2011年7月31日日曜日
ニックのバースデイ旅行 その1
嬉しそうなニックは、さーて、どこにいるのでしょう??
イ―ジ―ジェットで、いざ、グラスゴーへ。
私、イージージェット、嫌い~!!ってニックに談判したら、「イージージェットなんてミキは乗ったことないじゃん」って返してくるから、
いやいや、ありますよ、ドイツに行った時に乗りましたよ、その時は空港で離陸が軽~~~く5時間以上遅れて、やっと乗った記憶も新しいですのよ。
すると、
「ミキ、あれは、イージージェットじゃないよ」、と。
すかさず反論、
イージージェットじゃない、と?
あんな安い値段の飛行機なんて、イージージェットに決まっています!!と。
だから、5時間以上も待たされても、頑張りましたよ!!と。
するとニック、
「ま、まぁ、そーだね、同じコンセプトだね、だけど、あくまでイージージェットではないから大丈夫、空港で待つようなことはないよ」と言いきった。
そんなわけで、結局イージージェットの空の旅で1時間弱のグラスゴーへ行った。
気が進まなかった今回の旅行、
だって私の想像するグラスゴーは、”煤(すす)けている”、この一言。
アートの街、とは聞くけれど~。
京都で会った凄まじい美女を思い出す、彼女はドえらい美人で、明るくて気さく、ほとんど裸同然の180㎝はあろうかと思われるその体に、グルグルと網が巻き付いたような服をすっぽりかぶっていて、聞けばグラスゴーのアートスチューデントと言っていた。
あんな美人がウジャウジャいるのかしら~、いればいいけど~。
暗い気持ちでそろそろ着陸が近づいた街を上空から眺めると、
やっぱりそこはなんだか”煤けて”いる印象だった。
今回のホテル、ALEXANDER THOMPSON。
マッキントッシュと同じ時期の建築家の名前と言う。
「小さいアーチをたくさん作った」と受付のお兄ちゃんが言っていた。
小さいアーチ??
そんな説明されたらマッキントッシュより興味が湧くな~。
”一時期は良い時代もあったこのホテルも、その全盛期を過ぎ、今は寂れて、、”がモチーフなのか?!と思わせるこのホテル。
全盛期はなく、最初からこんな感じだったかと思われる。多分。
同じく。
こんな大量生産ポスターみたいなのを額に入れて飾って、しかもそれが色褪せて、
それでもずーーーーーっとこうして延々とこれからも飾られていくんだろう。
しかし、なぜ?
このホテルの持ち主はいったいどなた?
どこにいても、フラスコにお茶を作るのを忘れない男、ニコラス。
そして散策。
気温はエディンバラより蒸しっとする感じかな。
でもエディンバラよりは気温高くて風少ない、つまり、過ごしやすい!
アートの街という刷り込みのせいか、どの建物もついじっくり眺めてしまう。
中央駅も綺麗だな~。
この橋を見てやっと、グラスゴーに来ているんだなぁと実感。
そして、KELVINGROVE ART MUSEUM。
あれ?
えぇっ?!
あらあらあら!!
なかなか私の気に入る絵があるじゃない?(←何様?)
今の今まで知らなかった!!
およそ百年前、1900年から1930年にかけて、カラリストと呼ばれる画家達が活躍し、スコットランド芸術に大きな影響を与えたらしい。
それまでとは違った鮮やかな色使いをし、光や生命を表現したその絵画方法は当時衝撃を与えた、、
とあるけれど、どうして、どこが、どういう理由で衝撃だったのか、2011年を生きている私にはちょっと分かりにくい。
最近はまた再評価され始めてきたらしく、この写真の下にあるファーガソン(JD Fergusson)による白いドレスの女の絵は、500000ポンド、日本円にして6250万くらい?、で取引きされたらしい
2枚とも、ファーガソンによるもの。
右の絵は1911年、今からきっかり100年前の作。
100年も経っているんじゃ、月日の洗礼は受けているな!
とすぐ考えた私。
それにしても、どちらもすごくいい絵だな~。今まで全然知らなかったー。
そしてとうとう壊れたカメラ。
最初のうちは、4,5枚撮ると、
ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる
震えだしていたから、その度に一度カバーを閉じて、また4,5枚撮っていた。
しかしここに来て、カバーを開けた途端に震えだすようになった。
一回閉めて、また開く、途端に、
ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる
際限なく震えている。
そしてこの写真。結構お気に入り。
そしてSONYはやっぱり嫌い。
ここで最初の写真のニックがいる場所が登場。
実は、散々ケンカした後、私1人で この"THE WILLOW TEA ROOM"に入り、お昼のセットを頼んで久し振りのフレンチトースト&ベーコンを食べていたじゃあ、何故ニックが写っているのかというと。
もちろん奴が途中からニョコニョコとやってきたから。
ホントーーーーに、
ニョコニョコ、という感じの登場の仕方だったのよ。
このティールームはマッキントッシュがインテリアデザインしたので有名な場所。
思ったより混んでいなくて、それでも1階ではなく、2階の部屋に通されて、そしたらお店の人と他のお客との会話でこの部屋がオリジナルということが判明。
へぇ~~~~っ! オリジナルなのか~~~!!と嬉しくなった。
でも、結局価値があるのはそのデザイン性なんだし、
オリジナルであろうとなかろうと、マッキントッシュを存分に堪能できるティールームだと思う。
素敵に長細い窓。
開けてみようとしたら、重くて重くて!
白いペイントでいかにも軽そうに見えるのに~。
面白いのが、その細長いデザインのせいで、まるで隙間風のように風がス――――――ッと流れて来て、大きく窓を開けて髪が風でバー――――ッと散るようなことがなかったこと。
本当に、ス―――――――――――ッと。
長細ーーーい感じがいかにもアールヌーボー。
こうして椅子がたくさんあっても、全然窮屈な感じがしない。
むしろ、1つ1つのテーブルがきっちり個室にでもなったような感じ。
向こうのテーブルの上が簡単に見えないし。
天井から下がったランプにもハート型。
私達の隣にいた学生の旅行者らしき男の子2人と女の子2人、とても礼儀正しくて、可愛かった。
一生懸命、じっくり店内を見ていた。
外から見たティールーム。
グラウンドフロアはジュエリーショップになっている。
1階の細長い窓は外から見るとこんな感じ。
光が反射して外から見ても綺麗だった。
これが有名なアートスクール。
サンフラシスコを思い出すような坂道でアートスクールの学生さんと思われる2人がぺたんと座って絵を描いていた。
没頭して描いていて、こういう子が自分の子供だったらちょっと嬉しいな、なんて思った。
そしていきなりニックのアイデアでアートスクール内見学の運びとなった。
い~や~な~の~よ~~~~、あ~とすく~るって。
何故か分からないけど、苦手。
学校の一番上まで階段を上がってくるとそこはサンルームのようになっていて、日差しがぎっしり射し込んできて暑苦しい。
しかも、なんと、窓が、ない。
ただ1つ、ずっと左の突き当たった所にあるこの窓を除いては。
それもマッキントッシュの”差し金”。
人がここまで登って来て、そしたらそこは暑くて、空気を求めにこのたった一つの窓にやってくると、、、、
じゃじゃーーーーん!!
この、彼の作品のこの風見鶏が見られる、いや、どうしても目に入る、というカラクリなんだと。
いやはや。。マッキントッシュさん。。。。。。。
エゴの塊だったのね。。。。。。
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