2007年7月1日日曜日

Pizzeria「ながくつ亭」の哀れなピザ


ピザ作ったぞ! 2回目。
味はすごく良くて感激! すぐにペロッって平らげちゃった。

見かけはまだまだだけど、、、って、多分それは良くならないなー。

どうやって丸くするんだ??

アダムが電話で、「空中に飛ばして生地伸ばした?」

飛ばせるわきゃーないだろ!

。。。。。飛ばしたいけど。。。。。

次はやってみようかなー。



妹が遊びに来たとき、家の近くのおいしいピザ屋さん「ながくつ亭」に連れてった。

クラストが薄くてパリッとして、シンプルだけど本当のミラノ釜焼きピザ。

妹も初めての店に期待満々で、私達はゴキゲンで出かけた。

店のドアを開けるなり、あれっ?と思ったけどそれが何か分からずにそのまま席についた。

可愛いウェイトレスもいるし妹とは久し振りの再会だしで、ピザが運ばれるまでの時間の会話が弾むのも束の間、なんとな~く嫌な予感。

なんか、変。

周りを見渡しても客は私達だけ。

でもまぁ、それはそんなに珍しい事じゃないし。

妹連れてるから美味しくなかったらどうしようって不安なだけかな。

そーだよね、マズいわけがないよね~、、と自分を励ます。

やがてピザの登場。

パクッ!!
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

美味しくない。。。。。。。。。。。。。。
なんだなんだなんだ!!  何がいけないんだ?! って頭の中は目まぐるしい。

しかも、悲しいかな、お願い、旨いはず、旨いよね、旨くなって!!って念じてる。

その間の自分の顔の表情を見せないように相当努力を要した後、妹の顔をちらと見る。

だめだ。彼女も楽しんでない。で、「イマイチだね」ってとうとう口にした途端、やっぱり美味しくない事をしっかり確認してしまった。

なんと、ピザが熱くない。

私達はお店の人を呼んで、その事を伝えた。彼は顔色一つ変えなければ、うつむいてピザを眺めたまま。申し訳ないが、もう一度焼きなおしてくれないかと頼んだら、「ミラノピザはこーゆーもんですけどね。じゃぁ、いいですよ、もう一度作りますよ」とぶっきらぼうに言った。

少し嫌な気分になりながら待つ間、突然に気が付く。

店に入った時のあの違和感、あれは釜の熱を感じなかったせいだ!!

いつもはドアを開ける度に釜のモワッとした熱風を受けていて、それを頭でなく、感覚で覚えていたのだと思う。その店のドアを開ける⇒熱風を感じる、っていうふうに。

でもそれがなかったから、どこかちぐはぐした感じだったんだ!

それを妹に伝えて2人で納得。

そっかー、客がずっといなくて、釜は多分冷たいままだったんだー。

で、再びピザ登場。

しかしやっぱり生温かい。 だめだ、これは。

暗い気分になって、もう諦めてこのまま帰ろう、でもこのピザにお金払う気はしないから、、、、って話してる時に、横でさっきからむしゃむしゃと音がする。

見るとニックがピザにぱく付いている。。。。。
二ックーーーーー!!(そうなんです。ニックもいたの。)

「だめじゃない食べちゃ!」って言ってももう遅い、何切れも食べた後。

「あーあ、これで払う気はないなんて言ったら、食い逃げだよね。。。」

仕方なしに席を立ち、会計を済ませた。

でも割り切れない気持ちが残ってて、いったん外に出たものの、一人で店に戻った。

そして、いかにこの店がお気に入りだったか、初めて妹を連れて期待して来たのに残念だし対応もあんまりにヒドいという事を伝えた。

けれどウェイトレスもピザ職人も、二人並んでポーッと呆けた顔で私を見るだけ。

なんだかブキミで、そのまま去った。



今はもうその店はない。あれからしばらくして閉店になった。

あの時にはもう店を閉める事が決まってたからああだったのか、ああだったから店を閉める事になったのかは分からないけれど。


お気に入りの店が減るというのはなかなかつらいものがある。

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