2011年9月28日水曜日

2つの美術館 + 生かき = パリ

パリ滞在ももうすぐ終わり、、

という時になって、「ポンピドゥ―行こうか」とニックがいい出した。

部屋からも近いし、他に行きたい所もないし、2つ返事で承諾、

初めてのポンピドゥ―訪問となった。

今まで全く関心がないこの美術館だったけれど、行ってみたらこんな空間があって、景色が良く、まだ暑いパリの日に風がとても気持ちいい。


お気に入りのは本屋さんで買ったタンタンの大きなバッグを持って、しばしの間ぼーーーーーっとリラックスできた。

ここにハンモックでもあったらごろんと横たわってスヤスヤ眠れそうだった。


ところでこれがびっくりだった☆

サクレカールが縦長なの!!!!!

その様子はあちこちのお土産物屋さんの色んなグッズで見るサクレカールそのまま!!

いつも、なんで細っこく描かれてるんだろ??と思っていたけれど、

それは実際のままの姿だったんだ!!!

今までサクレカールを近くで何回見ても、全然分からなかった。

そうと知った途端、サクレカールを断然好きになった。


マチス。




マチス。


マチス。


ジャコメッティ。




コレが面白かった。

電気?で動いてるのか、垂れているヒモの先に鉄かなんかの棒がぶら下がっていて、

それがフラフラ動くと、後ろにある垂れ幕のようなものの下側に張ってある弦を弾き、

び~ん、び~~ん、と音が出る。

それがとても深い音色でなかなか心地が良く、

弾き出される度に出す音程も違うし、時には2つから出される音が重なり合って和音を作るから、

飽きることなくじっとその前で立ち止まる人も多かった。

ありだな、と思うアート作品だった。


スーチン。

相変わらず、というかなんというか。

このテーマの彼の作品全部を一堂に集めた展覧会を一度見てみたいものだと思う。 

ニックのポンピドゥ―誘い文句が、

「モディリアーニもあるよ」

だったのだけれど、

やっぱりね。。。。。。。と、これ見て思った。


ところでさ。

もう少し売れそうな絵のテーマを描こうぜよ、モディリアーニ!!

と思った。

生活大変なんだからさ。。。


これこれ、このカンディンスキー!

実は、、、

私はカメラをくるくる回して撮るから、さっきここにアップしようと見たら、どっちが上か分からないのよ!☆



ホントに、、、なんといったらいいか、、、絵心がないというか、、、

美術を鑑賞する資格なしというか、、

カンディンスキーの素晴らしさがいまだもって分からない私なのです。。。

そういえば、京都の警察官の、とっても優しく親切で大の旅行好きな山本さんがカンディンスキーの大ファンで、熱っぽく話してくれたことがあったっけ。。。

彼は元気なのかな~??

