2011年11月14日月曜日

ロビンの手袋、55ポンドなり


10月にAngelにある毛糸のお店『Loop』で一日レッスンを受けた。

そもそも”長年の初心者”である私が無謀にもこのレッスンに参加することにしたのは、

そのレッスンの課題のリスレット(指がない手袋みたいなの)を見た途端にそれがどうしても欲しくなってしまったから!

それは右手にロビン、左手に卵の入った巣が編み込まれていて、

ロビン好きの私にはたまらないデザインだった。

しかし指がないとしてもそれは手袋 + 編み込み絵、そんなの作れるわけがないと尻込みし、

お店でサンプルを指差して、

「コレ、買えないんですかね?」

とダメ元で聞いた私。


もちろん答えは即、NO。

しかしそんな私の質問も馬鹿にはされず、丁寧にも、

「ごめんなさいね、売ってはいないの、よく聞かれはするんだけれど」

と言い足してくれた。

やっぱり!!

そりゃーそーだ。買った方が楽ちんだもんなー。同じこと考える人いるよなー。

さて、売ってくれないとしたら、作るっきゃない。


そして緊張しまくりで臨んだ一日教室の日、

レッスンがスタートしてすぐに最初の壁にぶち当たった。

私ってば、普通の英語が不自由なのに加えて、編み物の英語用語の知識ゼロじゃないか~~~~っっっ!!

しかも集まった人達はほとんどプロ級、なんでそんなに出来るのに、レッスンに来るのよ!!!!!と焦るばかり。


しかしそこはなんと55ポンド(!)もした一日レッスン、しかもニックが払ってくれたので、しっかり学ばなければと思うから、手を上げては質問し、そしてまた質問し、を繰り返した私。

内心は、
”あ~いるよね、こういう迷惑系な生徒ってさ、そいでもって、PTAとかで、「あの子の能力に合わせていたらうちの子供の学習速度が、、、」ど~たらこ~たら言われちゃうのさ、それって今の私さ、ふふっ”

と自嘲するも、頭の右の端っこの方で、”55ポンド、55ポンド”と声がする。

そしてまた、

「すいません、たびたび、ここが分からないんですが、、」

と汗びっしょりになりながら再び繰り返す私。


それでも周りの雰囲気をあまりにも壊してはいけないと、みんなが余裕にさくさくと棒針を動かしながらお喋りしているのをじっと聞こうとも努力し、合間ができたところで質問しようと頃合いを見計らう。
本当に必死。

しかしそうやってだんだんとそれにも慣れてくると、編み物の世界ってなかなか特殊、その上今回は長年やってる人達ばかりだからみんなそれぞれの編み物ワールドが既にカッチリ確立されていることに気がつく。

聞いていると、どこどこにデザインを載せた、だの、今回の参加は色ものに対してちょっとしたコツみたいなのを他のプロからちょこっと聞きたかった、みたいな人ばかり。

それでもレッスンの間に少しでも仲よくなれたらな、と話しかけてみたりもしたのだけれど、なかなかみなさんお互いも話さず、やはり編み物に対して真剣に向き合っている人達ばかりだということが分かった。
そりゃー私みたいな初心者と「今度一緒にお茶しながら編み物でも、、、」ってなノリにはならないよな。

加えて私の2つ右隣りの席にはドリューバリモアがシンデレラを演じる映画『エバーアフター』に出てくる意地悪な綺麗なお姉さんをちょっと太めにしたみたいな綺麗な女の子がいて、

しかもその子も映画のようにやっぱり意地悪で笑えた。

で、肝心の先生はというと。。。。。


これが、かっわいいいいいいいんだ!!!!!!!



ステファ二ーっていう名前で、アメリカ人で、38歳っていうんだけれど、

こんなに可愛い38歳初めて見たわ!!!!!!!


うっ、やばい、惚れた。。。。。。。。と思いつつも、

「ハイ、ステファニー、ごめんなさい、また質問なんですが、、、」と繰り返したのだから、どれだけ私がこのレッスンに対して真剣だったか分かるってものだろう。


でも見て!

おかげでちゃんとこんなに編めるようになったよ!!!!!!

ステファニーとレッスンのみんなの忍耐力に大感謝。

よく、習い事にはお金を払うことが大事っていうけれど、本当なんだなぁ、、って実感できる良い経験となった。

いや、でもクラスのみんなには悪い経験だったんかな。。。

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