2012年7月31日火曜日

詩人キーツ発見  Guy's Hospital




サウスバンクをぶらぶらして見付けた芝生のあるこじんまりとしたスペース。


天気の良いこんな日には読書したり寝転がっている人がいた。


キーツもいた。 嬉しい。





喧噪の中、ここら辺ではあまりみかけないゆっくりできる貴重な場所。


病院の中庭だけれど薬臭くないし、清潔感あるし、



今度はランチを持ってここで食べてもいいな、、と思った。



















カモメ食堂を真似て、コーヒーシナモンロール



カモメ食堂のシナモンロールを真似ようと検索してると、


今年6月にパンを焼き始めるようになって見付けた、”カリフォルニアばあさんのブログ”さんのところに飛んだ。



おぉ~~~っ! そうだったそうだった、救世主の彼女がいたわ、



と見ると、ビデオも付いていてとっても丁寧に材料まで書き出してくれていて、



さすがのページ。





さっそく作ってみたのが先週。


美味しかったのだけれど、形がグニャグニャで、とてもとても、”カリフォルニアばあさんのブログ”の彼女のものとは似ても似つかない代物だった。




なので今日もう一度挑戦。





今回特に注意したことは、2つ。



1回目は、小指で押す時に下まで押さなかったので、フツーの形になり、まるでパン・オ・ショコラのようだったから、今日は下まで押さえること、



生地を固めにして扱いやすくすること。









結果、



1回目よりはいいけれど、やっぱり形が変。



カリフォルニアさんのとは、もちろん雲泥の差。



いやいや、彼女のものと比べるほうがおかしいんだ!



いいんだ、これで!!



と思って味見すると、、、、、、、、




砂糖を伸ばした生地の上に乗せるのをすっかり忘れていたーーーーーーっ!!



あぁーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!!



形にこだわっている場合ではなかったのだ。。。。。。。。。







とりあえず、私の勝手に変えた、名付けて、



『あんまり甘くないよ、でも段々そういうのに慣れてくよ』レシピ。



忘れる前に書き留める。




材料:


カルダモン小さじ1杯(多めが好き)


イースト4g


コーヒー175g(水でも牛乳でもOK)


砂糖60g


卵1個(半分は生地へ、半分はエッグウォッシュ)


強力粉300g


バター40g(25gは生地の中へ、15gは伸ばした生地に塗る為)


シナモンパウダー


(ウイスキーレーズンは好みで。)








1: 刻んだカルダモン小さじ1杯、砂糖60グラム、イースト4g、卵2/1を泡だて器でしゃかしゃか。


2: 40℃ぐらい(テキトーな40℃)のブラックコーヒー175gを1に投入、しゃかしゃか。


3: 300gの強力粉を2に投入、しゃかしゃか、そして手でこね始める。


4: こねるこねるこねる。


5: バター40g溶かして、 そのうちの25gを4に少しずつ投入してこねる。


6: 丸めて1次発酵。2時間くらい。


7: 長方形に広げて伸ばす。長い辺が横。


8: 残りの溶かしバター15gを上下2センチ残して塗る。


9: たっぷりめのシナモン、砂糖(今回忘れた~☆)、ジャックダニエル漬けのレーズンをのせる。



10: 下から巻いていく。端から端へ、ゆっくりゆっくり、焦らず、キッチリ巻くことを意識して。


11: 終わりの生地はしっかりつまみながらくっつけ閉じる。



~コロコロ転がして伸ばす~



12: 8つに等分するため微かに印をつけ、その印に合わせて台形の形になるように切る。


13: 台形の辺が短い方を上にして、小指を合わせて生地の真ん中を下までギュッと押さえる。


14: 2次発酵20分。


15: エッグウォッシュしたら、180℃で13~20分、焼く。






しかし、カリフォルニアさんのシナモンロールはアートだ。

どーしたらあんな風にできるんだ????????




追記:


次の課題: 


  • ブラックコーヒーはあんまり濃くなくする、そしたらもっと砂糖を減らせる余地があるかも。
  • バター40グラムはギリギリか? もっと減らせるか?
  • 8つに切ると、両端2つ分は片側がどうしてもブカッコウ。どうしたらいい?



