2010年12月16日木曜日

Home Sweet Home


昨夜空港に着いたのは8時過ぎ。

空港列車に乗ったのが9時で45分かかってTottenam Hale駅に着いて、チューブに乗り換えて2駅で家に辿り着いたのが10時10分。

あ~、楽ちんで帰って来られたな~~~!!!

ってトランクを運びこんで、”さぁ一段落する前に、ツリーにドイツのお土産のチョコレートを飾らなきゃ”と荷ほどきを始めた。


しかし途中で気付く。

部屋が全然暖かくならない。

「ニック~~~!! ヒーターONしてくれた~~~?」って荷ほどきの手を休めずに別の部屋にいるニックに大声出して聞くと、ウンという返事。

しかし少し経っても暖かくならない。。
おかしい。。。

このラジエーターはすぐに熱くなるのに。。。

もう一度ニックに聞いてみた。

「元栓をOFFにしたままラジエーターを付けてたんだ、だからすぐ熱くなるよ~!」とニック。


5分経過。


しかし一向に熱くなる気配がない。
その頃にはもう何が起こってるのか薄々気付いている私。。。
だってさっきからずっと、ボイラーの音がしていないような気がしているから。。。


やっと荷ほどきの手を休め、恐る恐るラジエーターに近づいてみる。。。


やっぱり。。。。。。。。。。
ラジエーターは動いていない。。。。。。


ニックーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!


それからはニックがボイラーをいじってみるも、全く反応なし。
私はすっかり諦めているから夕食を冷たいキッチンで作り始めた。
せめて料理の熱で少しでも暖をとろうとする、なんていじましい努力。。。


あぁ、、、
先進国ドイツから帰って来た後はなんてミジメなの。。。。。。
そりゃ~”イギリスって後進国でしょ”って言われるわな。。。

でも前回よりも断然良い状況じゃないか??
だって電気ポットはあるし、電気毛布もあるし。


しかし、部屋はマイナスに近い寒さ☆まるで外にいるみたい。
ダウンを2枚も着て帽子までかぶっているニックはホテルに行こうと言うけれど、この部屋から出る気力が無い私はプラマーを呼んでと頼んだ。すると。


「ミキ、呼ぶだけで130ポンドかかるよ、直し代はプラス100ポンド以上するとして。。。簡単に250は超すよ。だからホテルの方がいいよ」と言ってきた。

でも、いい。こんなに寒いから、250ポンドくらい何よ、私が出してもいいわよ、、、。

と攻撃態勢に入ろうとした途端、ニックが、「ほら、少しでも暖かくなるかなと思って」電気オーブンを開けたままONにした。

確かに、なかなか、暖かい。。。

体をオーブンの横にぴったり付けてみると少しづつ強気が戻って来た。
250ポンドなんて、バカバカしい! 払ってたまるものか!!

そして料理を続けた。



しかし体がそのわずかな暖かさにも慣れてまた寒く感じ始めると、やぱり250ポンドくらい、、、と思考が逆戻りする。

そして、「ニックーーーーーー! やっぱりプラマー呼ぼうよ!!」と叫んだ。

もういいや、250ポンドがなんだ! 払ってやる!!と勢いづいたところで「オーナーと連絡が取れて、明日朝一でプラマーを寄こしてくれるって!」と、ニックが言いに来た。

OK, 明日まで待つぞと即決。
それからはずっと電気毛布に2人一緒にくるまって過ごした。


そして今日、一日中待って、5時ごろに登場したブラッド。
時期も時期、ロンドンには同じような悩みを抱えて暮らしている人達が多いらしく、目が回る忙しさらしいと分かると、こっちは直してもらう立場、とにかくやって来てくれてありがとね!!と感謝してしまう始末。

そして何が原因か私には分からず仕舞いのままボイラーを直したブラッドはササッと帰って行った。


5分もかからなかった。。。


途端に部屋は暑くなって、熱いお湯も出るようになって、人心地ついた気分。


そして夕食はニックがバルコニーからローズマリーをとって、チキンを焼いてくれた。
トロトロのお肉とジャガイモがローズマリーとアンチョビと白ワインで美味しく仕上がっていて、あまりの美味しさに感動。
ドイツでは食べれなかった美味しいトマトとホウレンソウのサラダを大量に食べて更に感動。
そこでやっと旅の疲れも取れて来て、リラックス気分。


いつものガラスのテーブルでゆっくりと遅い夕食をニックと2人で食べながら、ここにはまだ1ヶ月とちょっとしかいないのに、もうここがお家になってきてるのかな。。。と思った。 

一日遅れのホーム・スウィート・ホームとなったのでした。

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