2013年6月3日月曜日

マルコ






滞在中にお世話になっていたのがココ、『MIKEL ETXEA』。


観光客でいっぱいのとても賑やかな通りにあって、まさか最初は入ることになるとは思わなかったくらい、この店の雰囲気もとっても普通で観光的、しかも呼び込みまでやって通りかかる人にメニューを差し出すようなそんな所だったので、


ニックなんて最初から見向きもしなかった。



けれど、天井から無数にぶら下がっている生ハムが非常に気になった私だったので、しばらく凝視してからメニューまで見せてもらった。


値段もファミレス的。



しかし、店内にはスペイン人がとても多かったし、なんとなく、試してみてもいいじゃない??とも思ったのだった。



そもそも、ミシュラン店に行かないんじゃ、中途半端にオシャレより、こんな大衆食事処で多いに結構!と思っていた私だった。



普通のスペイン人が何食べているか知りたいじゃないか?





しかしとにかくその時はそのまま通り過ぎた。本当に後日行く事になるとは思わなかった。














実際に入った店内にはこんな天井。


それぞれ年数も違うので、値段もバラバラに違う。


本当にピンキリ。



ワインのようだ、、、、、、と眺めていたが、眺めたとてその善し悪しが私に分かるワケもなく。。。



それにしても、ピン、だろうが、キリ、だろうが、値段高いわ。。。



庶民、の場所じゃないのかな?


いったい本当にどうなっているんだバルセロナ事情、、と混乱する私だった。










やはり客にはスペイン人もいっぱい。






私達のアパートの天井にも一つ、こんなのがぶら下がっていてもいいけれど、冬場は一体どうしているのだろうな、、、


ねずみちゃん、来ないのかな。。。。。。









ここのコーヒーもとってもとっても美味しかった!!

最高に楽しんだコーヒーだった!!







この旅のおかげでパン・コン・トマトがお気に入りメニューになったのが最大の収穫だと思う。


ブルスケッタはパン自体が堅いし、食べている間にトマトがポロポロと散乱するのがチョイ困りものな食べ物だけれど、これだったらとっても食べやすい。



トマトをすって、オリーブオイル、塩を好みで合わせたものにパンを浸すなんて、


考えたこともなかった!!


想像すると食べる前にすぐにベチョベチョになってしまって大変そうだけど、ゆっくり食べていてもお皿に置いたままにしていても全くそんなこともなく、一つの料理として完成していたのには本当にびっくり。


”これからもお世話になります”一皿になった。


イギリスのトマトは夏だったらおいしく食べれるからな!





シーフードパエリヤ。



結局この店で計3回は食べたであろうか。。。


短期旅行中なのになんてもったいない、、、なんて思うことなかれ!


1回目に来た時には全く期待しなかったところへ、期待を大幅に外した旨さだったのだった、しかもファミレス的な雰囲気が心地良い、加えてコーヒー美味、マルコ硬派でステキ、、、とあったら、通うわさ〜。





加えて、この写真のパエリヤはなんとこれで一人分!


加えて加えて、この国では食事の回数が多い。 

4、5回、ちょこちょことよく食べるので、同じ所に通ってばかりで他の場所に行くチャンスが無くなるなんていう心配は一切なかった。



それに遅くまでやっている店なので、最後はここで一日の〆を迎え、宿に戻る、、という感じに自然となったのだった。



パエリヤいいね〜、おいしいね〜。


日本では作れるけれど、ロンドンじゃ、魚の調達に時間がかかる。


だから私はこの旅行中は一日2度はパエリヤを食べようと思っていたくらい、パエリヤに飢えていたのだった。


しかし!!!!!!!


ニックは全くパエリヤに興味がないのか、バルセロナに着いてからずっと、タパス、タパス、なんてばかり言っている。


もちろん2日目に行ったお洒落なカフェで、「パエリヤを食べよう!」とは言ってくれたが、、、



違う!!


違うのだよ!!


こういう感じのお店じゃないのだよ!!



もっと、なんていうか、、ガサツというか、庶民的というか、荒い感じのパエリヤを望んでいるのだよ〜!


そう言うと、ニックは「ここもカフェなんだし、充分に庶民的だよ」と。


いや、そーじゃなくて、、、


カフェじゃなくて、、、




と訴えている間に登場したパエリヤは、最初から皿に盛られていた。。。



パエリヤ鍋のパエリヤに会いたいよ〜。。。と切々と訴え続けたのだった。


もちろん、そのカフェのパエリヤはとってもとっても美味しかったのだが。



でも、旅行客の私はベタなものを見て、単純に喜びたいのだった。



なのにそれ以降、パエリヤのパの字が全く出てこないまま。



ずっとタパスタパスと言うニックを振り切り、どうしてもパエリヤを食べるんだ!と宣言し、そーだ、最初に見た、あの呼び込みをしていた所へ行ってみよう!!行ってやる!!



と、なったのが、このお店へ行った最初だったのだった。




もちろんニックも付いてきた。仕方なさそうに。




そんな流れだったから、フツーな味の美味しいものがフツーに出てきてとっても嬉しかったのだった。


















もちろんタパスもたくさんあって、美味しそうだった。


カウンター席にいた若いスペイン人カップルがいかにも私がずっと思い描いていたスペイン人の姿格好、、、というか、一時期大流行した少女漫画『NANA』に出てくる人物のようだった。


女の子なんて細ほそで、大きな目と尖ったあごがとても綺麗、それでもって格好がクールで目が離せないくらい魅力的!!だと思って本当にしばらく目を離さないでいたから気がつかなかったのだが、


男の子が席を立った時に見た彼の顔も超美形、そして歩き去ったその背中にはギターがひっかかっていて、



うわ〜〜〜っっ! スペインだ!!と単純に旅行客な私は感動したのだった。








スペイン人も多く、夜食(?)を食べていた。


しかも仕事帰りらしき、同僚らしき4人グループが現れた時にそのうち2人がパエリヤを食べていたので、やっぱりスペイン人もちゃんとパエリヤ食べてる!!!!!と思ってすごく嬉しくなった。











マルコという名前の彼は、とっても硬派!


ニックには固い挨拶、握手、さわやかな笑顔、まるでジョージ・クルーニーだ。


その度に男同士の風がそこはかとなく吹いていたが、私はスルー、絶対に目を合わせてはくれない。


でもそれかえってとても好印象で、



やっぱり男は硬派よね!!とこの夜は何回も行った甲斐があったのか、最後にチラッと目を合わせて笑ってくれた!


それで気を良くした私は写真撮影をお願いしたワケだった。




お世話になりました、マルコ!!










最後の夜もとうとう終わりだな。。。と言うと、まだ部屋に戻ってからお茶飲んだりするからさ、、、と分かるような分からないような慰めを言ってくれたニックだった。






おおスペインよ、渦巻きよ!!






















部屋に戻って紅茶で一息。


今回はとても良い部屋に恵まれていたのもこの旅行が上手くいった理由だ。


オーナーのマリッサにも感謝だな〜、と思いながらベッドに向かったのだった。



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