、アダム。。。意地悪なコト思ってごめんねとつくづく思う。
あれ?? ところであの時アダムがなぜ連続でライブに行かなければならないのかと私を説得した理由は、「これが彼らの最後のライブになるかもしれないんだ!!」だったよね。 あれからほぼ20年じゃないか。。。
しかし、今回のゴリラはあんまり好きじゃないな。 なんでゴリラ??
ストーンズが連れてきた素晴らしく珍しく暑いロンドンの夏もこれで終わった気がした。
明日からいきなり寒くなるとか、、、ならないでねと思いながら家に帰った。
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