2007年10月29日月曜日
地中美術館から見た夕日
地中美術館にあるジェームズタレルの作品を夜見ようというナイトプログラム。
その作品は安藤忠雄の建築で切り取られた四角い空間の部屋で、
白い天井がぽっかりと四角に開いていて、ぐるっと壁沿いに座れるようになっている所から空を見るようになっている。
ずっと見ている内に、一刻一刻変化する空は動く巨大な絵で、その白く残された天井はフレームのように見えてくる。宇宙に入り込んでしまったようなフシギな感覚。
本当に素晴らしい作品だと思う。
昼間見てもそんなにすごいのだから夜見たら、、、、と思って、ナイトプログラムに行けると決まってからはドキドキしっぱなしだった。
眠れなかったくらい。アホみたいに興奮してた。
だって、もうずーーーーっとずっと、予約入れようと頑張ってたのに、その度に無情にも、”向こう3ヶ月は一杯です。”って言われ続け、、、。
だから、今回香川県に旅行に行く事が決まってからも、ナイトプログラムには行けると思わず、まぁ一応って感じでメールを送ってみた。そしたらなんと、OKの返事。
!!! 信じられない!!!
それからは浮かれまくって、旅行日程は全てナイトプログラムのために合わせた。
それほど行きたかったものだった。
当日はその日の”日の入り”に合わせた5時30分から6時15分にそのプログラムが行われる事になっていたので、5時には30人弱が集まり、美術館の人に誘導されて美術館へと向かった。
うわぁ~~~☆なんか緊張しちゃうね~☆☆って言いながら、とうとう美術館の入り口の前に着いた途端、右側に見える海の方にすっごくキレイな夕日。
みんな写真を取り出してパチパチした。
するとその美術館の人、「すみませんが、写真撮影はご遠慮頂いております」と言うではないか!
地中美術館の中では撮影は厳重に禁止されていることは重々承知している。
そしてこの国では、”ご遠慮頂いております”の後は質問しないことになっているのも。
でも我慢できない!!
「何故? どーして夕日がダメなんですか?」って聞いた。
そしたらその係りの女の人、「あ、あの、こちらから見る眺めも、美術館の作品の一部となっていまして、、あの、それで、写真の方は。。。。」、だって!
それには呆れて、皆で「えぇぇぇ~~~~~~~~~~!!!」の大・大ブーイング。
いくらなんでも、そりゃちょっとやり過ぎちゃうの??!って感じでしょ?
たとえそれが本当でも、”ナイトプログラムに間に合わないので”とかなんとか、嘘でも付けばいいのに。。。自信なさげ~にあんなこと言ってないで。
その後は一挙に緊張感も期待感もなくなってしまい、かなりお気楽に空をポケッと眺めて45分間が過ぎた。もちろんそれは素晴らしかった。
そして帰る時。
どーやら一回100円の町営バスに乗って帰るのは私とニックと女の子1人に女の人1人だけらしい。
さっきの美術館の人がずっとなんか言ってる。けど意味不明。
その内に話が分かったらしい女の子は去って行き、私は分からなかったのでそう伝えると、
「バスでお帰りですか?」と彼女。
「ハイ」と私。
「あの、申し訳ございません、タクシーが来るんですけど、100円頂けますか?」
え?っと聞き直すと、
「タクシーが来るんで、すみませんが100円の領収書を渡しますので、本当にご迷惑をかけてすみません、、、」
「タクシーというのは?」と聞くと、
「あの、手配したんです。申し訳ございません」
まだよく分からないんですが、って言うと彼女、
「すみません、バスが事情で来れなくなってしまったので、その代わりにタクシーを用意したんですけど、どうしてもそのバス代の100円を頂かなければならないのです。本当にすみません。」
あぁ、(早くそう言ってよ。)、もちろん、、、って言いながら200円を財布から出してるとまた、「本当にご迷惑をおかけしてすみません。」と言って頭を下げている。
こ-ゆーのってよく分からないけどって段々いらいらしてくる。
そしたら彼女、「あの、事前に、代金を頂いてるってことはないですか?」と聞いてきたので、「そういう場合もありえたんですか?」と少々つっけんどんに聞き返す。
そしたらまた、「あの、バス代の100円を、、、」とやり出した。私が慌てて、「はいはい、二人分の200円ね」ってお金を渡したら、「あの、事前には頂いてはいなかったですか?」と、また!!
「ここの町営バスは、いつも降りる時にお金を箱に入れるやり方ですよね? なのに事前にバス代を払ってあるか聞かれてることの意味が分からないんですけど。先に払う場合もあるんですか?」って聞くと彼女、「あの、いいえ。。。」。
そして領収書を書きながら、「本当に100円ずつ頂いてしまってすみません」と言った。
「どうせバス代にかかるお金なんですけど」と言うと、「は?」と彼女。
は?って、こっちのセリフだってば!!
なんだろう、もしかしてこの島ではタクシー50円とか?
バス乗り場に行くとなんとさっきの女の子がいた。
なんだーー! やっぱり分かってなかったんじゃない!!と嬉しく思ってると、ドイツ人男性が現れた。
どうやらバス待ちらしい。
と、さっきの人が彼に向かって、あの、あの、を始めた。
不気味そうに彼女を眺めてるドイツ人。
彼女は彼に向かって「100円が、100えんが、、、」って言っている。コワい。。。
仕方なしに、彼に説明すると、あぁ、って言いながら100円を取り出した。
彼女はこっちを見て「本当にありがとうございます! すみませんでした!」ってぺこぺこ頭を下げている。
ほんとにブキミだ。。。
と、今度は紙切れをドイツ人に見せて、「領収書が、領収書が、、、」って言っている。。。
新種の嫌がらせだとしか思えない。。。
追記:
それにしても地中美術館、夕日も含めて作品の一部とは、よくそこまで言ったよな~!と、その時は頭にきたが、今となっては妙に感心するのであった。
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