今日なんて一日雨!だったにもかかわらず、空気はしっかり春の匂いがしていて、ニックとくんくん嗅いでは、「春だねぇ!」を連発していた。
反して写真は白馬でオーストラリア人親子が作った雪だるま。
あ、この顔じゃ、雪だるまってよりスノーマンの方が合ってるか。
あの有名なレイモンド・ビッグズの『スノーマン』に出てくるスノーマンのようだわ。
そーいえば!!
あの話って嫌い~~~★☆★
むちゃくちゃ哀しくさせるエンディングで、「なんなの?! なんなの?! 泣かせたいワケ?!」と腹が立ってくるほど哀しくなる。
この童話作家は天才的にそういうのが上手い。
ある日、本屋の児童文学コーナーで彼の別の作品を彼のと知らずに立ち読みしていて、それがまたものっすごく哀しいエンディングで、なんと私は泣き出してしまったことがある。
ロンドンのお洒落なハムステッドにある本屋の2階、しかもキッズコーナーで、しかも子供たちの前で!
しくしく、なんてもんじゃなく、もうそれはおいおいと、涙が景気よくパーーーーッと出た。
そこで働いてるカッコいー兄ちゃんがびっくりして駆けつけてきて、「茶、飲むか?」って言ってるのは聞こえるんだけど、やめられない止まらない状態。
様子を聞きつけたアダムが走ってきて、私の手からその本をひったくると、「これはレイモンド・ビッグズだよ!」と叫んでそのまま私を引っ張って行った。
顔はもう涙と鼻水でぐちゃぐちゃ、一階に下りて店の出口まで歩いて行く時、
このアジア人なんなんだ、かなり汚ねーぞと思ったのか、周りの人が通り道を作ってくれていたのが分かった。
車に入るなりアダムが、「ったくさ、みんな、この最低男、一体何をしたんだ?!とか思ってるんだよ、ミキもミキだよ、僕の立場も考えずに泣いてさ、、、」って言ってるのを聞きながら、
まだずーーっと泣いていた。まるで泣き女のようだわ、、とか思いながら。
本当に、いま思い出してもへんてこな事件だった。
とにかく!
そーいったわけで、その作家には要注意!!なのです。
あ、でも、日本では”泣ける”ってのは、ポイントなんだっけかなぁ~~。
それでも、『スノーマン』読むと分かる通り、例えば日本によくある、○○が死んじゃって、、、っていうのじゃなくて、うわっ、そーくるか、ってなストーリーと挿絵で、胸のずっと下ら辺がざわざわするような感じかな。
だから、すぱっと泣いてすっきりするっていうようなのとはちょっと違う。
あ! こんなに長く、その作家の本のことなんて書いてしまった☆
白馬では毎日毎日こんこんと雪が降った。
それでその可愛いスノーマンも一夜明けたらこんな姿に。
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