2013年8月12日月曜日

ハーメルンの笛吹きのハーメルンへ


この日の予定はハーメルンに行く事。そんな日が来るなんて、夢みたい。朝からテンション高い。



駅に向かう前、マルクト広場の横でやっていた市場を通り過ぎる。サクランボ好きな男ニックはサクランボを見た途端吸い寄せられるようにして近づいていった。









さすがドイツ、山盛りのさくらんぼ!













値段もなかなかする。





ブドウを一房買って、今日の旅の友にすることにした。




ブレーメン中央駅

ここから1時間30分くらい? ハーメルンまでの列車の旅、楽しみ〜!と、スキップするくらいワクワクしていた。



さっきのマーケットで買ったブドウ。

予想はしていたけれどそこまで美味しくなかったのが残念☆  

バスティーユ市場のブドウってわけにはそりゃいかないよな。


それにしても日本のブドウは美味すぎる。

巨峰なんて食べた日には、ヨーロッパ人悶絶するんじゃなかろーか。。。






では、ニックの見苦しい顔3連発いってみよー。





あ! 見られちゃうか?!

男の子がこっち側に顔を向ける度にヒヤヒヤ。


良かった、ニックがこっちを向いていて。こんな顔があの”素敵な若い男の子”(←おばちゃん語)達に見られたら、どん引きだろうからな。





もはや人間ではないニック




それにしても、後ろに見える男の子達はまだ大学生になるかならないかの年ぐらいだと思うんだけど、もともとのドイツ人のしっかりした大人らしさに加えてこのニックのおばかさん顔との対比が過ごすぎだった。












まだ時間があるからここで朝ご飯兼ランチを買うことにした。

しかし私には分かっている、ニックがたった一つしか買わない事を。。。



なのでニックがこうしている間にも私の手には小銭が既に握られていたのだった。


何も言うまい、昼間から口論なんてしたくない、と唱えながら順番待ちした。






ハーメルンだって!!


ハーメルンて書いてある!!


当たり前だ、ハーメルンに行くんだからな。


私の横でも「何言ってるの? ハーメルンに行くんだよ??」とニックが不思議そうに言うけれど、ハーメルンに本当に行けるなんて、この時点でも実感が湧かなくて、なんかその事の方が不思議な感じだったのだよ。

そういえば、『ハーメルンの笛吹き男』のテープまで持っていたっけな。笛がヒュルヒュルしたBGMが入ったやつ。












じゃじゃ〜〜〜ん!!


ほら、ちゃんと自分の分買ったよ!!

丸まる一つ、自分の分。嬉しいな。


いつも半分こだけど、列車の中で食べるホットドッグは半分こなんてしたくないんだよな。

せっかくドイツにいるし、たとえマズくて食べれない代物だったとしても、やっぱり一人で食べたいのだよ。









ホットドッグ売っていたお店の横でナチュラルフードストアがあって、そこでササッと飲み物を物色して手に入れたのがこれ。


やっぱりドイツにいるからリンゴ100パーセントの濃いのが飲みたい。


ソーセージにリンゴジュース、なんて王道なんだ。






ヘーーーーーイ!!



着いちまったぜハーメルン。



信じられんわ〜〜〜、、、と大興奮。









朝顔っぽい花






お! マンモグラムやっている!





不思議な建物、不思議な雰囲気


ハーメルンの笛吹き男













さっそく、ねずみちゃん

ハメルン市のマーク




美術館まであったけれど、休みだった。

残念だったのか残念じゃなかったのかはよく分からないところだ。



ライスト=ハウス (1585–1589) 





最も良質なルネサンス建築とされていて、7つの徳目を象徴するレリーフフリーズや張り出し部の破風のルクレーツィア像などが見られる。現在は郷土博物館。













マルクト教会聖ニコライ教会(プロテスタント)

’’1200年以前に建設されて1945年に破壊されたが1957年から1959年に再建された。
ロマネスク様式とゴシック様式が組み合わされていて近代的な装備を備えている。’’(wiki)



ハーメルンは宗教改革があった場所で、住民の50%がルター派プロテスタントという。



『結婚の館』



’’ヴェーザールネサンス様式で1607年から1608年に建造された堂々たる祝祭・式典会場である。『ハーメルンの笛吹男』の資料があり、13:00頃と17:30頃にからくり時計が笛吹き男とヴェーザーの歌を上演する。’’ (wikiより)



