
ストラットフォードはかなり田舎のイメージがあったから、もしかして食べるところなんて街にはないかも、、、と思ってホテルでの食事を事前に予約していた。
ニックが下調べしたところによると、まぁまぁイケるらしい。
1人30ポンドのディナーで飲み物代は別、ってことは、2人で70くらい、良いワインなんか頼んだら80は超える。
1万円かぁ、、、と少し躊躇したものの、シーズン外れの田舎で食いっぱぐれるのが恐かったし、
なんとか見つけたPubで何の魚か分からないフィッシュ&チップスを食べるよりはいいかな、と思って、私にしては珍しく快諾。

そしてこれが前菜のホタテ。
豚の角煮のようなものが2つあるから、ホタテは3切れ、せいぜい1個ってところ?
幸いにして、なかなか美味しかった。
ホタテには火がたっぷり入っていて安心したし、でもカラカラにはなっていなかったし。
豚は周りがパリパリして中は柔らかく、角煮よりもサッパリしていて私好みだった。
ところで、この前菜は散々メニューを眺めて決めたもの。
というのは、30ポンドのディナーというからコースだと思っていたのにウェイターにメニューを渡されて、「へっ??」と思ってニックに聞くと、「アラカルトでもいいんだよ」とニック。
でも、私はコースで頼んでいたからやっぱりコースでいいよ、と言いながらメニューを見るとそこにはアラカルトメニューと2つのコースがあった。
しかし、メニューコースの方は3コースのフルで頼んだ場合でも30ポンドいかない。
なんじゃこりゃ?
じっとメニューを見ていると、ニックがコースを指しながら、「3コースじゃなくてもいいしね、2コースでもね。」って言うから、「そしたら30ポンドもするのにもったいないよ、ところでこのコースどちらも30ポンドしないんだけど」と言うと、じゃ、アラカルトからその分足せばいいよ、とニック。
「え?! もともとそういうコースなの?!!」と聞くと、「30ポンド以内でアラカルトからだけ選んでもいいんだよ」と言われて、じゃ、アラカルトでステーキが25ポンドだから、あと5ポンドで例えばデザートを頼むってこと?ってまた聞くと、「いや、不足分さえ払えばいいから、5ポンド以上でもいいよ、ただし飲み大は別だけど」とニック。
最初、ワケが全く分からず、「??なんで???なんで??? なにそれ??」を連発していた私だけどここにきてようやく、
あぁ、30ポンドは前払い、必ず30ポンド使えってことなのね!!
と納得。
理解するのが遅い私も私だけど、ホテルのくせにそんなことさせるホテルもどうかと思うわ!!
だったら最初からきちんとした30ポンド相当のメニューを作ればいいのに。
仕組みが分かったところで、それなら尚更のこと30ポンドを目指さねば!!と真剣にメニューとにらめっこし始めた私。
魚は隣のテーブルからから流れてくるプンと鼻に付く魚臭さのおかげで回避。
となると、コースは2つとも魚だから結局アラカルトから組み合わせなきゃいけない。
しかしアラカルトにも魚が多いからそれを避けたらあんまり選択肢が残されていない。
そして30ポンドの組み合わせ。
過去最高に疲れるメニュー選びだった。

しかもFreshly・squeezed・orangeジュースじゃなかった!!
ちゃんと確認したのになぁ。
今度から、「フルーツを搾って今これから作るオレンジジュースですか?」と聞くことにしよう。
もしまたこのホテルに泊まることがあったらだけど。

ニックのステーキ。
25ポンドなり。
これ、せん切りされた玉ねぎが赤茶色になるまでソテーされていたものがサイドについていたけど、ものすごく美味たった。
私がステーキを避ける理由は、”食べていると飽きるから”、早い話、あんまりステーキが好きではないということなんだけど、こんな甘くキャラメリーゼされた玉ねぎと一緒に食べるなら、全然OKだわ!と思ったくらい。

私のウィジョン=ヒドリ鴨。
ウィジョン=widgeonって何?って聞いたら鴨と言われて、鴨が好きな私は、じゃ、それにしようと喜んだものの、味はハトと鴨のミックスしたような味とウェイターに言われて、またしばし悩んだ末、トライしてみることに決めてオーダー。
でもなかなか美味しかった。
ローストされたリンゴがかなりぴったり合っていたと思う。ブション鴨のオレンジソースよりも好きだった。
18ポンド。

ニックのサイドディッシュのポテト。
ローストされていて、美味しかった。

これこれ、これがキャラメリーゼされた玉ねぎ。

デザート。
7,50ポンド。
最初の前菜が11ポンド、
トータルで71,50ポンド、Yay!
思ったよりも全然良く出来た料理だったし、この前のミシュラン2つ星のレストランより段違いに丁寧な仕事をされていた料理で満足♪
しかも計算しながら食べるという、なかなかスリリングな時間だった。
付き合って間もないデートじゃ無理だけど、「スモークサーモンは8ポンドだからいいんじゃない?」なんてキャンドルライトのテーブルで相談出来るのは、知り合って10年という月日の賜物だと思う。