スペインの無敵艦隊をエリザベスが破ったまま時は止まっているのかとも思えた今回のバルセロナ旅行。
国は経済的に悪くなる一方で、今回の滞在している部屋のオーナーであるマリッサも言うように、50%の失業率で国民は苦しい生活をしている。
「私、王室とかそういうものの存在を受け入れないわ!」
とマリッサは同じく王室を持つイギリスから来た私たちに向かってそう言い放つが、イギリスの王室はそういえば、いろんな不満も出ているにせよとても観光に貢献しているしチャールズも子供たちも頑張って仕事しているし、
だけど、スペインの王室ってなんかやってるのか?と、スペインの今について私なんも知らんな~、、と今更ながら思い至った。
ロンドンにはカップやら灰皿やらマグネットやらボールペンやら果てはお面にまで王家メンバーの顔がプリントされてこれでもかってほど溢れかえっているけどな。
スペインどうなってるんだろう。。。
そんなことを考えながら、
優雅な建物をあちらこちらで見て楽しみながらの散歩。
あちらこちらに、もうイギリスでは見られない素晴らしい鉄柵がある。
鉄柵のために普段はヴィクトリア&アルバート美術館まで行っては展示された鉄柵を見て狂喜乱舞している私にはバルセロナ中が美術館のようだ。
イギリスでは戦争で全部取っ払って武器作っちゃったからもうないんだ。
スペインはどうしていたんだ?
ほんと、私はスペインのことなんにも知らんな~と実感。
なんて優雅な線なんだ!
こういう建物がかなりたくさんあるバルセロナだから、
「これがあの有名な建築じゃない?!」とガイド見ながら言っては、ふ~ん、違うんだ~、、を繰り返す私とニック。
可愛いなぁ素晴らしいなぁ!!
と言いながら向かったのはランチを食べるお店。
『santaGula』というカフェ。
ニックが下調べして連れてきてくれた。
前菜にグリーンピースのスープ。
乳製品が全くダメになってしまった私はここでも確認したけれど、
クリームも入っていないのにまったりしながらさっぱりしていて美味しかった!
グリーンピース臭くないのがすごい。
最近、食欲をすっかりなくした私はメインに前菜のサーディンとトマトのサラダを頼んで食べようと思ったけれど、ニックも食べたいというので結局二人でいつものごとく前菜とメインを半分こにすることにした。
まったく、金にならない客だ。。。
このサラダ、やはりトマトがおいしいスペインだからあり得る一品だと思ったほど、美味。
添えてくれた酵母パンもおいしくて、最後はサラダのジュースまでパンで浸したしてしっかり食べた。
タコのパエリヤがメイン。
とうとうパエリヤ!!
夢がかなった!!
この真ん中の女性がとてもびっくりするほど親切で、嫌がらずにそれは丁寧にメニューの説明をしてくれた。
彼女のお店なのかもしれないし、観光客慣れしているということもあるのだろうけど、ロンドンとは違って、「さぁ? 知らないわ、食べたことないから」なんていう接客にあるまじき答えはされなかった。
それにしても、物価が高いバルセロナ、
豆スープ(2人分)、
前菜のサラダ一つ、
メインのパエリヤ(1人分)、
パン
コーヒー、
白ワイン、
支払ったのは30ユーロ弱+チップだった。
これを高いとみるか安いとみるかは分からないが、
いまいちバルセロナの経済事情がピンと来ない。
私とニックの経済状態だって、このカフェを普段使いすることはできない。
そう思って周りを見渡すと、カフェとはいえ結構上品そうな女性客達だ。
言ってみれば、東京の目白にあるような、そんな感じで、
きっと、あそこのカフェ美味しいし、値段も安いし、ちょっとお友達とおしゃべりしながらランチするにはいいわね、、みたいな雰囲気がその時は漂っていた。
しかしバルセロナの殆どの市民はどうやってくらしているんだ?
腹ごなししながらの散歩。
緑もふさふさ、天気も良くて風が吹いていて、気持ちいい。
なんだかもっともっと遠い国を旅しているような気分だ。
こんなものも。。。
ドン・キホーテを思い出したよ。
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