どうする? もうそろそろ駅に行く?と話していた私達。でもやっぱりそのからくり時計を見てからブレーメンに戻ろうと決め、時間までまたぶらつく事にした。





ハーメルン市




アイアンが素晴らしい、しかしいったいなんの看板だ?と思ったら、、、






お薬屋さんだった。











  H&M。モハヤナニビトモノガレラレナイ。






この絵いいね。




旧市街の方へ。






なんの建物だろうと、近寄ってドア付近にいた人達に聞いてみたら、親が働いていたりする子供達が学校が終わってから行く場所だと。


宿題やら勉強やらもしっかり見てくれるらしい。


児童館みたいな所なのかな?


でもちょっと怖そうな感じでもあり。









ここ、かなり有名はパンケーキ屋さんらしい。


私、今たった一人で歩いているから、一人で入って食べちゃうもんねー、

おいしいパンケーキ一人きりで楽しんじゃおうっと。



。。。。。。と、思いながら、歩き去った。

別に気が弱い訳じゃなくて、一人で食べきれるか心配だからさ!



とゆーか、なんでケンカして一人で歩いてたんだっけ?


こうしてブログ書いてながら思い出せない。。。







ここにも笛吹き男。






















けっこうリアルだな。












仲直りしたので、一緒にやってきたさっきのパンケーキ屋さんへ案内した。笑




なんとなくこのお店のキャラとニックが合っていると思う。



店内には誰もいなかったのでちょっと不安になったけれど、メニューボードしっかり外で確認したしな〜と、奥のゆったりした席へと進んだ。






ねずみちゃん。










私は牛乳アレルギーだから諦めていたのが、ニックが訊いてくれて豆乳パンケーキも作れるという事が分かった。

しかしドイツ語と英語であんまり意思の疎通が出来てなさそうなのにあんまりにもあっさりとオーダーが終わったので不安が残る私。


あ〜、こんなことでいかんよいかんよ、と自分を叱咤するが、仕方ない、すっごく自信あり気に言った後で、’’あ、間違えちゃってた〜? でも、大丈夫でしょう?’’何事もなかったように撤回するイギリス人には結構痛い目にあってるからな。


いや、しかしここはドイツ、大丈夫だろう、、と思い直した。



そしてニックが頼んだのはリンゴのパンケーキが登場。

リンゴのコンポートが中にどっさり入っていた。

そんなにクドくはないのでこんなに大きなのでも結構パクパクいけちゃうが、それでもやっぱりニックには合わなかったかな。結局私は一口二口ほど食べておしまいだったから、ニックが頑張って食べていた。


ごめんねニック、ミキは小心者です。







あれれ、なんか美味しそうな’’本日のメニュー’’もある。

キノコのパンケーキ?

これも食べれば良かったな〜残念☆と言いながら立ち上がってお会計に行きながら、了解を取ってお店の中をグルッと一回りさせてもらった。







ねずみちゃん。


食べ物のお店にわざわざねずみちゃんを飾るのはハメルンだけじゃないか?





ここにもねずみちゃん。





奥にお庭があるなんて知らなかった!

大きなお店なんだね〜、とびっくり。


ここで食べたかったね〜と言うと、「じゃ、あとでキノコのパンケーキを食べに来て、ここで食べようよ」とニック。


え!! そんな時間あるの?そんなコト出来るの?!









橋の上になんか乗っかってる!

近づいていくと、、、






ねずみちゃん。。。




招き猫みたいなねずみちゃんだった。





橋と言えば、錠でしょう。


どこの橋にもあるな。


まるで鴨川のような風景


 




ねずみちゃんの哀愁ある後ろ姿



ねずみちゃん


一瞬、’’ここまではるばるやってきたんだ、もうハメルンに来る機会なんてなりはしないだろうから一つ買って帰るか?’’と考えがよぎったけれど、


買って家のどこに飾るんだ??と思い直して買わなかった。


いっそのこと、ジンジャービスケットみたいにして売ってくれたらいいのにな。ほら、ドイツの大きなクリスマスの飾り用のやつみたいにさ。













教会の窓



『ねずみ捕りの家』(1603年)

そう呼ばれているここは、レストランになっていた。

’’装飾豊かなルネサンス破風と、張り出し部のある見事に構成されたファサードを持つ。’’(wiki)




入り口には『ハーメルンの笛吹き男』に関連した色々なものが置いてあった。





ねずみ退治のための毒に見立てたボトルに入った飲み物まで売っている。

しかし観光客用のためなのか?

