2013年6月2日日曜日

グエル邸  『PALAU GUELL』


さて、4時半近くになったので、グエル邸に戻った。

 時間も時間なので行列ももうそこには既になく、4時半になってokが出るまで10分ほど待った。 その間に入り口を見学。ここからして、もう凄い。







拷問に使われていたという地下。


トイレがこの奥にあって、見学前に使用したのだが、途中で電気が消え、真っ暗になった。


どうやら一人が入ったら自動的に点き、その点灯時間が決まっているという仕組みのライトなのだが、


私の前に入っていた人が出てすぐにその仕組みを知らない私が入ったので、残りの点灯だけだったらしく、それですぐに消えてしまったということらしい。



それこそまっ暗で、拷問の部屋を通ってきた後だったのも手伝って、とても怖かった。



男女共用なので、入ってきたニックが開けてくれたが、ニックでさえ、


「俺のも消えちゃってさ〜、怖かったよ〜!」と言っていた。

















一枚目の写真の門を、中から写すとこんな感じ。透け感がいい。








綺麗だね〜。。。でも、、、



暗いよ。。。暗い。。。



主婦はこんなとこで暮らせない。


グエル氏は良くても、奥さんは大変だったんじゃなかろーか。


いくら何人もの使用人がいて家事を彼女がやる必要は全くなかったとはいっても、


昼間でこの光はツラいよ。















パステルなステンドグラス。

色がキツくないと光がたくさん入ってきていいね。


ここはいろんな物を置いていた場所だという。






ここはミサの場所。祭壇。


グエル師の奥さんはミサに出かけられない時はこの上の階に設けられたスペースからここを見下ろし、ミサに参加したという。


面倒くさかったのかな?


体が弱い人だったのかな?


それにしても、キランキランだ。


なんというか、


まるで、クリムトの絵の中に入り込んだみたいで、嫌な感じでは全くないのがすごい。







普段はこうして荘厳なドアによって祭壇は閉められている。良かった良かった。






 天井。


いきなり、もの凄い金属音のパイプオルガンが大音量で聞こえてきてビックリした。



つい、パイプオルガンを自動録音でかけるならもっと質の良い物にしろよ、うるせーな,、、と思ってしまった、全く信仰心がない私だ。











ガウディの作る暖炉はなかなかシンプルなんだね。


それにしても、当時はかなり寒かっただろうと思う邸内だ。







アイアン!

大好きなアイアン!! しかもハートだぞ。







こういうムダな可愛さが大好きだ!!









どっちかがマクベス、


どっちかがハムレット。



パターンはイギリスのウィリアム・モリスの影響を受けたという。



モリスさんやはりすごいね。






ガウディのステンドグラスは色がパステルで可愛い。


ガウディは敬虔な信者だったというけれど、いわゆる、’’日の光が差し込む時に虹色にその光を変色させて神の威光を浴びる’’、


という考えはなかったのだな、きっと。









落ち着かないトイレだな。。。あれ、座れるのか??


アルハンブラ〜アルハンブラ〜と唱えそうだ。





















グエル邸はエウゼビ・グエル伯爵に依頼されたガウディが1886年から1890年にかけて作ったもので、ガウディ初期の傑作と言われて世界遺産にも登録されている。


アルハンブラ宮殿みたいに作ったというが、その金銀ギラギラの程度も甚だしい!!と思うほど、絢爛豪華。


さぞかしマネーがあったのね、マネーが!!


と一瞬イラッとくるが、こういう金持ちがふんだんにお金をたっぷり使ってくれたおかげで芸術家がその腕を磨けるのだ、



さぞかしガウディも初期の頃なので、ここぞとばかりに実験的にも自分の本領を発揮したことだろう。


それにしても、グエル氏は大工場主で、工場にある材料を使ってのことだったのでそれなりにもコストをカットダウン出来たのだろうと思いきや、彼の注文は限りなかったので、会社の会計士も頭を悩ませたこともあるらしいとの説明があった。そりゃそーだ。





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