2012年7月30日月曜日

スポンサーと肥満児



オックスフォード駅の地下鉄チューブのエスカレーター、



下から上まで壁一面が、




コカ・コーラ。



ま~ね、スポンサーだしね、、、



と物分かりの良いところを見せ、



嫌だね~と嘆くニックには、



「そう言いますけれど、コカ・コーラなくてはそもそもオリンピック自体が開催できませんことよ」



と、言う私だけれど、





右向いても左向いても、


ねーちゃんにーちゃん、


手にはコカ・コーラ。。。




びっくりする。




そのうちに、人込みの中、私ものどが渇いてきて、



コカ・コーラでも飲むか、、、、、、、




という気持ちがひょっこり出てくるから、コワい。。。



特にあのチェリー・コークというもの、まだ未経験だからとっても興味がある。




飲んでみようか。。。。。。。。






しかしサブリミナルではないだけに、まだ、”広告に踊らされるな!”という自制が働いているからいいようなものの、


私の前を横切っていく子供も手にはコカ・コーラ、しかもダイエット・コーク。。。


しっかり肥満児だった。





あれは、親が、


「あなたはちょっとデブだから、ダイエットにしておきなさい」


とか言い含めてそれを買い与えているのであろうか。。。。。。。



オリンピックが終わって落ち着いたら、以前から騒がれているイギリスの肥満児問題はますます激化しそうなのである。



それにしても、



イギリスのテレビではコカ・コーラの宣伝を見た覚えがない。


私が見逃しているのか??







画面いっぱいに映る斜めに傾いたグラスには、


冷たそうな水滴がいかにもひんやりしてるようにクローズアップ。


そしてその中にトクトクトクトクと赤褐色の液体が注がれていき、


透明感たっぷりのクラッシュアイスがカランカランと音を立てる。


グラスの淵に添えられたレモンさえ美味しそうである、


あの、コカ・コーラコマーシャル。







あんなのを日本の夏の暑い日なんかに見ちゃうと、


それこそノドがごっくんと音を立ててしまうほどだったなぁ。



あれは日本独自のコマーシャルなんであろうか?





ニックの誕生日にバーガーショップ『BYRON』へ


今日はニックの誕生日だった。


ケーキを、、、ということもないので、昨夜あわてて作った杏のタルト、今回はあんまり焼きすぎないように気をつけた!







日曜日のソーホーでのんびり過ごした後、

夕食はバーガーを食べにBYRONへ。






ニックは9ポンドなんちゃらのBYRONバーガー。


食べたがっていたもんね。






私はClassicバーガー。



味は、、、


肉、炭で焼いたよね、って味。

横に置いてある、塩とケチャップとマスタードをたっぷりつけて食べた。



飲み物は何にするのあなた達?!という雰囲気でオーダー取りに来た、いかにもチェーン店の店の人に聞いてみた、


このフレッシュレモネードとは、本当にフレッシュなのか?と。

もちろんよ!!!と彼女。


本当に?と重ねると、


えぇ、もちろん!! フレッシュだしとてもおいしのよ!!と彼女。



甘い?と聞くと、


全然甘くないわ!と言う。


フレッシュだから、ここでレモン絞ってるのね?と聞くと、


もう出来上がってるものなの!


でも、うちのお店のために作っているドリンクで、この店に入れてるの!!




そーか、それもフレッシュか。。。。。。。と思った次第。



重ねて言うと、


レモネードはもちろん甘かった。




会計は、ニックのオレンジジュースとフライドポテト付いて、チップ込みで、25ポンド。




場所はコベント・ガーデンにあって、トイレもきちんとあって、ゆったりした店内、デザートもホイップたっぷりグルグルのっかったアメリカちっくなパフェがあるし、

ロンドンにはあまりない、ちょっとしたファミレスのような空間。



味は至ってフツー、でも肉は脂っぽくないし、中がレアのミディアムができるし、


緊急の場合はここにまた再訪しようと決めた。





バーガーで誕生日なんて、いいね。


しかしある日のケンカの延長で、今年のニックのお誕生日にはおめでとうと言わないことになっていたから、

今日一日、お誕生日おめでとうを言わなかった。 頑張った!



それにしても、お誕生日の人に、おめでとうを言わないことがこんなに疲れるとは。。。





ニックは問題リンゴと言いながらキッチンへ向かう。




問題リンゴ?????






