さて、この中には何が入っているでしょう??
ちゃ・ら~~~~~~~ん!!
タルトタタンでした~~。
このタルトタタンがまた格別に旨かった☆!☆!
ニックが美味しい美味しいを連発した挙句、
「おいしいんだねぇ~~!! タルトタタンて!!」
と言ったから、ようやくそこでこれがニックの初タルトタタンだと知った。
あ~だから、今まで私がタルトタタンタルトタタンうるさく言っても、
どことなくシラ~~~ッとした顔で、そうだねぇ、、、なんて言っていたのか!
あまりに感激の様子のニック、これでこのお菓子にハマってくれると思うとしめしめという感じだ。
ロンドンに帰ったらタルトタタン作りを手伝ってくれること間違いなし!!
さて、この日はやっぱり朝からバスティーユ市場で買い物だった。
それにしても、ニック横から見ると、なんか、
薄いね。。。
鯛を持って歩く男、ニック。
なんだか、もうこれがミッションのようにズンズンと前を行くニック。
部屋に戻って鯛を冷蔵庫に入れた後に再び市場に戻って、次はフルーツや野菜を買いがてらの見学。
だんだん終わりがけになると、手がちぎれたオマールやら蟹やらが出てきて、一盛りいくらで売られ始め、グンと安い。
私達の部屋には壊れかけの冷凍庫があるだけだから、ため息をつきながら見送るだけだったが、
本当にパリの人が羨ましくなり、
ロンドンに帰るのがほとほと嫌になった。
生カキ売り。
見ていると、喉の奥がきゅ~っとしてきてそれこそ生唾もの。
つるんつるん、
喉を通っていく食感まで想像してしまう私。。。
部屋に戻ると、味見兼ねて早速お昼。
焼き立てのバゲットと酸っぱいアプリコットジャムと、新鮮なバターと、
それに加えて、さっき市場で買ったばかりのアロマたっぷりのマスカットにイチジクにチーズ。
ばりばり旨い。
真剣に無言で食べ続けるニック。
それにしても、こんなにパリの市場に慣れてしまったけれど、ロンドンの食事情は覚えているのかしら??
と心配になってくる。
窓の外で何やら大歓声がしたので顔を出してみると、
自転車の大群が通り過ぎて行った。
なんだろね~、ニック、あれなんだろね~、
と話しかけても寄ってもこないし反応もなし。
後ろを振り向くと、
こんな感じで食べ続けているニック。。。
心はどこかに飛び立っているらしい。。。。。。。。。
そして午後に散歩に出かけた後に冒頭のタルトタタンを食べたわけだけれど、
こうして夕日を背に、
つくづくパリってすごいなぁと思った。
夜ごはん。
ヒューも絶賛したサーディンを前に嬉しそうなニック。
さぁ、お次はメインの鯛だ!!となった時に、
えっ!! もしや?!!
と声を上げたニック。
なになに?と聞くと、どうやら鯛を処理するのを頼むのを忘れたことを思い出したらしい。
袋を開けるとそこにはやはり処理されていなかった鯛が。。。
どうりで重かったわ~。。。
しかしいつかはやってみなきゃと思っていたし、こういうことでもないとなかなか機会がないのだから、
と気持ちを切り替え、ネットで急いで検索し、見よう見まねでやってみることにした。
もちろん、やったのはニックだよん。
うわ~~~~。。。
クレアが先日パリに来た際にナイフをプレゼントしてくれた時は、
なんでナイフ??と思ったけれど、
そのナイフなしでは出来なかった。
さすがクレア母、あっぱれの予知能力!!
頑張れニック!!!
男前な顔。
処理が終わり、これで食べれると喜んだけれど、
やっぱり処理まですると、愛着が湧くというか、食べちゃうけどごめんね、というか、
そういう気持ちになった。
有り難くいただこうという気持ちが強くなった。
脂がのっているから、焼くと結構な跳ね具合でバッチバチ音がする。
既にちょっとした火傷を負ったニックは今回ちょっと離れて料理。
それでもバッチバチ脂が飛ぶから、少々の負傷は覚悟だ。
オーブンがないからフライパンでじっくり焼くのだが、
こうして途中で油を上から何回も何回もかけ回すのが、
皮がクリスピーに仕上がるコツ。
私はこういう時に、ま、いっか、、ぐらいで終わらすのだけれど、さすがニックはしっかり忍耐強くやるから、、塩が適度にかかった皮はパリパリでとても美味しく出来上がる。
夕食。
ロンドンに帰るのが本当に心配になってくる。。
今日のデザート、カシスのタルト。
何回も言うけれど、ロンドンに帰るのが本当に心配に。。。。。。。
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