2013年6月17日月曜日

元彼に婚約祝いを渡す




元カレが8月に結婚すると話してくれたのはバルセロナに行く直前。


帰ってきたら一度きちんと会って最後の話をしようね、と電話を終えたのだが、


バルセロナから帰ってきてもなかなか日が合わずにいたのがやっと決まってこの日になった。



まーな、彼忙しいもんな、フェイシャルとかあるしな、とブツブツ言いながら用意しておいたプレゼントもやっと渡せる日が来たのだ!





色々悩んだが、結局無難に久保田のお酒と、ロンドン三越で見付けたトックリ&盃のセットにした。


こういうのが一番フィアンセの彼女としてはまあ許せる範囲かな、、なんて、いつもは使わない気をがんばって使ってみたのだが。




キラキラ光るラッピング・ペーパーを見つけて一つ一つ包み、それに白いリボンをかけていたら、人に物をあげるのが久しぶりなせいか楽しくなってきた。



いくら元カレとその彼女への婚約祝いでも、やはり人に物を渡すのは嬉しいもんだな。。。と、全く人付き合いのない私のロンドン生活について反省。





しかしこうなると、他にも色々渡したくなってくる。



彼には2年も会っていないのだ。私が彼にいきなり絶好宣言をして会わないことにしようと決めて実行したこの2年、共有したかったけれど出来なかったものがいっぱいある。



例えば美味しいオリーブとか、食べたがっていた手作りジャムとか、彼が以前読みたがっていた島田荘司の推理小説の翻訳版とか。彼が好きそうな日本の映画『告白』のDVDとかなんて喜びそうじゃないか?



もちろんフィアンセの彼女さんにも食べて欲しいし、日本の映画も見てほしいし、島田荘司なんてぜひぜひ読んでほしい。



しかし、私の存在をとても気にしているというフィアンセさんのことを考えたら、ここはやはり、シンプルにしておいたほうがいいよな。と結論。



結婚式を終えて、何年かして彼らが落ち着いたら、またそういう物をフツーに渡せる機会もあるかもしれないことを期待して。










 しかし、会う直前になって、なんかあの3点セットじゃつまらんな〜と、


なにか彼女さんに渡せる物はないかと部屋を物色し始めて出来上がった物がこれ。




日本の桜バスソルトやお気に入りのイルカチョコも入れたら、イヤミにならない本当にささやかな箱が出来た。


これに日本の紙風船を一つ入れてみたりして、小さなプレゼントながら彼女にだけ向けたリトル・プレゼントだ。


イルカもちゃんと2人いるし、婚約&結婚にぴったりじゃないか?!と自己満足。










そしてとうとう、これらを両手にエッチラオッチラ彼に会ってきた。



時間にして2時間ちょっとあまり、色々話せてとても良かった。





実は亡き父のアドバイスを思い出し、ようやくここでそれを実行する時が来たと思った私はそれを使った。



それは、「人と別れる時は、自分が振られたことにしなさい」ということ。




まあ、色々と反論はあるだろうが、しかし私の場合、彼と友達になりたいのだ!



その場合、父の説は絶対使えると見た!!






、、、、、ということで、男の朦朧とした記憶と男特有の可愛らしい自惚れの間に潜り込み、


彼はこの2年の怒りを水に流して涙を流し、私は晴れて友達の座を得た。




父、凄し。










ところで友達の座を得たとたん、私達の仲はとても良くなった。


お互い、トゲトゲして話す必要ももうないし、私が本当のことを言ってぶち壊しにしない限り、彼はこれからもとても優しく接してくれるだろう。


結局のところ、私は優しくされたいのだ。



嫌みを言われたり、イライラされたり、反対に、気付かないうちに怒らせたり嫌な気分にさせたりしたくないのだ。




それもこれも、全てが恋愛感情という名の下だからで、いったんそれが取り去られたら、まるで雲のない空のよう、



晴れやか〜〜〜〜!!!なのである。





話の途中、彼が両手をいきなりグッパグッパするから、何?!と思っていると、


「ジムに行き始めてプッシュアップしてるんだよ、胸板とかも必要だろ?」


との返答に、「あなたバカじゃない?」とは決して言わないしね。



それも結婚式用の運動なのであろうか、、とチラと思っても、


会話中にそれについてずっと悩み続けても、


決してそんなことを口に出して言ってはいけないのが元彼女が昔の彼と友達になる秘訣なのである。








そういうわけで、きちんと元カレと最後に会って、


しっかりと婚約祝いを渡し、


ありがとうで締めて落ち度なく綺麗に清算出来たので思い残すことはもうこれでない。





本当に嬉しい。





これで明日はギターを買いに行けるぞ!!







ところで18年(!)も彼が置きっぱなしにしていたCD3枚を今回やっと返したのだが、
彼は全く嬉しそうではなく、そして「これ、持っていてよ、あと18年とか、持っていてよ」と言った。





ヤダ。


モッテイタクナイ。







こういう場合、昔の私だったらな〜んにも考えずに、「ああもうそれ、コピーしたし」とか言っちゃっただろうけれど、今は大人なので、「ううん、それはやっぱりあなたが持っていた方がいいと思う。。。」と、哀し気な風に言うことが出来た。




「ううん、それはやっぱりあなたが持っていた方がいいと思うの。。。」なんて、自分で言いながらイマイチ意味が分からんなーなんて思っていたけれど、彼もそこで哀し気に、「。。。。分かった。。。。」と言ってくれた。


やはり不要な言葉をたくさん付けたら結構うまく行くのは日本語でも英語でも同じなんだなと変に感心してしまった。




ところでなんで男の人ってそういうちょっとアホみたいな感傷があるのかね?



男はよく、’’これは君が持っていて’’というけれど、


女の場合、分かれる時には、


’’ハイ捨てて捨てて〜、それ返して返して〜、これ返すし〜’’だけどな。










というわけで、きっちりCD3枚返すことが出来たのだった。













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