それはもともと私の元彼が計画していた旅行で、絶対私の誕生日にはそこへは行きたくないと散々頼んでいたにもかかわらず、、、
誕生日にデボンへ行くことが直前になって判明。
キャンセルして!! と言うと、
もうデポジットの100ポンドは払いこんでしまってあって、返ってこないとのこと。
しゃーない、行くしかないわ、、、
ということで、
4時間強をレンタカーでえっちらおっちら運転し、夕方5時過ぎ、デボンのB&Bに辿り着いた。
なかなか綺麗なお部屋で、パリのマレ地区の部屋内装を思い出して、
”もしや?!!”
と、思い当る。
早速食事のために出かける
景色が私の知っているイギリスではなくて面白い。
断然温暖気候だし!
二ックが言うにはイギリスのリビエラとも言われているらしい。
『オレンジツリー』という名前の小さな小さな可愛らしいレストラン。
なんでも、ミシュランよりいける、、、という口コミさえあるらしく、それでも期待しないで前菜のトマトムースを食べたら、好みか好みじゃないかは別にして、きちんとした仕事をしているのが分かる味で、びっくり。
イギリスで料理といったら、”焼く”か”茹でる”しかないと思っていたのに、
いきなり手間がかかっている料理に会っちゃって、動揺してしまった。笑
食べれば食べるほど、ここのシェフは日本人なんじゃないか??と疑いを持つようになっていくのが自分でもホント、失礼な話よな、とも思うんだけど。。。
でも、きちんと料理する人、イギリスにもいるんだね、いるんだね!!!
デボン遠いね!!!!!!
新鮮な魚!!っていうだけでなく、これもきちんと、丁寧に作られた美味なソースが、クリスピーに焼かれた皮と絡まって、
お、い、しーーーーーーーーーー!!!
デボンなんだから、新鮮な魚料理なんて簡単、と思うでしょ?
チッ、チッ、チッ☆
このイギリスで、そ~~んな甘いことを言ってちゃぁいけませんぜ、奥さん。
いくら新鮮な魚が手に入ったって、魚の扱いかたが分からなきゃ、とんでもないことになるのである。
だから、新鮮な魚を新鮮なまま美味しく料理することができるなんて、本当に夢のようなレストランだといえる。
感動しているニック。
鴨ですよ、鴨。
相変わらず鴨好きな私。
これはダークチェリーソース添え。
本当だったら前菜から魚づくしでいきたかったけど、御覧の通り、私は前菜もトマトムース、メインは鴨、というメニュー。
そこからも、いかに私がこの国で魚で苦労しているかが分かるというものである。
レストランでは、まず、第一に無難、第二に無難、なんである。
しかし細かく説明すると、大抵の場合、どんなに魚がおいしいと評判のお店でももはや私とニックは100%の信用はしないから、肉と魚を一皿ずつオーダーして二人で分ける、という方式を取っている。
けれども皿が到着すると、肉は私、魚はニック、として必ず前に置かれるのである。
そうなるとやっぱりそこにはある程度皿に対する”主人権”みたいなものがあるからして、
必ず半々ということにはならない。
特に魚が美味しい場合は。
まぁ、でもこれは、「絶対に失敗してもいいから魚!」という根性が、ニックに比べて私に少ないのを二人とも充分承知していることからきている結果に他ならないから私もあんまり文句は言えない。
結局、こんなに美味しいと知っていたら、私も魚づくし出来たのにな~。。。と残念に思い、
不味くても仕方ない、今回は魚にしてみるという賭けの精神が足りない自分に腹が立った。
いや、でも、待てよ。
こんなに美味しいのが珍しいわけで。。。
ニックの(前に置かれた)メイン、レモンソール。
美味~~~~っっ!!
なんて美味しいのーーーーーーっっ!!
付け合わせの野菜。
魚をくれるニック。
とうとうサマープディングを食べた。
白パンに夏のベリーをサンドして冷蔵庫に入れておくと、その果物のジュースが白パンに吸われてケーキのようになり、さっぱり美味しい夏のデザート”サマープディング”となる。。。と以前から聞いていて、本当においしいのかしらん??とキョウミシンシンだったけれど、
この店で食べたせいか、確かにと~~~っても美味しかった。
初めてのサマープディングがこんなに美味しいものだったせいで、ますます好印象。
プチフール。
文句なく美味しい。
最後まで美味しい。
部屋に戻ってクレアが届けてくれていたプレゼントをベッドに並べて12時を待った。
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