2012年7月20日金曜日

チェリータルト




アメリカンチェリーをたくさん買った。


アメリカからではなく、トルコから来ているので、トルコチェリーと呼ぶのか?


ターキッシュ・チェリー?




とにかく。。。。。。。。



果実酒でも作ろうかな~と思って検索していると、

そくらてすさんという人のおいしそうなアメリカンチェリータルトの写真が目に入って一目惚れ。


お菓子作り、特にタルト作りが大の苦手な私だけれど、いきなりやる気満々!になってしまった。


苦手~なタルト生地も、焼いた後にこうやって卵を塗って、後でべちょっとするのを少しでも防ごうと、初心者の努力も怠りなかった。

この一手間が違うのよね~とかなんとか、知ったような口をききながら。。。




しかし私にしては、レシピどおりに、レシピに従って、と、めずらしくも材料のグラム数をきっちり計り挑んだ今回。


意気込みが半端じゃないことからも、その〝そくらてす”さんのチェリータルトがどんなに心躍るような代物か、わかるというもの。




結果をズバリ言いましょう、


私のチェリータルトは大失敗だったのでした。。。。。。。



あぁぁぁあぁあああああ!!



だから、私がお菓子作りなんてものに手を出すべきじゃないのよ。。。




いいなぁ~、

わたしも、そくらてすさんのお友達になって、食べてみたいな~、


そのほうがいいなぁ~。。。




わたしの大好きなソクラテスと同じ名前のそくらてすさん、


素敵なレシピにもかかわらず、大失敗してごめんなさい☆


そしてアメリカンターキッシュ・チェリー達よ、(←今作った名前)


無駄にしてしまって、本当にごめんよ!!!!!!!








これは、キルシュとレモンと砂糖で熱に通したチェリーを一晩おいたものを、

しっかり水気を切ってから、焼いておいたタルト生地の上にアプリコット・ジャムを塗ったものの上に、

きっちりきっちり並べたところ。


作業自体は、とっても楽しかった!


しかもこの時はまだ、このタルト成功かも?!なんて期待があった時だからね。。。






これは並べたチェリーの上に、ゼラチンとチェリーの煮汁を 溶いたものを塗ったところ。

ちょっと深い色になったかな?





















半日冷蔵庫で寝かせたものが、夕食後のデザートにとうとう登場!


(ロゼも一緒で まだわくわくな時。。。)






そしてこの後、意気消沈。


沈没。。。


ロゼを取っておいた意味も全くなし。




冷蔵庫から生のチェリーをニックに取って来てもらって、


パクついて口直ししたのだった。。。。。。。。





やっぱり、パリに行くしかないな。。。




今回、タルトを焼くにあたって色々調べていると、


たくさんの人が素晴らしいブログを作っていて、


そういうのを読むのもとても楽しかった。


その一つに、〝建築家の食卓”というのがあって、


それはそれはとんでもなく美しい食べ物の写真がのっていて、


夜中に読んではいけない危険ブログとでもいうべきものなのだけれど、


その人の話がとても印象的だった。


ある菓子職人の、


”菓子作りというのは、どの工程も重要なのだけれど、



その中でも「窯の仕事」(焼く)というのは、その人間の感覚がもろに現れる。



「度胸」がない焼き方だとすべての菓子にそれが現れてしまう”、


という話。 そしてその「度胸」という言葉に胸を打たれたという彼女。



それを読んで大感動した私は、今回全くのタルト初心者でありながら、


度胸よね、びくびくしてたら、だめよね、


と、大胆にもじ~~~~っくりとたっぷりな時間をかけて焼きの作業をした。



初めてなんだし、生焼けよりは、焦がすほうを選ぼう、と、


そして、たとえ今回が失敗しても、何か掴んだような気がするよね、


火を通すって不思議な作業だよね、と、


何か、精神統一に似たものを感じながら、



オーブンの前でじっとしていた。






あっけなく玉砕した今では、あっけなくパリに行こうとたくらんでいる今現在。


一生初心者なのである。。。



追記 2日後に食べたら結構食べれて、 3日後は美味になっていた。 それはそれで嬉しい驚きだったのだけど、もう既に気勢をすっかり削がれていたので、感動もなく、 チェリータルトってやはり難しいんだと再確認している今である。 結局もう次はないかもな、、、と、弱気になっただけだった。


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