もうベッドに入っていてさぁこれから寝るぞという時になって、
「明日、1952年かなんかのプライベートコレクションになってからずっと見ることが出来なかったモディリアーニの絵がオークションにかけられるんだけど、売られる前に一般公開するっていうから、見に行く?」
とニック。
本当に?!
モディリアーニの絵が見れるの?!
「この絵だって」、、と見せてくれたニックのアイフォンのスクリーンには今まで見たことのないジャンヌの絵があった。
ドキドキがいきなりマックスになる。
そんな絵が見れる機会だったらきっと会場はすごい混みようじゃない?
ニックにそう言うと、「実際にどれだけ混んでいるのかは行ってみなきゃ分からないし、とにかく行ってみようよ」と。
もちろん異論はない。
、、、ってことで出かけて行ったのはキングス・ロードにある、クリスティーズ。
おぉ~~~っっ!!
私ポスターで十分です、欲しいです。
そうしたら私達の狭いリビングルーム壁一面使って張るからさ。
行ってみたら混んでもなくて、すんなり入れた。
会場にはたくさんの絵があって、まるで美術館みたいだった。
すごいお金が動いてるね。ゲージュツは爆発だ。
ありゃりゃ。。。
具合が悪いのか?
売られるからかなのか?
Are you OK?と何度も話しかけたくなるこの姿。
こんなの家に欲しいか?
でも、あったら色々遊べるかも、横に頭痛薬置いたり0点の答案用紙置いたりとか。
それでやっぱり、Are you OK?って言うの。
暗い遊び。
マイヨール
£1,385,250
$2,166,531
さすが豪華に春を感じさせてくれる花がふんだんに飾ってある。
おぉ~~~っ!会えたね~!と、またどこかへ雲隠れしてしまう前にこうして会えたことに感謝。
心底凄い絵だった。
ジャンヌは本当に美しい人だったんだろうね。
プライス・タグ見たら20億円ぐらいか。ぶほっ☆
こんなに大きなもの、飾る所は限られているな。
レジェ
£481,250
$752,675
お腹のたぷたぷ感がリアル。
これも、家にスペースがあったら、まぁ置いてもいいかな、と思ったけど、
でも埃がたまったら掃除が大変そうだね。
マグリット
£1,721,250
$2,692,035
ピカソやっぱりピカソだ。官能的。
£847,650
$1,325,725
キッチンに似合いそう。
ポール・シニャック
£79,250
$124,026
マチス。
線。
すごい。
これ、結局いくらで売れたんだろ。
シュールレアリズムの部屋に行く前にはこんな仕掛けがあった。
あっちからは見えない。
たくさんあってびっくり☆
今日コレみんなオークションにかけるの?って不思議に思っていたら、日を変えて明日ってことらしい。
マグリット
うわ~、そういえばもうすぐイースターがやってくるね~と思い出せてくれた絵。
£5,193,250
$8,122,243
ダリ
今まで見たダリの中でもとても気に入ったものだった。
ニック、買って!笑
£1,161,250
$1,816,195
ピカソ『髪を梳く女』
日本のお地蔵さまにも似た感じで可愛らしい。
大原三千院の庭にもひょっこりありそうな。
値段は全くもって可愛くないけれど。笑
でも、ピカソで彫刻、この出来じゃ仕方ないね~。
£517,250
$809,496
ビュッフェ『蝶』
£52,850
$82,710
いつも思うけど、カミーユの作品てどれも女の人が嫌そうにしているように見えるぞ。
£1,071,650
$1,676,061
これいいなぁ!
ニックは「かなりのお買い得だよね!!」って。
じゃ~買ってよ。笑
最終的に付いた値段は
£46,850
$73,320
それでもまだ
「お買い得だったね!」
と。
買ってから言って下さいまし。
ジャコメッティ
£99,650
$155,952
座りやすさはどうなんだ~!
誰か教えておくれ~!!
売り物なのか?!!
ミロ。
『Sans titre』
Sans=without Titre=Title
『タイトルがない』というタイトルなのか、、、?
いや、あまりにこんな絵で、タイトルさえもつけれなかった、、ということではないでしょうか?
って!
ちょっと待って!!
私には全く分からないこの絵。
誰かに解説してほしい~!!
£73,250
$114,636
そうか、、、
本当に売っていたのか。。。
すごい値だ。。。
芸術って分からない。。。
そんなことを思いながら、最後、ジャンヌに別れを言って帰ったのだった。
£26,921,250
$42,104,835
結局40億円ほどで売られたこの絵。
40億!!!
お金がなかったモディリアーニはびっくりしているだろうな。
誰が買ったのかは公にしていないらしいので、また雲隠れするのでしょう。
次に会うことはあるのかしら?
せめて美術館とかが買ってくれないかしらね!
と、まぁ、こんなわけで、
一緒に家に帰ったのはこのパンフレット!
とても良い機会と記念品を得て、また一つ、ロンドンにいる甲斐があったと思う私でした。
それにしても、こんな絵どうするんだ?という、買うのは投資目的以外の何物でもないような、もらっても大迷惑のような絵もあって、それが大金で売り買いされているっていう事実が面白いなぁ、、と思うのだった。
そんな、お金なんて絶対に一生持つことがない私だからこそ、美術館ではない場所で素晴らしい絵に値が付いているのは夢があるようにも感じた。
感想: 世の中なんてお金持ちが多いんだ!!
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