2013年11月4日月曜日

映画『キャプテン・フィリップス』



歯科矯正のワイヤーを調整された後、そのまま家には直行したくなかったので映画館にふらふらと向かった。こういう時には絶対にハラハラドキドキ物がいい。





すっかりオジさんなトムハンクス。



ということでキャプテン・フィリップス。

想像通りにハラハラドキドキさせてもらった。


すっごく面白かった。


痛かったのに、途中、頭がボーーーーッッとして目が霞んだほどだったのに、

「痛み止め飲めば?」とささやくニックの声が横から聞こえてくるまで、なぜか痛み止めを飲もうとは考えつかずに、必死にスクリーンにかじり付いていた。


トムハンクス演じるキャプテン・フィリップスの窮地をまるで私も一緒に経験しているか気分で痛みに耐えようとしていたのだろうか。。。アホだな。





監督はボーン・アイデンティティーの続編の、「ボーン・スプレマシー」と「ボーン・アルティメイタム」で監督したポール・グリーングラス。



’’Greengrass’’  。。。なかなか風変わりな名前だ。





今回のキャプテン・フィリップスでのリアリティ感溢れる話の進み具合にちょっと惚れたので、マットデイモンのアクションが苦手で避けていたボーンシリーズを観てみるか、、という気になった。もちろんボーン・アイデンティティーはスッ飛ばして。



でもとにかく、この映画の成功は、Barkhad Abdiという準主役の俳優が素晴らしく怖かったことに尽きると思う。ソマリアの問題や哀しさもビッシリ伝わってきたし。


よくこんな俳優見付ける事が出来たな!!



彼はなんとミネソタで、ミネソタで!!!、リムジンドライバーをしていて、この映画が映画初出演にして賞ノミネートという快挙を遂げているのだが、願わくば彼がこの後も俳優として活躍していけるようにと激しく思う。だって、彼、まったく格好良くないからね。


でも初めてサミュエル・L・ジャクソンを見た時も、大層恐ろしい顔だと思って静止出来なかった覚えがある。だから、これからどうなるか、ぜひぜひ期待したい。








実物のキャプテン・フィリップス
良かったね、お父さんが無事で!



この話が実際に起こったのは2009年。私も新聞でそのニュースを聞いて、震え上がったのを思い出す。
なんていったって、普段から私の海恐怖症はハンパないのだ。加えて小さい頃からの’’海賊恐怖症’’。


だからこの事件が起こった時に、


’’ほぉ〜らね!!!!! 海ってやっぱり怖いわ!!!’’


とつくづく思ったものだった。






この映画は彼自身が書いた「キャプテンの責務」という本をもとに作られている。

本と、映画と、事実と、が、どれだけかけ離れているのかは知らない。


そして今、彼は船のクルーメンバーを危険にさらした罪として50億円の訴えを起こされたという。

そこには、「彼がヒーローなんてデタラメだ!」とかの記事もあって、

そういうのを考えると、映画化によって彼が一躍時の人になるのが嫌な人達もいるのかも、、、と思ったりもした。

でも私にはスクリーンには決してスーパーヒーローではない姿が映っていたと思う。




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