そして待ち列。
チケットはあっても立ち見ライブだから、前の方に行きたい私はドキドキしていた。
どんどんどんどん、うまーく前へ前へと近づいていった。
あ、あの人、アルディメオラ関連の写真で一緒によく写っている人だ!!
アコーディオンも最近はちょっとトライしてみた楽器の一つになった。
さぞ難しいのだろうとは思うけれど。
こうして見ると、なるほど、とても格好いい楽器だね。
ギター様。
アルディメオラ登場。
私ってば前列真ん前だ。なんて図々しいんだ!
言い訳は、ヴォルプスヴェーデに来てから知り合ったアメリカ人デイヴィッドがここだよここだよ、君はここに立つ権利があるよと、前列とはいえ少しだけ端にいる私の背中を押してくれて、その代わり自分は後ろにいったのだ。アメリカ人、なんてジェントルマンなんだ!! でもニックが後ろで撮っていたこんな写真を見ると、やはりちょっと恥ずかしいね。。。
アルディメオラに、「またお前か!」と思われたくはなかったが、
仕方ない、ギターの彼の指の動きとかガッチリ見たかったもん。。
この男性だってこうしてステージに前のめりになってるよ、
だから私だけじゃないよ。
途中でアコーディオンさんにウィンクされて、アルディメオラはそれ見て苦笑していた。
確かにアコーディオンさんはブイブイいわせてそうな私生活っぽいもんな。
結構ヤバそうな雰囲気がある。
それに裏打ちされてるからあんなに凄まじい声とアコーディオンの音が出せるんだろうなあ。
でっかいな、私の頭。。。
ガン見中ってことが伝わってくるこの写真を見て、ニックは大笑いしていた。
写すなよ!!
彼の声、マジすごい。
もう終わったなんて、ウソでしょう? さっき始まったばかりじゃない!!とすでに数時間が立っているにもかかわらずに信じられないでいるままボー然としてたら、
アルディメオラが出てきてアンコールであと2曲やるとVサインしながら言った。
「何曲って?!」
と、隣り合わせに立っていたブレーメンから来ているという女性に「ね、今2曲って言った?」と、信じられないよね〜的に話しかけると、
「そうみたい、やだね〜、」と彼女。「3曲、4曲、5曲、ずっとずっと、、、もっともっと!」って笑いながら言うから、
「本当に終わりか〜、じゃ、あとたった1曲じゃないって思うしかないね。。」
と言うと、アルディメオラが私達をチラと見て、また指を2本上げて、「Two」と言った。
彼女も私もギョッとして、’’うわっ☆’’となり即座に恥ずかしくなって2人で顔見合わせちゃったけど、すぐに、
ハイハイ、分かってるよ!
理解してますってば!!!
と逆切れ気味にまた顔を見合わせて苦笑した私達だった。
アルディメオラの演奏を聴いていると時間が経つのが早すぎる。。。
本当に、アルディメオラのライブは賞味10分ていう感じがする。
立ち見してたなんて、思い出しもしなかった。
パッと過ぎちゃったよ。。。。。。
こんな所まで来ちゃってるよ、
アルディメオラのせいだよ、、、じゃなくて、おかげだよ、か。
それにしても、今回は一人旅だったはずがニックが付いてきちゃったから邪魔〜とかなんとか、冗談まじりに言っていたけれど、こうしてこんな場所でバスの乗り継ぎを待っていると、ニックがいてくれて本当に良かったと、また思うのだった。
ライブハウスのパス・スタンプ。
無事にブレーメンに戻れた。
結構肌寒い夜で、バス待ちですっかり体が冷えきってしまっていた。
誰もいない。
深夜のマルクト広場もとても雰囲気があって、まるでの中に入り込んだみたいだった。
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