2013年1月12日土曜日
ルーファス・シーウェルに街で出くわす
これも書かねば!
映画『アルゴ』を観終わって、街をぶらぶらしながらお店に入ろうとすると、ちょうど出てくる男の人が満面の笑顔で、
「いいよいいよ、入っていいよ、ドア押さえてあげるからね」って言ってくれている。
その時に頭を店内の方に傾けるそのしぐさと、俺こんなことしちゃってるぜ~!!的な口調と笑顔に、
チャーミングな人だな~、
でもドア開ける自分におふざけしているなんて、相当モテモテかなんか知らんが、普段はそんなことを全くしたことがない人なのだろーか、、、
なんて思いながら「サンキュー!」と言ってすれ違う時に、その男性が背を屈んでギュインと顔を近づけた。
あれっ??
一瞬の空白が流れた頭に閃いた。あれは!!
ニックの方を向いて、「ねぇ、あれ、トモコちゃんの好きな、あの俳優じゃない?!」と訊くと、
ニックは笑い顔で、「うん、そうだね」と。
え~~~~~~っっっ!!
分かってたの?!
なんでハーイ!とか、あなたの作品好きですよ、とか言わないのよ?!
と言うと、だって、邪魔しちゃ悪いし。。。とニック。
そしてその途端イラっとして、その俳優にハイ!というために店内を出た。
実はコレを書いている今に至ってもまだニックに説明はしていないのだけど、
本当はただニックに当てつけするためだったのだ。
何の当てつけだ?
自分でも上手く分析できていないのだけど、
普段から、有名人に対してのニックやニックの家族の考え方には納得できないものがあって、
それをあの時にニックから感じ取ってしまったのだろう、
それでイラッとしたのだろう、、、と思う。
多分。。。
それで半衝動的に、わざわざ店の外まで出て行って追いかけたのだったけど、
追いかけられた俳優の方もいい迷惑だよね。。。
とにかく、「エクスキューズミー!」と言って彼の背中に声をかけ、くるりと振り向いたその俳優に、私はファンですが、、と伝えた。
あ、そうなの? 君の名前は? と、魅力的な笑顔で訊いてくれて、「ミキです!」というと、その時なぜか彼は私の後ろをちらっ。
なんだ? パパラッチでも気にしてんのか?と思っていると、
僕はルーファス、、って言うんだけど、、、と言うから、
あぁそうだっけ、そんな名前なんだったっけ。。。なんてボンヤリ思っていながら、
まさか、”友達のトモコちゃんが、あなたにキャーキャー騒ぐほどのファンでして、一度ベッドにお伴したい(実際はこんな遠回しな表現なんかじゃないのだけど)などと言っています、、”とも言えず、
しかし肝心のルーファスの方はさっきから私の後方をチラチラ見ているので、なんだと思って私もつられてそっちを見ると、さっきの店のドアの外にじっと立ってこっちを見ているニックがいた。
なんじゃ!! ニック、何してんのじゃ!!
と笑ってしまい、じゃ、それじゃね!と握手しながら「テイクケア!」と言うと、ルーファスも笑顔で「テイクケア!」と言ってまた前を向いて去ろうとした時に、ニックの方をまたちらっ。
笑いだしながらニックに走り寄って、「ニック~!! なぁにやってんのよ!! 見てるんだったら来てくれればよかったじゃん!」と言うと、
「だって、別に話すことないもん」と。
またイラっ☆
話さないんだよ!!
話さなくていいんだよ!!!
ハイ!っでいいのっ!!
後ろを見たらニックがそこにじっと立って、こっちをジッと見ている図って変だから!
プライベートを邪魔したのも事実だけど、ま、いいじゃないか、それくらいあれくらい。
サイン頼んだわけでもなく写真をお願いしたわけでもないんだからさ。
(とは言いながら、やはり邪魔したのには変わりなく、申し訳なかったと感じるのも事実。。)
さて、ルーファス・シーウェルってどんな俳優だっけ?と思っている方、
こちらがその彼です。
ジャスパー。
映画『ホリデイ』のジャスパーです。
じゃすぱぁ。
子供に付けたら将来タラシになることが保障されるような名前だ。。。
そして何がショックだったかって、今彼はハリウッドに住んでいるらしいが、
45歳に見えない若さだったってこと。
ピッカピカの顔だった。
30代初めにしか見えん。。。
もともとが年を取りにくそうな得な骨格に加え、下手したら、私とニックの息子にも見えてしまったりして。。。
いーーーやーーーだーーーーーっっ!!!
ハリウッドすごいっす。
彼は鎧も似合うのだ。
ところで今ロンドンの舞台に立っているとニックが教えてくれた。
ハロルド・ピンターの戯曲らしい。なんと!
そして相手役はびっくりクリスティン・スコット・トーマス。なんとなんと!!
ジャスパーで騒いでいる場合じゃないじゃないか!
私が大好きな女優さんなのだ。
しかも彼女の舞台は毎回評価がとても高い。
見たいぞ見たいぞ!!
しかし同じ役の女優は2人いて、実際に劇場に足を運ぶまで、その日はどちらの女優かは分からないのだそう。
なんで?
クリスティン・スコット・トーマスだと、彼女のばかりが売り切れちゃうからか??
と思うのは私だけ??
くっそ~、ジャスパーいいよな、あんないい女優と舞台一緒に出てるのか。
すごい評価されている俳優だったんだね、、と、
今までの私の中にあったルーファス・シーウェルの位置が結構高くなった気がする。
そしてここでルーファスのちょっと昔の映画紹介。
英語では『デインジャラス・ビューティー』だそう。
日本語では『娼婦べロニカ』、直球だ。
この女優さんもなかなかアクが強く、好き嫌いが分かれるところだけれど、良質な作品に多く出ている。
娼婦とは言っても高級娼婦のこと、
文学や芸術の勉強をみっちり仕込み、男を飽きさせない会話をする努力を怠らない、花魁的なものである。
時代背景をあれこれ楽しみながら鑑賞できる娯楽映画になっている。
私ももう一度観たいと思ってHMVなどで探しているが見つからない。
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