あ~~~~~~~~っ!!


問題なし、


問題梨!!!!!!



本当にくだらなくて、爆笑。

2012年7月29日日曜日

金金うるさい


Rigoberto Uran
Alexandr Vinokourovが後ろに隠れていた。
























一番右端っこに写っているのが、
Bradley Wiggins


とにかく一瞬で、

サァーーーーーーーーーーーーーーっ!!


と走り抜けるから、凄い勢い、


あんまり近くだと、ちょっとコワい。












今回残念なCancellara


















ロンドン貸し自転車も走る走る。。。






それにしても、ツールドフランスで勝ったからって、いきなり自信満々で、

金!! 金!! ってうるさいったらなかった。


金とれなかったことがそれほど残念なのか、レポーターやら解説者やらマナーも何も全くなしで、



残念残念残念残念残念



と、ずーーーっと繰り返しながら失礼なことばかり言っている。




他国がイギリスを負かすために、全員グルになって、

そのせいで負けた、、、と。


あぁ、うるさい。。。







しかし今回の目玉はこの思いがけないリトル・スーパースターの登場だった。




ロンドンオリンピック ロードレース その一


イギリスの夏の太陽の下で、








こっちにも、




あっちにも、







こんなところにも、



たくさんの応援があった。

ツールドフランスで勝ったおかげだ。

2012年7月28日土曜日

せーたかノッポのロンドンポリスマン


さようならオリンピック!と別れを告げたはずが、


ニックが朝からマーク・カベンディッシュとブラッドリー・ウィガンズを見に行こうとうるさい。


結局ハイドパークまでバイクレースを見にノコノコ出かけて行った。



そしてこんなに背の高い警察官に遭遇!



以前から、イギリスのこの警官帽をかぶったポリスマンと写真を撮りたいものだよ、、、


と願っていたのが勇気ないまま実現できずにいたのに、


今日やっと!



しかも背~高ノッポのポリスマンさんと!!



とっても優しそうな人でした。





人気者の彼は、周りから「写真一緒にいいですか?」の嵐。


他の警察官もいつものことで慣れてるのか、人が彼に近寄る途端に苦笑しながら離れていく。


いやいや、みなさん、素敵です。

やはり、制服はなんでも格好いいな。

この帽子のデザイン良いしね。






自転車レースのコースのハイドパーク前。







イギリスの夏らしい一日だった。




エルキュール・ポワロのテレビドラマの舞台のような、


ティーパーティーにぴったりのような、



そんな、昔ながらのイングランドの夏の日だった。









Hello Underworld & Good Bye London Olympic

オリンピック開会式が今終わった。


初めてテレビで見た。





理由はアンダーワールドが楽曲提供したから!



相変わらず大好きーーーーー!
http://www.myspace.com/underworld





いつも通りの既に耳慣れしている音だったけれど、全然古臭く聞こえなかったし、



なによりも、彼らの音楽は明るくていいやね。


自然、選手たちの入場行進も何気に踊るような足取りだったし、


観客も体が何気に揺れ動いていたし、


4時間近くの式も少しは楽に乗り越えられたに違いない?!!



あ~~~、アンダーワールドのライヴ行きたい。。。





ところでどの国も可愛い選手が増えていて、びっくり楽しかった!

いいね~、進化してるね~!!


しかしNHSって大きく描きだして火に油注ぐようなことされてもねぇ、、、


しかも軍隊が行進して出場、、、って、、、、、



ダニーボイルのセッティングはミニチュア世界のようで面白かったし、


Mr.ビーンも爆笑もんだし、


ダニエル・クレイグも超クールなボンドだったけれど、


やっぱりお金使い過ぎな開会式を見るにつけ、




オリンピックの趣旨も意義もまったくもって、訳わからん。





これに7年の歳月を費やしたのか~。。。






そういうことで、2012年の私のロンドンオリンピックは今日を持って幕を閉じた。。。



2012年7月27日金曜日

オリンピックとバラ・マーケット




バラマーケットでアイスクリームを買い、



シャードを背にアイスクリームを食べる男ニック。






木曜のバラは週末に比べると比較的動きやすいので、


最近ハマっている、マンダリンオレンジのオリーブオイルを買いに出かけた。


目的のお店に行くと、なんとついさっき、そのオイル残り2本が出て売り切れ☆



仕方ない、また出向かなければならないな。




普段は木・金・土なのだけれど、オリンピック開催中は毎日開けるというバラ・マーケット、


オリンピック選手&関係者のための配慮と言うニック。。。。。。本当か?


