またニックが予約を入れちゃっていた。
今度はリッツ。
キャンセルキャンセル!!と言い放つと、
またもや、
「でも100ポンドキャンセル料払わなきゃいけない」ときた。
100ポンドのキャンセル料~~~~~~??!
そんなの、払うわけにはいかない。
断じて、許されない。
行っても100ポンド、行かなくても100ポンド、
もちろん行くしかない。
でもここでニック母クレアに電話してヘルプを求めた。
そうじゃなきゃ、怒りが私の体から出ていかないことが自分でも分かっているから。
クレア母曰く、
「そーね、ミキ、分かっているわ、ニックは話し合っても聞いていないのよ、私も同じ問題を抱えているから充分承知しているわ、でも、キャンセル料100ポンドじゃ無駄になるから、もうこうなった以上行って来なさい、そして楽しむのよ、口論は今日はもうしないで、この電話を切ったら出かけて、リッツを楽しんでくるのよ!!」
もっともなお言葉。
でも、二人で話し合って決めたことは全くスル―されるから、私はニックに対してもう話す気力も自信もない、こんなことをこの年になってあなたにお願いするのはどうかとも思うが、ニックに対してこれからどうやっていっていいか、分からない
と言うと、
「そうね! 分かるわ!! 私もヒューとそうだから!! でもミキ、今日はとにかく行って楽しむのよ、そして、帰ってきたら、書くのよ!!!!」
へっ??
書くのよ??
何を???
「紙に、ニックに対して言いたいことを大きく書くの。それを貼っておくのよ!!! いつも彼が見える所にね!!!」
いや~~~~~。。。
いつも見える所に、貼りますか、紙?
35、ですよ、相手は?
そして一言、
「私もヒューに対してはいつもそうしてるのよ!!」
私は「。。。。。。。。。。。。。。。。。」。
そーか、、、そーだよな、、、
ヒューはニックに輪をかけた性格だもんな、、、
なんか、気、抜けた一言であった。
しかしもちろんクレア母の言葉は強い!
電話を終えるときっぱり口論はせずに、そのままリッツへ出かけた。
もちろん行ったからには楽しんだことは言うまでもない。
しかし途中で、シャンペンが出てきて、
「ね、これも100ポンドの内に入っているの?」
とびくびくしながら聞いた私。
もちろん大きなスマイルで、
「入ってないよ(ニコッ)」と答えたニックであった。。。
仲良さげでしょ~~~。
クレアのマジックさ。
それにしても、あんなサンドやスコーンやジャム&クリームを、リッツともあろうものが
出しちゃーいかんぜよ!!!!!!!!!!!
100ポンドもとって、雰囲気料だろうが何だろうが、
言い訳にならん!!!!!!!!!!
日本人はバカじゃないから、こういう形だけのお茶じゃなく、他でいくらでも安く美味しく見つけていると思うなぁ、1人も見当たらなかった。
しかしとっても良いことが!!
ここのピアノマンとお近づきになれたのだ!
ティールームに入る前から私の大好きな曲がバンバン流れていて、席に座るとすぐにアイコンタクト、その内に日本の曲をたくさんたくさんメドレーで弾いてくれて、
1時間30分のお茶が終わると(っとに、シケてるよね! 5スターともあろうホテルが、こういうことやったらアカンよ!!)、ピアノの横のソファに座ってリクエストし放題でピアノを聴くことができた。
その時間、なんと2時間強!!!!!!
らっき~~~~~~~~♪♪♪
次に会う時は、なんとピアノコード教えてくれるって!!!
嬉しいなぁ!!
でも本当に実現するのかしらん??
他の人もどんどんリクエストをしてくるようになって、この人も頼んでいたけど、あいにくピアノマン・イアンはその曲を知らなかった。
でも耳コピですぐ弾けるイアンは、「ちょっと歌ってみてよそのメロディー」と言うと、このお兄さんすっかり動揺してしまった。
そりゃそうだよね、動揺するよね、その気持ち分かる。
でも、イアンは純粋に音楽好きで、知りたい気持ちで一杯だから、
「もうちょっと歌ってみて」
と頼むけど、やっぱりお兄さんは動揺したまま去って行った。
こういうのを見ていて思うけど、みんな、ちょっと、緊張しすぎじゃないか?
マナーさえ守れば、後は適当に、フツーにしいれば、いいと思う。(←私が言ってもあまり説得力ない?)
リッツなんていったって、大したことないんだからさ。(←何様? 泊まれないくせに大口叩くなって?)
いやいやいや、あんなサンドイッチとスコーンとジャム&クリームを出すんだから、
本当に大したことないんだって!!(←よほど根に持った証拠)
クレアへの報告で、クレアのスコーンの方が100倍も美味しいと言うと、
「ノ―ノ―ノ―、ミキ、そんなお世辞はいいのよ、恥ずかしいわ、、、」と言っていたけど、
真剣に事実だから仕方ない。
そしてクレア母は繰り返す。
「今日は楽しんだからそのまま寝て、、明日は書くのよ、ミキ!!」と。
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