元気だといいなぁ。。。


ドローネ。




ドローネの妻ソニアの作品。


レジェ。


マチス。


窓の外からいつもの騒がしいレアールが見える。

この美術館は結局のところ、ここ界隈の雰囲気を悪化させているだけじゃないかと常々思ってきたけれど、

実際に訪れてもその考えは全く変わらなかった。

わざわざなんで工場の様にしたかは美術・建築に疎い私には全く見当もつかないけれど、

とりあえず、汚らしい建物だと思う。

そしてもっともっと、汚らしくなっていくんだと思う。


でも多分それがコンセプトとしては正解なんだろな。

何といってもインパクトは大なわけで。


一瞬、直島??と思った。


眺めの良いカフェがあると聞いていたから覗いてみたら、

セクシーなお姉さんの後姿が素晴らしく、

やはり眺めが良かった。


しかしいい女がパリには本当に多いね。


美術館を出て散歩の途中、ストレ―というお菓子屋さん?へ行った。

長年の王室御用達だという。

すると前に出ていた看板に、「パリ一美味しいエクレア」とあったので、

となると、見過ごすわけにはいかず、

お腹も空いているし、買うことにした。

3ユーロ以上したのかな。 

なかなか高いエクレアだ。。。

しかし今回はニックとシェアする気はなく、2個買いしたからか、


ニコニコ顔のニック。



そして今度はオペラまで行き、韓国&日本スーパーでお気に入りのビビンバ買い。


チュイルリーで、割り箸使って、

ビビンバ食べるニック。

秋を感じた。

冬がこれから確実に来るぞ、、という空だと思う。

夏は終わった筈なのに、パリのまだまだ暑い気候のせいで遅い夏を楽しむことが出来た。

ロンドンの来ないまま終わった夏にうんざりしていたのもこれで挽回出来た。


そしてこれはその次の日の、マルモッタン美術館へ行く途中。

髪の毛洗ってるの??





これ、誰?







モネの、印象派と呼ばれる由縁となった絵を見て、

かなり感動した直後。

しかもここにはモネの使っていたパレットがあって、

そこにはやはりモネの色が広がっていて、

それこそ本当に感動モノだった。


そしてルノワールが描いたモネの絵。

暖かくて愛情が感じられる、ものすごい傑作。

モネの奥さんを描いたのもあって、その2つをモネは大事に家に飾っていたらしいが、

そのモネの奥さんの絵は、見るからに、

”適当に描きました、友人の奥さんです”

というのがミエミエで、面白かった。

私が奥さんの立場だったら、「えぇ~~~~、これじゃいらない、、、」だろな。。。



そして今回初のエッフェル塔真近見学。

何回見てもそのレース刺繍のような作りに圧倒される。


今回、エッフェル塔の体を持った男の人がバゲットを片手にしている置物を、地球の歩き方ガイドブックで見てからというもの探していたんだけれど、

同じようなものでマグネットはあったものの、

置物は見付からなかった。



近くのお店で買ったアプリコットタルト、1,70ユーロ!!

ニックがびっくり☆

ね、だから言ったでしょ?と私。

エッフェル塔界隈はやたら観光客用と思っているニックは今回もそこら辺には全く近寄らなかったので、違うよ、かえってここら辺は穴場なのよ、と言っていたのに、全く信じていない様子だったニック。

だからこの日このタルトを見つけてかなり大威張りの私だった。


セッコという名のパン屋さんでバゲット購入。



そして夜は部屋からすぐのボファンジェで食べることになった。

散歩帰りにそのまま行ったら案の定少し待たなきゃならなかったので、じゃ、ついでに一度部屋に戻ってゆっくりして、そしたら僕はジャケット着れるし、と言うので、ニックはこうしてジャケットを着ている。


ここでもオニオングラタンスープ。

どんだけ、オニオングラタンスープ食べるんだ??と自分でも思う。




しかしここはボファンジェ、目的は海の幸盛り!!


ここのウェイターは観光客慣れしていて、私が食べ物の写真を撮っていたら、私達の写真を撮ってくれると話しかけてきた。

いやいや、食べ物の写真だけでいいんですよ、、、と思っていると、「じゃ、撮ってもらおうよ」とニック。

そうして気が付けばこれが今回の旅で2人一緒に写った唯一の写真となった。






3種類のカキがあり、テナガエビもあって、貝もあって、カニもあって、、という、

夢の競演をしているお皿。



ニックは今回のパリ旅行で初めてこうやって生カキを食べたという。

『よこちょう』の酢ガキとはまた違うもんね。



真剣そのもの。

シャブリも美味しかった。


つい、こうせずにはいられなかった。。。

いや、しかし、こうできる雰囲気がこのレストランにはあって、、、、、

と、その子供じみた行為に言い訳。










貝も、プリプリして美味しかった。








カニ!!

ニックは、そろそろお腹一杯になってくると、こういう表情になる。

ぷぷぷ☆


とてもプロフェッショナルなアリという名前の素敵なウェイターが帰り際に差し出してくれた赤いバラと一緒に部屋に戻り、とっても幸せな気分になった夜だった。

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