オリンピック選手たちがここで食べるのか?  


わざわざここまで来るのか?


そんなに今回のオリンピックの食べモノ事情、悪いのか?


ロンドンだからか??



周りを見ると、なるほど、確かにオリンピックのタグを首からぶら下げた人たちもいるが数えるほど。


開会式を次の日に控え、


とてもマーケットで食べ歩く時間も余裕も今日はないよね。


でもいざ始まったら、このバラ・マーケットはとてつもない事態に陥るのかしら??







とにかく今日のバラはオリンピック前だというのに観光客でさえいなくてガラガラ状態、


少々こちらが面食らうほどだった。





2012年7月26日木曜日

一つ目小僧とオリンピックトーチ





今回のロンドンオリンピック、


何が一番引っかかるかと言うと、


オリンピックキャラクター。



ひょろりとした一つ目小僧、しかも双子っぽく、いつも2人?2匹?で活動しているのをみると、


イラっ☆とくる。



しかし人間、何にでも慣れる。


奈良県の鹿のツノ生えた大仏くんキャラにも慣れたしな。。。




そして今日発見したコレ。。。



なんじゃ?!!



TELEPHONEとあるからには、公衆電話? 緊急用? 何?



セント・ポールの前にて。




そしてソーホーまで出たら、トーチに遭遇。















金色の棒のようなものの上に、わずかに見える火、わかるかな?

思ってたよりも、細長く、思ってたよりも、ブサイクではなかった。



本当に、すっごい偶然でそこに居合わせただけだったから、


沿道にはすでに人でギッシギシ、入り込む余地なんて全くなかった。


だから肉眼で見れたのはそのギッシリ頭の間からチラリ程度だったけれど、


とても満足。


写真を撮ってもらおうと、背の高いニックじゃ楽勝だからと頼んでいたが、そのニックも見えなかったらしく、片手を高く上げてテキトーに撮っていた。。。。。



とにかく、この偶然をニック母に伝えたら、喜ぶこと間違いなし!



だって、ここ最近ずっと、電話で話すごとに、



「今、トーチはね、、、、」


とか、


「今日トーチはどこそこを通るから行きなさい!」


とか、


トーチの話ばっかりだった。




私達が人込みを避けたいのでニック母に”トーチは今日はどこに行くか?”と聞くと、


ニック母はいつもしっかり答えてくれた。


一昨日など、


「ちょっと待ってね、今スケジュール帳で確認するわ」


と言われた。


いったいどんだけトーチ好きよ??









私たちがあんまりにも興味ナシなのでそれはそれは残念そうだったニック母クレア。


明日電話して、トーチを見たと伝えようと思う。






追記:

スタイリスト・セレブのGok Wanを見かけた。

ニックが発見。

私も遅れて見れたけれど、赤いTシャツでなかなかやっぱり可愛い雰囲気、

真横を通った時に気がついていればなぁ!



今私が一番気に入っている有名人なので少々テンション高め。


トーチより嬉しい遭遇だった。。。。。。。。



クレア、ごめんよ。。。。。。




Gok Wan


なんて読むのかわかんない。
スペルそのままで読めばいいのかな?

