2009年5月21日木曜日

映画『グラントリノ』


もしかして、イーストウッドの最期の主演??と言われているから、絶対映画館で見たかった。

しかもその前の監督作『チェンジリング』はアンジェリーナ・ジョリー苦手な私としてはあの顔をデカイ
画面で見るのはためらわれて、、、泣く泣くパスするしかなかったのだよ。


そして待ちに待った『グラントリノ』。




今回の役どころは口悪オヤジ、、というのもそうだけど、いくつかのシーン、ショットはダーティーハリーを彷彿とさせるものがあった。

ひと癖ある、苦悩に満ちた、戦う男。ハリー・キャラハン。

ハリーと『グラントリノ』のウォルツが、歳をとったクリントイーストウッドの顔と重なって、途中からもう涙。

そしてクライマックス、マグナム44を手に持っていた彼が最後に手にしていたものは、、、って、終盤は涙涙涙。


恥・ず・か・しーーーーーーーー☆★☆★☆★☆★

やばい、涙が止まんない、、、と思いながら見続けてると、なんと最後に不意打ち、イーストウッドの歌声。

ノックアウト。

涙、ダァーーーーーーーーーーッッ。





でも本当に、まるでオマージュ作品のようでした。

ダーティーハリーをただの警官ムービーだと考えてるあなた!!

ちっ、ちっ、ちっ★



Wrooooooooooonng!!!!!!!




なのだよ~~~~~~~~~~~~。

あの映画全編に、悪に対する揺るぎない嫌悪が描かれていて、それによって主人公が陥るジレンマが哀愁となって漂う。ハリーの苦しさがテーマになっている。

グラントリノではどうなる事かと思ったけど、”あぁ、最終的にその手段を取ったんだ!”って。

それが答えなのか~って。

どうしてもつなげてしまう。

つながってしまう。

そんな映画になっていた。





イーストウッドがこの世からいなくなったら、もう私もいいかな。。。

2009年5月17日日曜日

淡路―鳴門 その3

とうとう最終日。

天気予報とにらめっこしただけあってずっと晴天に恵まれたけど、その日も気持ちの良い朝だった。

ご飯食べて、急いでまた露天風呂へ。

温泉大嫌いな私があんなにいそいそとお風呂場へ直行するなんて!

露天風呂から海を眺めて最高の気分。



チェックアウト後にホテルの中の喫茶店で。
京都にも抹茶プリンがあって、結構イケるのだけれど、このすだちプリンはよろしくない★
しかし今時こんなベタなデコレーションするのも珍しくて面白い。



あのホテル、まさに“グランドホテル”の名の通り、とても日本を感じることのできるホテルだった。

ホテルの人に聞いたらGWちょっと前あたりから人が多くなって、その後は増える一方、夏場は海水浴客でものすごい人になるらしい。「お客様はその直前のぽっかり空いた時に、泊まられたんですよ。」とフロントの人。
そんなの最初から承知。それを考えて日程をたてたんだからさ!
風呂も一人で悠々と入れたし、大成功だったな。
「次回は夏にでも、、。海水浴もできますし、当ホテルは鱧をお出ししますので」。
絶対イヤ!!


この海岸でもカオリ貝は見つからなかった。


そしてまたまた渦の道へ。


小ぶりの船だったら渦の道のチケットと一緒に購入するとかなり安いと知って、ちょっと迷ったけど、 最後まで存分に渦を見ようってことで乗ることにした。

小型船のアクアエディに比べても小さい。

しかも乗船者少ない。

乗ってみると、アクアエディより断然良い。




この横のおじさん、奥さんと一緒にいたんだけど、船が走り始める前に二人とも自分を綱で船にしっかりくくりつけた。

そして大きくて立派なカメラをお互い取り出して、各自それぞれが熱心にパチパチ撮リ始めた。すごく可愛い。

係りの人も、アルバイト生っぽくなくて、ちゃんと説明をしてくれて、「こっちから向こうが太平洋で、こっち側が瀬戸内海です」とか言ってくれて、面白い。

しかも乗船時間が長い!! え、もう終わり?!って拍子抜けしたアクアエディは一体何だったんだ?と思う。 




渦ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!


