「ここへは他の誰とも来ないでね、僕とだけ来てね」
と言われたのは久し振りに元彼と再会してこの美術館まで出かけて行った時のことだったけど、
それじゃ~私、もうここへは来れないってこと?とつい笑って返したが、
直後、「君は特定の人と共有した場所を別の誰かとも平気で共有する人だから」と静かに言われ、とっさに言葉を返すことが出来なかった。
それって、無神経ってことをいわれたってことか?
でもね、でもだよ。
そんなこと言っていたら、年を取るごとに行けなくなる場所がいっぱいいっぱいになって、
そのうちにどこにも行けなくなっちゃうぞ。。。と少し自分の中でおちゃらけてみたり。
もちろん、反対の立場だったらどうなんだろうか、、と、きちんと初めて考えてみた。(やっと?)
う~~~むむ。。。
一瞬、’あぁそーか、あそこへ行ったんだ’とは思うけれど、すぐに仕方ないなそりゃそうだよな、、と思うのが私で、
「あの場所へは新しい彼女とは行かないでね」
なんていう事は言えないな。
その人にまだ気持ちが残っていても、仕方ない、で大体のことを片付けてしまう、気持ち的にも不精な自分。。。
こんなんだから女としてダメなのか、あぁそーか。。。
いや違う。
結局のところ、私は真実を知っている。
人間なんて、自分がまた恋におちたらそんなこと言ったことも忘れてしまうのさ。
そんなものじゃないか??
などとグダグダ言っているのは、ここに来る度に、’’私は無神経?’’とちょっと思わせられるからだ。
でも誓って言える!
そういった元彼は今頃楽しく新しい彼女かフィアンセか奥さんと、仲良くここに行っているに違いない!!
ゆえに、私は無神経じゃない!!!!!
そんなことを言っている場合の世界じゃなかった。
ボストンマラソンの爆破事件のせいで、ロンドンマラソンに向けてゴミ箱が少なからず撤去されているせいで、ゴミ散乱。
おいおい、いくらなんでも美術館の前だぞ。
V&Aのカフェはなかなか気に入っている。
ニック母クレアはしきりに、「友達があそこでランチするときに全部は食べれないから半分てこと出来るかしら?って聞いてみたらしてくれたって言うのよ、だから、ミキも頼んでみなさい!」と言うが、
なんで私半分よ??
ところでいまだかつて、このメレンゲに手を出している人を見たのはたった1回きりだが、こうして山盛りに置いてあるところがほとんどなイギリスのカフェ事情。
いつか食べてみようと思いつつ、早2年半が経ってしまった。
V&Aの最寄駅サウスケンジントン・チューブ辺りはいろんなお店で賑わっている。
ちょっと気になっていたこのお店『オリエンタル・カンティーン』に今回挑戦してみた。
カンティーンというだけあって、値段も雰囲気も学生の食堂ぽいけど変な匂いがしないってところが惹かれた理由。
鴨どんぶり。
これが5ポンドぐらいだったんだけど、味もしつこくなくて食べやすくて美味しかった。
周りを見ると、’’いつもここでランチ食べてます’’みたいな人が多くて、やっぱり気安い食堂みたいな雰囲気で気に入った。
こうしてロンドンでも食べれるものが少し少し増えていくのは有り難い。