2012年7月25日水曜日

10年目のうなぎ



今回は砂糖なしの甘くないタルト生地で作ってみた。


”バート・ブリゼ”というらしい。


ブリゼ、壊れた、とかいう意味らしい。




口の中に入れるとほろほろっと壊れてくれるかどーか、、、


とにかく実験を開始した。





そこでレシピ変更覚え書き。


1: まず、ベーキングシートを敷き、そこへ薄力粉250gをドバッと置く。

2: 冷たいバター125gを1の真ん中にドボッと置き、あんまりシャープじゃないもので角切りにしていく。 どんどん素早く小さな角切り。


3: 今度は手でこすり合わせてサラサラサラサラ、バターが解けないようにこれも手早く。


4: 3に、卵黄1個、塩少々を足して、水60gを少しずつ加えながら、まとめ合わせる。こねない。


粉も見えるような大雑把な出来上がりをラップして冷蔵庫に入れる。



1時間以上したら取り出して、180度のオーブンで焼き色がつくまで焼く。




今回、気をつけたことは、ベイキングボールをタルトの隅まで置いたこと。
前回は、それをしなかったから、隅のほうが膨れてしまって食感が悪かった。



う~~~む。


私、学んでいるね~。。。と悦に浸ることしばし。





タルトも2回目だと少しは手際がいいね~と自賛しながら、オーブンから取り出したら溶いた卵を塗って、あと2,3分焼いて、終わり終わり、、


と、鼻歌交じりで生地を出した。






硬直。









なんと、なにもタルト生地の上に敷かずに、そのままじかに、ベイキングボールを置いてしまっていたのだった。。。。。。。



どうやって、ベイキングボール出すの~~~~っっ!??







ニックが優しく、


「大丈夫だよ、箸で取れば」、と。




箸~~~~~~っっっ?!!





わたし、箸あんまり上手じゃないんだよ、知ってるでしょ~~~っ?!!



と言うと、




「簡単にできるから」




とニックにっこり。




いいお人や~~~~~。。。


なんて、出来たお方なんや~~~。。。




そして、なんとか(ニックが)ボールを箸で一粒一粒取りだした跡がこの写真。




ぼっこぼこ☆!!!!!!



こんなの、見たことがない。。。。。


あり得ない。。。。。。。。。













そして、また焼きすぎ、




杏のタルト。



マズそうだ。。。


でも匂いは杏の良い香り。。。




さて、今晩のデザートははたして食べれる物なのか?!




しかし私ってお菓子作りにとことん向いていないね。


こんなにお菓子がまずい国イギリスに住んでなかったら、


まず絶対に作ろうなんて思わないね。






今日は父親の10年目の命日。



10年。



私、10年、なにしてたんだろ??




人間て、大切だった人の命日を数えながら、


ある日ものすごく年を取っているんだな。。






先ほど母に電話して、父の遺影の額縁を開けてみてと言った。



中には4月に日本に里帰りした時にこっそり忍ばせてきた2万円。



お金を渡すとくだらないものを買う癖のある母だから、この日まで隠れていなきゃいけなかったお金だ。
電話しながら、さぁ言おうと思って何回も言いだそうとするも、しかし、会話の雲行きがどんどん怪しくなり、 もう今日はいーや、また彼女の誕生日にでも言おう、、と、




そう思いながらも、いやいや父の供養なんだし、、、と迷っていると、
母親が、


「スーパーで、2000円、高いのは3000円もするし、ごめんね、お父さん、今回はウナギ我慢ね、、って思ったの~」


と言うからドンピシャなタイムリー、



遺影を開けてと言った。






開けて、なにこれ~??! とびっくりする母親。


弟家族も一緒に父親の好物だったウナギでも食べてね、、と言ってみたはいいが、






考えてみると、弟家族は4人、母親と妹で6人なんである。


食べれるのは3000円のうなぎ、、、のみ。
肝のお吸い物だの、卯巻きだの、食べれない。




ウナギの相場は分からないけれど、



今年は捕獲量が低く、高騰しているというし、さっき母もスーパーでさえ2000円3000円と言ってたではないか?



う~~~~~む。。。



鷹揚に、


「これでみんなで(なんでも)食べな!」


とか言ってみたかったけれど、


お金がないのにお金で格好つけるのって難しいもんだな。。。




母親は、電話口でまだ”あ~、びっくりした~!”と続けている。



じゃーね、また電話するね、と切ろうとすると母が言った、



「これで青山行っていい?」。




あ・お・や・ま?



青山??



あおやまって???



と言うと、



「谷村新司のコンサート、これで2回行けるわ~!」と。




なーーーに、言ってんの!!


冗談にもほどがあります!!!