なんというか、リアル感あり過ぎというか、見ているだけで暗くなるというか。




この道の通りに住んでいた子供達の多くがいなくなったという。


どうして子供達がいなくなったのか。


いろんな説がある。

1、子供たちは何らかの自然的要因により死亡したというもの。土砂崩れ、流行病、溺死、というようなもの。

2、子供達は何らかの巡礼行為か軍事行動、あるいは新規の少年十字軍運動(少年十字軍運動は1212年というこの事件のやや過去に起こっている)の一環として街から出て行ったというもの。中でも広く信じられたのは、1260年に起こったゼデミューンデの戦いで壊滅したハーメルン市民軍の記憶が変形し、笛吹き男に引き連れられた130人の子供達となったというもの。

3、子供達は東ヨーロッパの植民地で彼ら自身の村を創建するために、自らの意思で両親とハーメルン市を見捨て去ったとするもの。


どっちにしろ、子供達がいなくなったのは本当らしい。

しかも、時は1284年、その上、6月26日という日だと記録に残っているというからびっくりした。

6月26日。そこら辺の時代で〜、とか、その年の春〜、とかじゃなく、しっかり一日限定で記録されているなんて! リアリティあり過ぎて怖い。








ピーヒャラピーヒャラ音が聞こえてきそうだ。



ニック〜、連れて行かれそう? 変な空気あり?と私の気分はマックス・ハイ。


それにしても、ひっそりし過ぎだよね〜、みんな連れて行かれちゃったみたいだよね〜、と私達。








ハーメルンは16世紀に経済的な発展があり、裕福な商人と地方貴族が争うように豪華なヴェーザールネサンス様式の建築物を建設したというから、華やかな雰囲気があるのも面白い。


なのにやっぱり目玉は『ハーメルンの笛吹き男』なんていう子供が連れ去られる暗い話。

そのコントラストが空気に漂っている感じな8月のハーメルンだった。






デンプター・ハウス

『三十年戦争時代の重要な市長トビアス・フォン・デンプターが1607年から1608年位建設した。各階の下に石性の張り出し部があり、その上にルネサンス装飾満載の木組みがなされている。』とある。


市長さんのお家ってことだな。



この、バイクに乗っている人、面白くないか?




ビュルガーフス 1560










さてさて、頑張ってあちらこちらをウロウロしてたのは仕掛け時計を見れる時間まで待っていたからだったので、また『結婚式の家』に戻って行った。


日に3回あるというこの上演、時間はたった5分ほどだけど見る価値ありと聞いて楽しみ。









さあ始まった。もちろんストーリーは『ハーメルンの笛吹き男』。







音もとても綺麗で、仕掛けも面白く、今まで見た中で一番良かった仕掛け時計だった。


ロンドンのとは比べ物にならん。
















そうして帰る時間が迫ってきたのだが、あと一つ寄る所があった。


どこへ行ったかと言うと、、、





昼間のパンケーキ屋さん!!


やっぱりキノコのパンケーキが諦めきれなかったのだ。



これがおいしくてね。



もう、おいしいのなんのってね、


戻った甲斐が100%あった〜!!と2人して叫んだほどのキノコパンケーキだったのだよ。









「これには白ワインが合う!」とワインも頼んだニック。調子に乗ってるニック。

この人は美味しいものを食べてる時が本当に一番幸せそうだ。






自転車道のサインもブレーメンの音楽隊!


ということで、無事ハーメルンから戻り、駅から街に向かって歩いていった。

夕食を食べなきゃな!と、さすが旅行中、食べることばっかり。









向かう先はやっぱりベトヒャー通り。




そしてまたまた同じパブレストランで仲良くシェアした豚料理。

ソースがなんとなく角煮っぽくて、お肉はホロホロで食べやすかった。

ハーメルンに行ったのがまだ信じられない気分のまま美味しく食べた。ドイツ料理って本当に美味しい。



こうして4日目も終わり。




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