行きたかった鯛丸。


とにかく旅費も含めて10万円でする旅行って決めていて、そのお金を“お金バッグ”に入れて行動していたから、その袋の中身が3日目の最期になるとかなり心細くなっていて、鯛丸に行くかどうかを前夜から真剣に悩んでいた。

でもランチだし、安い定食だったら大丈夫、、と決心。



鯛の刺身定食。ニックのは天ぷら付き。


「ミキもそうすれば?」って言うけど、ここで私も同じものを頼んでしまったら、最後にすだちアイスが食べれないのよーーーーっ!(笑)


でもまぁ、この2日食べ続けてるから、私は刺身をちょっとでいい位よね、、、って、出てきた定食は久しぶりにまともな量。

食べながら、”このあと必要なのはバス代と、お水代と、、、”って内心ドキドキで計算してると、「あと
で、すだちアイス食べよーね」ってニック。

「うん、でも1個を二人で食べよーよ」って言うと、

「え~~~~~~~~~~っ!」。

実はお金がギリギリなことを伝えると、「でも別にお金あるじゃない」ってニック。

「ダメなの!、ただでさえ贅沢旅行してるんだから、絶対10万円以内なの! 100円でも出ちゃダメーーーっ!!」ってこっちも必死(笑)。



最後の最後、鳴門鯛。

ここのは確かな1本釣り。

ぷりぷりの歯ごたえで甘~~~~~い!!

なんて良い旅行になったんだろうとその時もしみじみ鯛を噛みしめたけど、つくづく良い旅行だったと今思う。




ちゃんとバス代を計算すると、考えてたよりも安かった!

アイスが2個買える!!

2日目に鯛茶漬けを頂いたお店のすだちアイスがニックは気に入ってるということで、そこへ戻った。

ここのお店構えも素敵。ここは、食事したらアイス250円だけど、しないと300円。

でも払う時になって、「昨日も来てくれたし、いいよ」、って2つで500円にしてくれた!

嬉しい~~♪ 有難い。

前の日も鯛茶漬け2人で食べたし、多分貧乏そうと思って安くしてくれたんだろうなぁ。。




大塚製薬の美術館、大塚美術館を宣伝したバス。

これに乗って鳴門高速まで行く。

京都から来て鳴門公園口で降りたけれど、そこは降車専用、帰りは鳴門高速口から乗らなければならない。

あ~、もう旅行も終わりか~。。。




高速鳴門口のすろっぴー。

これに乗ってバス乗り場まで行く。

不思議な感じ。



地方に行くとこういう変わったものを見れて面白い。



高速バスの運転手のおじさんにチョコ2つと飴1個あげたら、降りる間際に大判焼きをくれた。

”かえって悪いことしちゃった”というフレーズはこういう時に使うのでしょう。。。

ニック曰く、「日本では、だから気軽にものなんてあげれないんだよ~」、ということ。

ふぅん。。。。。。。。。


って、どっちが日本人だ?



何はともあれ、とっても楽しかった2泊3日の旅行はお終い。

3ヶ月どこへも行かず、コーヒー一杯買わずにいた生活もこれで報われた。

念願叶ったよ~~~~~~~。

渦潮が一番大きくて、桜鯛と鳴門鯛が食べれて、とれたてのワカメも頂いて、観光客が少なくて、、
、ってなると、4月の満月の日に合わせるしかなかった。

本当に行けて良かった!!!!!!!!!!!!!!!!!

結局“お金バッグ”に残ったのは846円。
なんのお土産も買わずに帰ったのは初めてだけど、金額設定のおかげで妙なドキドキ感もあって、こういうのもいいよね~って思った。
四国大好き!!

淡路―鳴門 その2


渦ーーーーーーーーーーーーっっ!!


渦渦ーーーーーーーーっ!!



渦潮に合わせて船に乗るため、朝早ゆっくりすることもなく、「いび」さんを出発。
アクアエディっていう、ちょっと値段高めの船に乗った。2200円。
船中観測出来るということだったけど。。。普通に船のデッキから眺めた方が迫力ある。
満潮に合わせたせいで、渦がものすごーーーーく大きくて嬉しい♪♪

わかめうどん。
もちろんシャキシャキの鳴門わかめ。


その後に鯛茶漬け発見。とれたての天然鳴門鯛と聞いて通り過ごせなくなった。
私は食べた直後で悔しいけどムリ★ それでニックが食べることに。
ここのは想像してたのと違う味。特性ダレに漬けてあるのかな。
もっとあっさりしてる方が好みだな。

ニックがはまったすだちアイス。
酸っぱくて美味しい。


四国!!って感じの穏やかな日差し。

これ、なんだ??