と笑うと、母もケラケラ笑って、


「そんな~、冗談だけどぉ~」


と言いながら、


「でもね、おかーさん、ぜったいに谷村新司に会いに行きたいから、そんな情報あったらお願いね!」


だと。



そして付け加えた、


「冗談じゃないからね」


と。



4月、遺影の中にお金を隠そうと引っ張り出したその裏には、


「谷村新司・ハミングコンサート」


と書かれた大きな額ぶち写真が置かれてあってびっくりした私、



この母親が冗談を言っていないことは充分わかっている。





ウナギを食べに行く日まで、お金はまた遺影に戻しておくこと、


くれぐれも、谷村新司の写真の額の中には入れないようにと、



指示を出して、電話を切った。




そんなこんなで穏やかな10年目である。



2012年7月24日火曜日

Stereo Total「I Love You Ono」 と胸どきゅんモデル


ディオール・アディクトのCMに使われている、



「I Love You  Ono」。



頼むよ~!☆!!☆



頭の中から消えてくれよ~!☆!☆!



この曲が頭から消えない。。。



なんとかしてくれ。。。。。。。










もう、今回のDior AddictのテレビCMモデルの可愛さったらない!!


胸がどきゅんとはこんな感じか、


やられっぱなしなんである。



あぁ、こんな娘が欲しい。。。



どうやってだ??






名前はDaphne Groeneveldというらしい。


ダフネ?ダフィー?


ラストネームはさっぱりわからん。。。


で、


オランダ人だって!!!!!!



やっぱり、オランダ人、かっわいーーーーーーな!!!!!!!



新鮮さが凄いわ。





そもそも彼女、17歳といぅ話だけれど、、、


うわぁ~、ますます娘に欲しい。。。


今回のこのCMは、ロジェ・バディムが監督したブリジッド・バルドーの「素直な悪女」がモチーフだとか。


BBを彷彿とさせながらもBBみたいに退廃的ではなく、健康的!!なのが、
このモデルの良いところだと思う。




とにかく、ステレオ・トータルのこの曲と、彼女が合わさって、


頭の中をくるくるくるくる。。。



なんとかしてくれ。。。。。。。。。





と、ブログを書く前に、どっかのボタンを押したらコメント欄に飛んだ。




母親でさえ読んでいないこのブログなんである。

ブログちょこっとしてるから、娘がどんな生活してるか、たまには、時間があったら、見てね、、、と言ってるのだけれど、




そんな気配すら感じられず、




そろそろ2年が経過しようとしている。




最近に至っては、




「イギリスに引っ越して、どう? 母親は心配してるのよ~」



と電話で言う母に、



「ブログ、読めば?」



と言う始末。。。





いやいや、決してブログを彼女に読んで欲しいわけではなく、



少しは娘に興味ないんか!!



という、なんとも子供的発想なんであって、、、




って、、、、、、、私いくつよ?!






そんな、だ~れ~も、読まないブログに、なんと、コメントが入っていた!!



しかも、4月に観た映画『Rampart』に!!



とっくのトンマに、コメントがあったーーーーーーーーー!!!



もう、


びっくりして、


びっくりして、、、


びっくりしすぎて、、、






急いで目を走らせながら、、、







消してしまった。。。。。。。。。。。。。






しょんぼり。。。







確か、確か、”JJ”とかいったっけな?


なので、万が一、この方に、



「わざわざコメントしたのに、削除された~」




と思われたら哀しいので、事の経緯を説明しているのです。。。
JJさん、ごめんなさい。


急いで目を走らせたコメントは、面白そうなものだったので、余計に残念☆無念。

しっかり読みたかったなぁ。。。



よほどの出来事に慌てふためいた結果。


何事も冷静でなければいけませんやね。。。


私のばかやろー。


The Open 2012 も終わり、、、


アーニー・エルスが今年の優勝者。




アーニー




あ~に~




象のアーニー




本当にどことなく象に似てきたあ~に~




こうしてまた一つイベントが終わった。




2012年7月23日月曜日

ツール・ド・フランスも終わり、、、


イギリス人が勝ったなんて、信じられない!


こんな日が来ようとは!!



それで久々に新聞を買って喜ぶニックでした。



が!!!



「ポスター付きだよ!」と喜んだ直後、


あれ?


これポスター??



裏面じゃん。。。




いくらオトナしい日本人も、


こんなポスターを手に入れた日には文句言いそうなシロモノ。。。



もうちょっと、なんとかなんないのかね?



なんとか??





