ラ・パラデタと読むのか??
噂に聞いていたスペインの日曜日の朝ご飯昼ご飯を旅行前から楽しみにしていた私は、ニックに誘われるままにこのお店に行った。
すでに待ち列があって、チェーン店でありながら評判がすごく良いというこのお店の人気の高さが分かる。
このカウンターで選んで奥のキッチンで料理してもらうというスタイルらしい。
紙を円錐状に丸めたその中に、注文を受けたネタを入れていくのを見ているのが面白かった。
全ての魚や貝がとっても新鮮!
魚介類を見るとテンションがあがるあがる!!
みんなオーダーしまくるから見ていて面白い。
いつも思うのだけど、ヨーロッパでは、どんなに客が後に続いていても、接客にとても余裕がある。
だから客も焦ったり気を使ったりせず、質問を重ねながら吟味して、物を買うのだ。
とてもいいと思う。
店内はこんな感じで、まさにダイナーという雰囲気だが、清潔で、もちろん魚臭くもなければ油臭くもない。
大好きな黄色が使われていて嬉しい。
とにかくこのお店の全てが気に入った私。
キッチンはフル回転!
ここでもまずは最初にコーヒーを頼んだ。
やはり、、、うまい。。。。。
素晴らしい。
しかも1ユーロちょっとの値段なんて、本当に素晴らしい。
この横のソースはペストのようなもので、パンに付けるんだよ、と一つが0、50ユーロの普通のチアバタパンと一緒にまずはトレーに持ってきたニックだったが、
これがとんでもなく美味でびっっっっっくりした。
本当に、クリームは入っていないんだよね??と乳製品アレルギーの私は何回も確認したけれど、本当に入っていなかった。
なのにコックリとまろやかでしかもしっかりとした味。
トマトとオリーブとオリーブオイルっていうけど、こういうのがこの国の味覚のすごい所だなと思った。
大シラスのフライ。
ネタを選ぶときに見た料理前の大シラスは一目で新鮮さがモロ分かりだったので即決でこれを頼んだのだったが、
どのテーブルもこの皿があったので、ここの定番人気の一皿なのだろう。
私達は200グラムを頼んだが、隣のテーブルの2人組はその倍か、倍よりもっとあるのか、いったいそれは何グラムなんだ!!と聞きたくなるくらいの山盛りがどんと大皿で置かれていた。
それにしても、こんなに新鮮なのに、フライにしてしまうなんてもったいない、
日本のように生で、醤油と大根おろしで白いご飯にのせて食べたいな。。。と切に思ったスペインの朝であった。
日本はすごいな。魚の味が直に味わえる。
しかも、全てをディープフライか油たっぷりのガーリック焼きにしてしまう他国に比べたら太らない料理が多いよな、と思う。
’’カラマリ’’と頼むと、フツーのイカ焼きが出てくると何度もニックに言っているのに、
また’’カラマリを一つ’’とオーダーして出てきたイカ焼きにガッカリしたニック。
だから、ロンドンでいうところのフライの輪っかのカラマリを頼みたいなら、’’ローマスタイル’’とかなんとか付け足さなきゃいけないと、なんとなくここ2日で分かってきた私がそう言ったのに、相変わらず聞く耳持たずだよな〜、、、と思ったが、
しかしイカ焼きも旨いのでいいじゃないかいいじゃないか、、、とやはりスペインの空気に当てられた私は穏やか〜な気分。
というか、そもそもフライのカラマリを食べたいのはニックだったから、不満顔はニックだったんだ。
でも、大シラスがディープフライだったから、これで良かったんじゃない?と言って、一件落着。あれで案外手がかかるヤツなのだ。
アサリ!
久しぶりのアサリ!!
店内は混み混みだ。
日曜日はこうしてみんなで集まってブランチをするのがスペイン式という。
良い過ごし方をするキリスト教の国だな!!
それにしても、みんなよく食べよく飲むわ!と感心しきり。
まだ昼の12時にもなっていないのに、
こういう食堂なのに、
普通のおばちゃんおじちゃん、おばあちゃんおじいちゃん達が、テーブルの横に備えてあるクーラーでワインをしっかり冷やしながら料理が出来上がるのを待つその図は、日本には決してないものだ。
店を出ると、まだコレくらいの列。
まだまだ12時前だし、スペイン人にはちと早いのだろうな。。
とにかくここはとっても新鮮な魚介類がたっぷりあって地元の人が来るお店とニックが下調べしてくれていたおかげで、朝から美味しいものを食べることが出来て嬉しかった。
こういうしっかりした食堂的な場所が大好きな私には本当にぴったりの所だ。
もう一度くらいは滞在中にぜひぜひ再訪したいと願うのだが、
ああ、時間がなさそうだわ!!
5泊6日の旅は、食を存分に楽しむにはとても短い時間だと、短期旅行に全く慣れていない私は思ってしまったが、やはり贅沢な不満だよな。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