鳥の足跡。

2日目の宿は鳴門グランドホテル。
海の見える部屋を頼んだ。
とても広い和室。








「 お夕食は鯛尽くしになります~」ってことで、まずは鯛しゃぶ。ポン酢で頂く。
味はさっぱり。
尽くし、、と言われても、「いび」さんのような量は出してこないはずだし、楽勝楽勝とタカをくくって次の小ぶりの鯛サラダを平らげた。


お刺身。
「いび」さんの舟盛りを見た後はなんだかこじんまりしてるなぁ~って一瞬思った自分が恐ろしい。



宝楽焼き。
あれっ?? やっぱり宝楽焼き出るんだー。
嬉しいながら、なんだか段々不安になっていった。

ここのは昆布が敷いてあって、塩加減が絶妙。
鯛自身も、桜鯛を宝楽焼きにしたものとはまた全然違う。

でも一番びっくりしたのがお芋。
なんだこれは?!って思うくらい美味しい。
サツマイモ嫌いなハズなのに!! これがあの”鳴門金時”ときいて、
「おぉ~~~~~~~~~~っ!!」。

どーーーーーーん☆と出てきた「いび」さんのとは違って、ホテルらしい盛り付け。
無心に無言で食べてると、仲居さんが来て、「お刺身の方、お頭をよろしいですか? あら煮にしてお出ししますので、、、」と言う。
えっ、本当に?
ますます不安に駆られるニックと私。



2回目のサザエの壺焼。
今日は何の揉め事もなく食べた。

鯛のあら煮登場。
もう、この時までには宝楽焼きでかなり苦しい★
こうなるとニックが頼み。



お次に、、、、天ぷら。呆然。

お料理自慢のホテルだけあって、揚げ方が良い。
しかも素材が淡路玉ねぎ、鳴門金時、おナスに山の芽。さっきまで生きてた海老。もろもろ美味しい!!
美味しいけど、、、、、、、食べれないっ! 悔しい!!

フェイントでいきなりひじきの蕎麦が登場。
旨い~~~~~~~!!!
苦しい~~~~~!!!



〆の鯛茶漬け。
味付けは塩だけで、もろ好み~~♪♪
お腹ぱんぱん。
仲居さんが顔を出して、「ご飯のお変わりいかがですか?」ってクスって笑いながら聞く。
ムリだってば! 
しかし最初はニックを見て、「当ホテルは純和風になっていますが、、、」と困惑気味に言ってたのに、食が進むにつれて、皆がニックを中心に事を進める。可笑しい。
確かにね、「外人だけど、和食食べれますー」っていうレベルじゃないものね。
仲居さんと話てるうちに、もしかしてこのホテルは海外の方が泊まったことはないのかも?と感じる。
まーね、名前がなんていったって超ベタな、「鳴門グランドホテル」だもんね。


デザートすだちアイス。
もう、絶対、色入れてるなって感じの薄緑だけど、お腹がパンパンなとこに酸っぱいアイスは抵抗できない美味しさだった。

夕食後、満月眺めながら露天風呂に入って最高の月光浴をした後、寝る前の夜の散歩に出掛ける。
満月。
満月に合わせてこの旅行を設定したから当たり前なんだけどさ。。。


次の日の朝ごはん。
朝から鯛の刺身が付いてきた。
しかもわかめが盛りだくさん。。。。。。。てなふうで、やっぱりてんこ盛りだった2日目。
そしてやっぱり大食い大会のようだった。。。

2009年5月16日土曜日

淡路―鳴門 鯛を食べるぞ旅行 その1

鳴門公園口に着いてすぐの景色。

ここを高速バスで通るたびに、この景色が見えて、”いつかここに来たいなぁ”って思ってたのが実現。
通過点が目的地になるってちょっと変な気分。感激した。
これだけで目的1達成。


さっそく渦の道へ。

本当は次の日の予定だったんだけど、最近、歳のせいか(笑)、今のうちにチョコっとでも見ておこう、明日は何があるか分からない、、、って思うようになっているせい。

こうして下が眺められるようになっている。 大丈夫と分かっていても結構怖い。
事実、動けなくなっているオバちゃんたちを発見。


渦だーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!
どうしてもどうしても今年中に見たかった渦。
長年の夢がかなって嬉しい!!
迫力ある!!
洗濯機の中みたい。
目的2達成。
じゃじゃ~~~~~~~ん!!!!!!
これがうずの家の有名な鯛の刺身定食!!
1890円だから、最初迷ったけど、せっかくここまで来たから、、、とオーダー。
鯛がもう、あり得ないくらいぷりっぷり。
天然だよ! 鳴門鯛だよ!
あんな渦のなか泳いでるからあんなにおいしいなんて大感激。
刺身の下に鳴門ワカメが盛ってあるんだけど、すごくシャキシャキ!! 味が違い過ぎるよ~★
お吸い物は鯛のお吸い物でこれまたウマ~~~い♪♪
目的3、4、達成。