それにしても、めでたいめでたい。



今日はテレビつけてもツール・ド・フランスが見れないと思うと、


さみしいさみしい。




2012年7月22日日曜日

Elephants Never Forget





スペインの国王 フアン・カルロス1世が4月にボツワナで象狩りをしていたことがバレて、

世界自然保護基金・WWFのスペイン支部名誉総裁を解任されることになったというニュースをつい先ほど読んだ。


緊縮財政を強いられている国民からは”贅沢”と非難され、

国王は狩りに行ったことを後悔しているという。

えっ??!





>ファン・カルロス1世が名誉総裁??


贅沢?? 


象狩りに行ったことを後悔???




どれも意味分からず、混乱。。。。。。。






そもそも、


象狩り?????





象狩りって許されてるのか?????


象狩りが合法?????





えっ????????



象は忘れないんだよ、大丈夫??







2012年7月21日土曜日

オリンピックトーチ




久しぶりの太陽!



今日は今からハックニーマーケットへ出かけるぞ。











追記;

結局、ハックニーには行かず。。。


というのも、さぁ出かけようという時になって、混み具合が気になり、状況を調べたら、なんとオリンピックトーチが走ってくる、、、という。


行かないよ行かないよ、ゼッタイ行かないよ。



ただでさえ混むハックニーマーケットなのにそのうえオリンピックトーチなんて、冗談じゃない。



なので、エンジェルまで歩いてアンティークマーケットちょこっと見ながらどこかでコーヒーでもいいねと出かけた。




ハックニー行けれなくて残念だったね~☆でもこれもなかなか長い散歩でいいね~と、

話しながら歩き、


じゃぁ、夕食はハリンゲイまで出て、GOKYUZUで食べよう!と言うと、



「オリンピックトーチがハックニーの後にハリンゲイに行くって」。





ぐぅわぁ~~~~~~~~~~っっっ!!!!!!




トーチよ、早く終点に辿り着くんだ。。。。






2012年7月20日金曜日

I Can't Say I Disagree with You



ロンドンオリンピックも開幕目前の今になって、


セキュリティー会社のボスのこの人、


セキュリティー要員が用意できないと言ってきたという。



しかも、金は最初の約束通りのまま欲しいらしい。


そんなことで、この日、彼は政府に呼ばれて尋問されていた。




いやいや、私の英語力では到底細かいところは分からないが、



たまたまテレビをつけたらこのニュースがやっていて、


この顔が、びよ~~~~ん、とあったのである。


なぜか、笑ってしまった。。。。。。。。



髪型か?



眼鏡か?


いかに~もな遊び人ぽい、このいで立ち。



政府はめちゃくちゃしつこく彼に向かって、


「あなたの会社はこの問題により評判が悪くなって動揺してるのでは?」


と繰り返している。




その度に、この顔が、


じーーーーーーーーっと、



前を見て、


そのまま質問者にポカ~~~ンとした表情を向けて、


固まるのである。




この質問も笑える。



知るか!!! そんなこと!!!


キチンと細かいとこまで契約してないお前が悪いんじゃ!!!!!


と言いたい。


かりにも、政府である。


事はオリンピックである。


話がデカいのに、どうよ、このいい加減さ。。。



こんな雰囲気の男の会社と契約するのに、よくそんないい加減に話を運べたな!!

とこっちがびっくりである。



さすがイギリスと思うのである。




私がこの政府の質問者に、


「あなたの国の政府はこれによって信頼が薄れることに動揺してるのでは?」と聞きたい。





そして、とうとう何回も繰り返されたこの質問の後、


このセキュリティー会社の男が言ったのは、


「I can not say I disagree with you」。



"同意しないとは言えない"。





どの国も、どんな人間も、苦し紛れの時は発想が同じだな、


と妙に感心してしまった答えだった。




そしてこのブログに載せたいからなんか写真ないかなぁと探して引っ張り出してきたこの冒頭の写真。


ニュースのタイトルを読むと、まるでこのボスが、


「会社の評判は地に落ちた」



と言っているように書かれているが、実際には前述の尋問的質問の流れがあったのであるから、


ちょっと違うよね??



と思い、


まさに、どの国も、どの社会も、こうやって少しずつ、事実が歪められていく土台があるよね、


と考えずにはいられない一件だった。






あれっ?


ちょっと待てよ、


この人の名前もニック?



素行が悪い人間にニックという名前が多いことについて、



どう思われます? 


