アダムからカードブックを送られた!
前にちょこっとブログに載せただけなのに、しかも日本語でなのに、アーサーラッカムの名前をちゃ~んと見付けたみたい。
中は、ピーターパンはもちろん、真夏の夜の夢やヘンゼルとグレーテル、不思議の国のアリスや様々な妖精物語の挿絵が24枚のポストカードになっている。
でも多分使わないだろうな。。。
写真はラ・モット・フーケが1811年に書いたウンディーネから。
今ではジャン・ジロドゥの戯曲「オンディーヌ」の方で有名かな。
地・水・火・風の四大元素にも精霊が宿ると言われていて、その中で水の精だけが美しい姿を持つ。
オンディーヌはその水の精。
彼女は人間界の男、騎士ハンスに恋をして、人間の貞節を疑う水界の王はそれに反対する。
結局、裏切られた場合はハンスの命を差し出すという契約を王と交わし、彼女は結婚する。
時が経ち、ハンスは前の婚約者の元に戻ってしまう。
オンディーヌは、彼女が先にハンスを裏切ったのだと言って立ち去り、自分の不貞にもかかわらずそれを許せないハンスは彼女を捕らえる。
裁判が行われ、そこに水界の王が現れ、彼女は水の精であり、王から彼を守るために嘘を付いたと知ったハンスは狂気に陥り、さまよった末にオンディーヌのもとへ帰る。
が、その時、「オンディーヌ オンディーヌ、オンディーヌ!」と、水界から呼ぶ声がしたかと思うとハンスの命は消え、オンディーヌは一切の記憶を失くし、何もなかったように水界へ帰っていく。
というのが戯曲のストーリー。
オリジナルは水界の王は彼女が殺すのを約束させる、だったっけかな。
で、”ウンディーヌ”は眠ると死に至るという魔法をかけて彼を破滅させる。
自分の方が裏切ったなんて言ってない。
どっちにしろ、この物語で好きなところは、やっぱり最後!
記憶を消された後の彼女のあっけらか~んとした態度!
もともとウンディーヌには魂がない。人間の男と結婚して魂を得るが水に帰ると同時に魂も失くす。
それは水のそばで夫に罵倒された時と夫が裏切った時。
夫が裏切った時ってのはともかく、”水のそばで夫に罵倒された時”ってのはちょっと笑える。
う~~ん、オンディーヌっていう子は何人かいたけど、イメージ違ったな。
そーいえばアガサクリスティの「ハロウィーン・パーティ」で、オンディーヌって人が出てきたけど,彼女はまさに水の精のような雰囲気で、物語に叙情性を与えている。。。。。
な~んちゃってさ、今、私の言いたいことって”lyrical”ってコトだから、”叙情性”、でいいんだよねー、、と不安になって広辞苑を開いたら、「叙情=自分の感情を述べ表すこと」と書いてあってもっと不安になってネットで調べてみたのさ。
「大半の国語辞書では感情を述べ表すことをさしているが~、、、」って書いてあって、思わず、そ~なんですよ!!だった。
とにかくはlyrical=叙情性だし、言いたい事には合ってるみたいです。
ところで、睡眠時に呼吸不全に陥る先天的な疾患、先天性中枢性肺胞低換気症候群の事を「オンディーヌの呪い」と呼ぶんだそう。
誰がだ?!
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