2013年3月9日土曜日

ラ・ドログリーの糸でベレー帽





京都のドログリーで買った帽子を作るための糸とレシピに手を付けずに放置して数年。

そのままイギリスに持ってきたのを放置して2年。



やっと、とうとう、作り始めて、とうとう、やっと、出来た!







なぜそんなに放ったらかしにしていたのかというと、ドログリーの糸だから、ってことに限る。



このキッドモヘア、90%がキッドモヘア、10%がポリアミドで、糸が太く毛足が長く、早く編めれるといえばそうなのだけど、編み直しが見るからに難しそうだといくら編み物初級クラスの私にも分かるほどのもこもこぶり。



でもこの糸を初めてお店で一目見て、その場から離れられなくなってしまったほど、ドログリーにある全ての糸が可愛らしさ全開の中でもこの糸のキュートさっていったらなかった!


それで数ある色の中、散々迷いながら、霞みがかった淡いピンクの糸を買ってまずは姪っ子達のマフラーを作ってみた。



普通のメリヤス編みだったけれど、もこもこ糸と針の動きがまだ分かっていなかった私は悪戦苦闘はしたものの、出来上がりはまさにドログリーの糸様様な、それはそれは雰囲気のあるマフラーで、それにかぎ針で作った小さなお花を先に散らしたら、なんとも素敵になった。




その昔、雑誌「Olive」が好きだった、実は隠れロマンティック趣味を持っている私の心も大満足。



それで調子に乗って、今度は大人帽子を編もうと濃いピンクの糸を買ったのだけれど、



やはりその時は今よりもまだ初心者、結構大変だったのだった。





なのにある日お店にまた行くと、今度はこの糸で編まれた見本のベレーがあるじゃないか!


編んでみたい、ベレー帽!!






そうして買ってしまった糸ともらったレシピ。





色はGrenaine、”ざくろ”と呼ぶらしく、とっても綺麗な色で気に入ったのだけど、気に入り過ぎて、失敗したくないと思うと、初めてのベレー帽なんて無茶な気がした。





だから、実はもうすっと糸のままだろう、、と内心思っていた糸がこうして形になって、

本当に嬉しい。



そして今更ながら、一本の糸を形にする編み物ってすごいもんだなぁと思う。



「”もう着なくなった古いセーターをほどいて、編み直しました”なんて人がよくいるけれど、すごいよね」と言うと、



「昔の人の知恵だからね」と父に返されたものだったが、



その技術が羨ましい。














最近になって見つけた毛糸屋さん『Nest』で買ったブローチを付けてみた。




大好きなツバメだったし5ポンド以下だったしで即買いしたもので、ニックに見せると、「ツバメだね~」と。




ツバメだね~。





そんな、分かり切ったことを言う時は全然心動かされていない証拠だ。







そして後日、帽子に付けて、さっそく出かけようとしたら、


「可愛いね!」とニックが大きな声を出した。





なんで反応がこの前と違うのよ?と聞くと、



ブローチって昔のものみたいだし、どうやって使うのかと思ってた、、と。やっぱりね。









そんなわけで、昔の知恵の編み物と、昔のものなブローチの組み合わせはこの冬大活躍してくれている。













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