2011年9月23日金曜日

画家・藤田嗣治の家


今回の旅の第一目的、藤田のアトリエに行ってきた!!

遠目にもS字がくっきり浮かび上がったこの家が藤田のお家兼アトリエで、

中は丸ごと、藤田が詰まっていた。



まずはパリから電車に乗っていったところから、、、。





写真はニックが手を使わないで朝ごはん中、の図。



車酔いする私には大敵なくねくね道を、結構な時間バスで進み、着くとそこは藤田の横の家で、そこが受付のような場所になっていた。



そこでアンナという女性に会い、案内役となって藤田の家に進むのだけれど、

今回は私達二人と、年配のランス人の男性1人と、後もう一人日本人の女の子という顔ぶれ。


少人数でアットホームなのはいいが、その代わりにアンナの時間をとるのも悪い気がするのに加え、

他の見学者2人もこの後他に予定があるのか、ササッと見て次へ進むからリラックス出来ない。

実際かなりパッパとした進み方で、私には全く合わなかった。





もちろん、フランスまで来て一日の予定がここだけっていうスケジュールの立て方するのは私とニックぐらいだと分かっているんだけれど。


あぁ、せっかく藤田の家にいるのに、もっとゆっくり見たかったな、、、というのが感想である。

お金は取られないのだけれど、

お金を払ってももっとゆっくりじっくり藤田の家を見たいと思ったのが正直な所。



しかしあんまり来られても困るんだろうな、


家が傷むしな。


しかもキッチンも居間もベッドルームにも、至る所に藤田の作品が見られ、それらが藤田がいた時のままごろんとそこらじゅうにそのままあるのだから、何かあったら大変だよな。


私ももし自分のバッグで何かを落として割ったら、、、と思うと気が気じゃなくて、まず作品を見るよりも、粗相がないように自分の周りに何があるかを確認する方が先だった。






アンナさんはここに住んでいるのかなぁ。。


なんとキウイの木があった。

初めて見た!!

ちゃんと収穫して、食べるのかな?





アートクラスか何かの生徒達が作ったものだそう。

短冊に、「日本旅行」、という文字がどことなくユーモラスに思える。






藤田の家を早足で見学した後は他の2人は去り、アンナさんも奥に引っ込んだので、ニックも私も少しここでゆっくりすることに決めた。




到着した時に見かけた猫達はどこかへ姿を消してしまっていたのが少々残念だったけれど、




猫がいると思うとますます藤田を偲ぶにはうってつけの環境だった。









こういう所に住むのもいいかなぁ、、と想像してみたら、

やっぱり車生活は大変そうなので、

私には無理だなぁ、と思った。


この日何が一番びっくりかって、見学者の日本人の女の子。


バスに乗る前から横にいたので、あ、この子日本人かな、藤田のとこに行くのかな、と思っていたのだが、全く目も合わさない。


しかしどこの国の人であろうと狭い限られた場所で隣り合わせになれば目くらい会うのが普通なので、おかしいな、シャイなのかな、くらいに思っていた。


するとフランス語は分かるみたいでフランス人とは目を合わせている 、あぁ、こっちで生まれたアジア人なのかな。。それで色々あってアジア人に対してシャイになったかなと思い、バスにそのまま乗り込んだ。


その時にフランス人の年配の男性に「藤田に行くの?」と聞かれたが、それが見学の時に一緒になった人。

そしてその時もその女の子と前後隣り合わせになったのだが、やっぱり不自然なほど目を合わさなかった。



その内にバスが目的地に着き、降りたのは私達だけ、あれ? あの男の人はどこ??と思いながら、その女の子もいないことに気付き、彼女は藤田に来たんじゃなかったのか、、、と歩きながらふと後ろを振り向くと、その女の子がやってくる。


あ、やっぱり藤田だったんだ~!!とこっちに向かってくるのを見ていたが、そのままやっぱり目を合わさないで通り過ぎて行った。




ありゃ??



そのまま藤田に着き、先ほどのフランス人の男の人ともやぁやぁなどといい、アンナに会った。

先ほどの女の子もいて、すごく積極的に色々と質問をしている。しかも笑顔付き。

シャイじゃないんかいっっ!!



しかしその発音から彼女がフランス人ではなく、日本人だと分かり、するとその子がくるっと振り向いたのでニコッとした。

すると!


スルー!!





スルーーー!!よ、あなた!! 一体どういうことザマスの??!


と一瞬憤慨するも、いやいや、多分気付かなかったんだろう、と気を取り直した。

するとその内、席についてまずビデオを見せられることとなった。

日本語でもオーディオがあるという。


アンナが1人1人に、あなたは何人?と聞いてくれて、「日本人!!」と日本語のオーディオが嬉しくて答え、自分の分を確保し喜んでいると、一番前に座っていたその女の子がそろそろ手を上げて、



「日本人です。。。」

と、蚊の鳴くような小声で言った。


日本人かいっ!!!!!


結局、そのまま彼女とは一度も目を合わさずじまいで見学を終えたのだが、気が付けばニックにも一度も目を合わさず話さずの完全拒否状態。

こんにちはもなければさようならもない、

ハローもなければグッバイもない。

かといって、



ボンジュールもなければオボワ~もない。






すると、見学が終わり、ニックがそのフランス人男性とフランス語で話し始めた。


途端、その女の子がサッと振り向き、ニックを凝視。


あ~、いきなりニックがフランス語で喋り始めたからびっくりしたんかな~☆


発音もフランス仕込みだしな~、、、


と思っていると、

彼女がそのままニックをガン見。


一体なんなんだろうこの人、そこまで珍しいことか?、と思っていると、そのうちにニックが2をduexと言う所を”に”と言ったのが聞こえたので、ニック、そこはドゥでしょ、、と言おうとすると、なんと、その女の子、


”ふっ”


と鼻で笑ったのである!!!!!




なんだーーーーーーーーーーっ!!! 

コイツ一体なんなんだーーーーーーーーっ!!!


気分悪ッ☆★☆★☆★☆




と思った途端、なんとなく分かったような気がした。

もしかしてもしかすると、私フランス語しか喋りたくありません、ってことぉ~~~?!




エ~~~ッ、今時?!!



とびっくりした。





いや、でもここまで書いて、実は何か別の理由があったのかな、、と思い始めた。

だって、今の時代、やっぱりそんな人いないよね、、、。

と考えたら、ただの日本嫌い??

う~~~ん、、、、やっぱりわからない。。。


全てが終わり、外を出たところでやっとニックに、「ねぇ、ところでさっきのあの女の子なんだけれど、、、」と言い始めると、

ニックが、「あぁ!! あのすっごい嫌な感じの子ね!!!!!」と言ったので笑ってしまった。

やっぱり気が付いていたか。





藤田の家を真正面から見たところ。







帰りの電車でリュクサンブール公園に降りて、真っ先に買ったアイス。

ここのが美味しいんだ!

イチジクが売り切れで、桃にした。






ニックはライム。




それにしても、美味しいアイスが大好きなニック、




今日のハイライトだわ。。。












至福の顔。





それもそのはず、最初のライムを3分の2まで食べたところで落としてしまったのだが、

それを見つめるニックがあまりにも小さな男の子みたいで可哀想になってしまい、

私が即またお店に戻って今度はライムとチョコの2個を買ってあげたから。

これはその2個盛りを平らげているまっ最中だから。

しかも全然私とシェアする気なんて全くないから。

と言うより私の存在消えたから。






秋。





自由の女神を見つけ出した。

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