外に出るとこんなものがズラッと干してあって、「うわっ、目に棒刺してるんだね~」ってニックと言い合いながら何気に眺めてたら、旅行者のおじさんが奥さんと通りかかって、「これはなんの魚かな」って言ってるから、”めざしっていう魚じゃん”って思ってると、「あーー、”うるめ”か」って。”だからめざしだってば”って思ってると、「こんな場所で、めぇ、ざし、されて、干されてるわ」って。一瞬??で、次の瞬間、
「あ~~~~~~~~~~~~っ!!だからめざしっていうんだ~~~~っ!!」って大声を上げてしまった。もちろん笑われた。
この後しばらく落ち込む。


腹ごしらえすんで、ニックはお昼寝。どこでも寝る奴だわ。

宿をとっている淡路まで行かなければならないから、バス待ちで入った黒山バス停前の喫茶店。
う~~~~~~~~~~~~~ん、、、、、
ま、日が悪かったのかな。


これが旅行前の1か月、何度も何度も地図で確認していた淡路南インターチェンジ。
現実にそこに立ってると実感して「おお!!」。
まるで自分が地図の中に現れたみたい。
いったい何回地図眺めてたのよ??


「いび」 さん。
なーんにもない所です、、、とは電話で聞いていたけれど、こんな風にシンプルだと、さぞかし料理がいいんだろうな、、、ってますます期待大。 そもそも、鳴門と淡路を行ったり来たりするという厄介な旅程をたてたのは、御主人さんが釣った魚を料理してくれるという「いび」さんにどうしてもどうしても泊まりたかったから。言ってみれば、この旅行は「いび」さんを土台として出来上がったもの。


夕食前の夕焼け。

こんなところも可愛い「いび」さん。



そして、お夕食。
前菜。


出ましたっ! 桜鯛、サザエ、海老、メバルの舟盛り。
まだ動いてました。。。
鳴門でとれるのが鳴門鯛。
淡路で取れるのが桜鯛。
1日で両方食することができたなんて本当につくづく素晴らしい旅行だった。
これこれこれ!!!
これが旅の目的でした。
宝楽焼き。
美味しかった~~~~~~♪♪なんて言葉じゃ表せないくらい、美味しかった。
ここでちょっとしたハプニング。
今までで一番美味なサザエを食べて満足してると、前で何かモゴモゴ言ってるニック。
どーしたの?って何回か聞くと、どうやらニックのサザエがないらしい。「(モゴモゴ)そーだよ、(モゴモゴ)ないよ、1個だけだったよ(モゴモゴ)」。
そんなバカな。二人で泊まってるのに1個なんてことしないよ☆あれれっ?
そして焦る私。
次に真っ赤になって、「ごめんなさい」の連発。すごい恥ずかしいし、あんなに美味しかったサザエを食べさせてあげれないなんてとても残念。。。。。。ホントにごめんね。。。って言うと、すっごく哀しい顔したニックが「、、、、、いいよ、、、、」って小さい声。
一挙に私も哀しくなって、それでも皿の上に乗っかってるサザエの殻を手にとってのぞいてみると、、、
「え? ちゃんと中身あるじゃん」。
とたんにニックは大喜び、私もほっとした。
ニック、サザエの壺の中はちゃんと確認しましょう。

何はともあれ目的5達成。

淡路牛も頼んじゃった。
この時にはもう私は動けず、ニックが立って肉を焼くのを遠目に眺めてるだけ。
本当に残念、それでも食い意地はって、一口食べた。
お肉が甘~い!! それをたっぷりのすだちで頂く。
でももっと美味しかったのは添えてあった淡路玉ねぎ。甘い!!
女将さんが、次から次へと食べ物を持ってくるんだけど、だんだん悪戯っぽい言い方になっていって、「はい、まだありますよ~、お次は天ぷらですよ~」って、どうだどうだ、みたいな感じで出てきたのがメバルの天ぷら。
これ、一人分だよ!ムリよ!!
実は写真撮るの忘れたけど、この前にタコ飯(これまたタコがすっごく柔らかくてプリプリしてた!)が出ていて、それを平らげた後なの。。。


食べてる間中、睨まれていて、なんだか落ち着かなかった。
それにしても日本てすごいわ★



これは次の日の朝食。
佃煮系が多かったけど、手作りで、薄口で、美味しかった。
ホント、食べてばっかり。
、、、っていうことで、満足した「いび」ステイ。
欲を言うならばもっと早く着いて、早めの食事にして、3時間くらいかければよかったな。
だって最後はまるで、大食い大会みたいになってたからね。。。。