うちのニックに聞いてみよう。。。



チェリータルト




アメリカンチェリーをたくさん買った。


アメリカからではなく、トルコから来ているので、トルコチェリーと呼ぶのか?


ターキッシュ・チェリー?




とにかく。。。。。。。。



果実酒でも作ろうかな~と思って検索していると、

そくらてすさんという人のおいしそうなアメリカンチェリータルトの写真が目に入って一目惚れ。


お菓子作り、特にタルト作りが大の苦手な私だけれど、いきなりやる気満々!になってしまった。


苦手~なタルト生地も、焼いた後にこうやって卵を塗って、後でべちょっとするのを少しでも防ごうと、初心者の努力も怠りなかった。

この一手間が違うのよね~とかなんとか、知ったような口をききながら。。。




しかし私にしては、レシピどおりに、レシピに従って、と、めずらしくも材料のグラム数をきっちり計り挑んだ今回。


意気込みが半端じゃないことからも、その〝そくらてす”さんのチェリータルトがどんなに心躍るような代物か、わかるというもの。




結果をズバリ言いましょう、


私のチェリータルトは大失敗だったのでした。。。。。。。



あぁぁぁあぁあああああ!!



だから、私がお菓子作りなんてものに手を出すべきじゃないのよ。。。




いいなぁ~、

わたしも、そくらてすさんのお友達になって、食べてみたいな~、


そのほうがいいなぁ~。。。




わたしの大好きなソクラテスと同じ名前のそくらてすさん、


素敵なレシピにもかかわらず、大失敗してごめんなさい☆


そしてアメリカンターキッシュ・チェリー達よ、(←今作った名前)


無駄にしてしまって、本当にごめんよ!!!!!!!








これは、キルシュとレモンと砂糖で熱に通したチェリーを一晩おいたものを、

しっかり水気を切ってから、焼いておいたタルト生地の上にアプリコット・ジャムを塗ったものの上に、

きっちりきっちり並べたところ。


作業自体は、とっても楽しかった!


しかもこの時はまだ、このタルト成功かも?!なんて期待があった時だからね。。。






これは並べたチェリーの上に、ゼラチンとチェリーの煮汁を 溶いたものを塗ったところ。

ちょっと深い色になったかな?





















半日冷蔵庫で寝かせたものが、夕食後のデザートにとうとう登場!


(ロゼも一緒で まだわくわくな時。。。)






そしてこの後、意気消沈。


沈没。。。


ロゼを取っておいた意味も全くなし。




冷蔵庫から生のチェリーをニックに取って来てもらって、


パクついて口直ししたのだった。。。。。。。。





やっぱり、パリに行くしかないな。。。




今回、タルトを焼くにあたって色々調べていると、


たくさんの人が素晴らしいブログを作っていて、


そういうのを読むのもとても楽しかった。


その一つに、〝建築家の食卓”というのがあって、


それはそれはとんでもなく美しい食べ物の写真がのっていて、


夜中に読んではいけない危険ブログとでもいうべきものなのだけれど、


その人の話がとても印象的だった。


ある菓子職人の、


”菓子作りというのは、どの工程も重要なのだけれど、



その中でも「窯の仕事」(焼く)というのは、その人間の感覚がもろに現れる。



「度胸」がない焼き方だとすべての菓子にそれが現れてしまう”、


という話。 そしてその「度胸」という言葉に胸を打たれたという彼女。



それを読んで大感動した私は、今回全くのタルト初心者でありながら、


度胸よね、びくびくしてたら、だめよね、


と、大胆にもじ~~~~っくりとたっぷりな時間をかけて焼きの作業をした。



初めてなんだし、生焼けよりは、焦がすほうを選ぼう、と、


そして、たとえ今回が失敗しても、何か掴んだような気がするよね、


火を通すって不思議な作業だよね、と、


何か、精神統一に似たものを感じながら、



オーブンの前でじっとしていた。






あっけなく玉砕した今では、あっけなくパリに行こうとたくらんでいる今現在。


一生初心者なのである。。。



追記 2日後に食べたら結構食べれて、 3日後は美味になっていた。 それはそれで嬉しい驚きだったのだけど、もう既に気勢をすっかり削がれていたので、感動もなく、 チェリータルトってやはり難しいんだと再確認している今である。 結局もう次はないかもな、、、と、弱気になっただけだった。